意外と知られていない「精油とは?」~エッセンシャルオイル6つの特徴
『精油について一言でいうならば 植物から抽出した天然の成分です。』
私がアロマの勉強を始めたころ先生に言われた一言です。
あの頃の私にはピンとこなかったのが正直な話。(苦笑)しかし、勉強を進めていくことによって分かったことがたくさんあります。
精油の特徴
1. 精油は決してお花だけから抽出されているわけではない。
※精油とは植物の花、葉、果皮、根、種子、樹皮から抽出されます。
2. 抽出方法も原料となる芳香植物によって異なる。
※抽出方法は大きく分けて3つあります。一番使われているのが水蒸気蒸留法。
簡単に説明すると、蒸留釜に原料となる芳香物質(ラベンダーやペパーミント)などを入れ下から水蒸気を送ります。
蒸気の熱によって揮発成分が蒸気となりそれを冷却することにより液化し、精油は水より軽いのでうわずみが精油。
その下には精油の成分を微量に含んだ芳香蒸留水(フローラルウォーター)が作られます。
次に圧搾法。
レモンやオレンジなど柑橘系の精油は果皮を機械ですりおろして精油を得る方法。
今は果皮をローラーで圧縮し遠心法で分離して精油を得る方法が使われています。
熱を加えないため自然そのままの香りがします。オレンジなんてフレッシュそのものなんですが、圧縮の際に不純物も混入しやすく劣化しやすいのが欠点。
そしてあまり想像つかない有機溶剤抽出法。
こちらは主にローズやジャスミンなど熱に弱い花の香りを抽出するときに用いられる方法です。
3. 精油の抽出量は、植物と種類によって全く異なる。
※例えば香りの女王といわれるローズの精油を1kg採るのには4000kgの花が必要とされています。
一滴に換算すると約50本!!(ラベンダーの場合は約160kg)
このように採油率が大きく違うのでコストも貴重価値にも違いが出てくるのです。
4. 揮発性が高いため空気中に放置しておくと蒸発する。
当たり前のことだけど蓋はしっかり閉めないと!!(笑)
5. 精油とは書くけど一般的な植物油違って油脂ではない。
6. ほとんどが水より軽く、水には溶けにくいこと。
などなど、色々勉強によりわかりました。
同じ精油でも作用は人それぞれ
リラックスにはラベンダーというのがお馴染みですが実際精油を扱う仕事をして気が付いたことがあります。
それは『ラベンダーの香り苦手なんですよね』って方が多いということ。
どうしても作られた化学成分が入ったラベンダーが第一印象だった方は本物のラベンダーの香りでさえ苦手の香りの一つになっていることが多いのです。
そういう方にはラベンダーのリラックス効果は残念ながらきちんと発揮されていないのです。
体調や気分によっても効果は変わる
香りの好みは人それぞれ。その時の体調や気分、季節によっても左右されます。
『この香りなんか好き!!』って香りがその時のあなたに一番合っているのかもしれません。
逆に『ちょっと苦手!!』って思う香りは本能的に避けているのかも。
大地の恵みぎゅっと詰まった精油で自分の本能に素直に従って、大好きな香りの精油を手にするのがいちばんいいのではないでしょうか?