あるがままの自分自身に出会うために…ヨガでいちばん大切なこと
私が初めてヨガのスクールに行ったとき、インストラクターさんに、「出来ない自分も受け入れて、無理をせずに行ってください」と言われ、衝撃を受けました。
出来ない自分を受け入れる。このことが普段の私からは欠如していたのだと気が付いたからです。出来ないことは悪いことだと思って、出来るようになろうと努力してきた生き方。肩に力の入った生き方をしてきた自分を痛感しました。
ヨガは競争ではない
あるヨガの本で「あるがままの自分を受け入れることがヨガではとても大切」と書かれていました。この言葉を読んだ時に、やっぱりそうなのかと思いました。
そもそもヨガを行う理由、ヨガを行う時間というものが何なのかと考えてみたとき、ヨガとは競争ではなく、自分の心と身体が静かに会話する為のもの、時間なのだと気が付きました。
ヨガでは様々なポーズがあり、様々な知識も必要ではありますが、まずは自分が気持ち良いと感じることが大切なのだと思います。そうすることで集中力は高まり、普段の生活で生じたストレスから解放され、柔らかな思想になっていきます。
ヨガで自我を解き放つ
意識とは、悪く言えば欲望や義務感のこと。その意識が消えて、心の奥にあった潜在意識に気が付いた時、あるがままの自分になれるのだと思います。ずっと目標や目的を持ち、そこに到達するために努力してきた生き方でしたが、そこに到達できない場合はその原因と向き合い、打ち勝たなければなりませんでした。その為には自我を殺すこともあったと思います。
ヨガの時間ではそういったこととは対照的に自分勝手にポーズや呼吸を楽しめば良い。それがどういったものであれ、自分が心地よいと思えばそれで良いということに気が付き、私はとても楽しくなりました。強引にポーズを真似するのではなく、気が付いたら出来ていた。そんな瞬間が何度もありました。
心と体の緊張をほぐして
心の緊張をほぐすことが身体の緊張もほぐす結果に繋がります。それは頭で分かっていても日常生活ではとても難しいことだと思います。そんな時、たった3分でも10分でもヨガの時間を取り入れることで変われることに気が付きました。
あるがままの自分がどういう自分なのかを考える前に、まずは一つのポーズに集中して楽しんでみて欲しいと思います。一瞬で今までの緊張やストレスから解放される感覚が訪れます。次に、頭の先からつま先までが繋がっていることをイメージして、そこを自分の呼吸が通っていると感じてください。それこそがあるがままの自分なのだと分かります。