ヨガと共鳴する笑顔の言葉「ナマステ」~ヨガで身体に挨拶を
ヨガのスクールに行くと、誰もが笑顔で挨拶をしてくれます。もちろん私も挨拶をします。普段は初対面の人と挨拶をするということはあまりありませんが、ここでは自然と出てきます。つられて、必ず笑顔にもなります。これは不思議だなと思っています。
しかも、身体はとても疲れているはずなのですが、挨拶と笑顔はレッスンが終わってからの方が大きくなります。レッスンの最後にインストラクターさんが必ず「ナマステ」と言って合掌し、生徒も「ナマステ」と言います。
異国語でありながら、心が温かくなるのを感じながら大きな声になっているのを感じます。
「ナマステ」の意味は?
「ナマステ」はインドやネパールで交わされている挨拶の言葉。合ったときも別れる時も「ナマステ」を使います。私はこの言葉が大好きです。日本語の「こんにちは」「ありがとう」よりも好きかもしれません。笑顔で合掌し、お辞儀をしながら「ナマステ」というと本当に幸せな気持ちになります。
ナマステに集約される言葉の威力
ヨガを行うときに身体の色々な場所が笑っているようなイメージがわくことがあります。痛い時も、プルプルしてしまっている時も感じます。そして、その時私は心の中で「ナマステ」と言っています。挨拶なのですが、何となく「ありがとう」という気持ちを込めて。言葉の力は凄いなと日頃から思っていますが、ヨガを始めてこの言葉の威力には驚いています。
とても心が疲れて笑顔が出ないとき、ふと「ナマステ」と言ってみます。そうすると何だか心が溶けていくような感覚がします。ヨガをしていく時、した後、自然と笑顔になる人は多いと思います。ポーズの最中は真顔なのですが、一通りやり終えると笑顔になります。これはきっと心が柔らかくなり自然と出てくるのだと思います。
無心になるのは難しいけれど…
よく瞑想するときには無心になりなさいと言う人が居ますが、それはなかなか難しいことだと思います。そんな時私は心の中で「今」「ここ」と繰り返します。そうすると、今しか感じず、自分がここに居るのだと言うことがジワジワと実感できるのです。
生きていると何で自分はここに居るのだろうとか、前はこうだった、あんなことしなければ良かった、明日はあれをしなくてはいけないなど、不安定なことが多くなります。でも瞑想の時、「自分は今、ここに居る」という事実だけを感じることで、とても落ち着いていきます。
ヨガを始めて「ナマステ」に出会い、出会いと別れの間に居る自分。それは今のここに居る自分なのだということを知ることが出来ました。