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エルメス、ディオール…メゾンがブランドイメージを表現した香水



香水を製造しているメーカーは多岐に渡りますが、その中でもメゾンと呼ばれるファッションメーカーが有名でしょう。

 
パリジェンヌ 香水

メゾンとはオートクチュールと呼ばれる高級仕立服を取り扱うメーカーのことを指します。


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「CHANEL」「ChristianDior」「BVLGARI」「YSL」等、こういったファッションのコレクションを開くメゾンがその経営の一環として香水をプロデュースしています。

 

ブランドイメージを体現する香り

メーカーで発表される香りは各ブランドイメージにとって、とても重要な役割を担っていると考えております。例えばエルメス。エルメスもファッション、宝飾品の他に多くの香水を発表してきました。その香水1つ1つ香りは違えど、「あっ、エルメスの香りだ」と香りを嗅ぐだけで不思議とわかってしまうのです。中々表現が難しいのですが、そのブランドの持ち味というべき”香り方”があるように思います。

 

エルメスの香りのコンセプト

また、香りのコンセプトもメーカーによって統一されているものが多く、その世界観がよく表現されています。エルメスで言うと有名な「ナイルの庭」に始まり「地中海の庭」「屋根の上の庭」「モンスーンの庭」といった”庭園シリーズ”が発表されています。名前を聞くだけで情景をも想像出来る……素敵ですよね。エルメスならではの気品ある香りとそのコンセプト、どれも美意識が凝縮されてるような香りです。

 

イヴサンローランの香りのコンセプト

イヴサンローランは「パリジェンヌ」という香水を発表しています。広告ではサンローランの服を身にまとってアレクサンドル3世橋を歩く女性。私たちが想像するパリジェンヌと少し違い、キッリとした黒いレザーのジャケットを着た女性は”かっこいい”という印象が強いです。これもイヴサンローランというブランドならではイメージなのですね。

 

ディオールの香りのコンセプト

最後に、ディオールにおいては最も「香り」で「ChristianDior」を表現しているメゾンだと思います。故ムッシュディオールは幼少期より花を愛し続け、その花の原産地にも強いこだわりをもっていたようです。ディオールガーデンと呼ばれる庭園には特別に花々を栽培し、ディオール自身が丹念に手入れを行っていたようです。そうやって愛情を注がれた花が多くの名作と呼ばれる香水を生み出したのですね。

中でも特に愛されたローズ(センティフォリアローズ)は「ディオールを象徴する香り」として今でも多くの作品に使用されています。「Miss Dior」という作品ではさまざまな花がシンフォニーを奏でるがごとく香る素晴らしい作品です。こうしてディオールの香りを嗅ぐと「花といえばディオール!」といつも感銘を受けます。

余談ですがディオールの2013spring/summerのオートクチュールコレクションはまるでディオールガーデンをイメージしたようなセット上に、美しく咲く様々な花のようなファッションに身を纏うモデルがランウェイ上を彩ります。大変大変素晴らしいです!ご興味がありましたら是非検索してみて下さい。

 
このようにファッションと香りでブランドイメージを統一し、纏う人をトータルでプロデュースするということは”美”を追求する上で私たちをワンランク上に連れていってくれるものだと思います。

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この記事は当ブログのライター「quail eggs」が書きました。

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