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ポルトガルはリスボンが誇る世界遺産「ジェロニモス修道院」港町ならではの立地に注目



ジェロニモス修道院

ポルトガルの首都リスボンのベレンの港町は、15世紀の大航海時代に繁栄を遂げた。
その大航海時代の火付け役となったのが、ポルトガルの王子であったエンリケで、自身は航海こそしてないものの航海学校や造船所の設立など港町の発展に大きく貢献した。それを讃え、のちに「エンリケ航海王子」としてその名を歴史に刻んでいる。

また、偉業を成し遂げ、繁栄に導いたもう一人の人物、ポルトガルの探検家であったヴァスコ・ダ・ガマ。1479年には、ヴァスコ・ダ・ガマが、ヨーロッパからインドへの航路を発見!
ジェロニモス修道院は二人の栄光と偉業を讃えるとともに、航海の安全祈願として建立されたのだ。

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ジェロニモス修道院の見どころ

ジェロニモス修道院を見学する際は、ここが港町であり海洋国家であるということをポイントに。他の修道院や大聖堂では見られない、アイテムがあちこちに施されている。

 

港町リスボン繁栄の象徴~南門~

航路開拓で貿易業が繁栄したため、ベレンはリッチな街へ。その富がジェロニモス修道院には注がれている。修道院としては珍しく、というか、らしからぬ華美で豪華な装飾。もしかすると、修道院ではなく宮殿や大聖堂だと勘違いしている人もいるはず。
メインとなる南門にはエンリケ航海王子が聖人たちに囲まれ、神として崇められていることがよくわかる。

 

航海にまつわる外観の装飾

航海の安全祈願の修道院なので、船やロープ、天球儀などの航海アイテムが彫刻されている。それを探すのも楽しみ方の1つ。

 

ヴァスコ・ダ・ガマの棺

偉業を成し遂げたポルトガルが誇る探検家が眠っているお墓。ポルトガルからインドへ3度の航海に挑戦した。インドの西海岸でマラリアで死去し、ジェロニモス修道院で安らかに眠っている。西門から入ってすぐの場所。

 

修道士の憩いの場~中庭回廊~

花やツタなどをモチーフに豪華絢爛な中庭
建築物はその時代の流行や様式を取り入れることが多く、ゴシック建築、ロマネスク様式、バロック調などとカテゴライズされる。しかし、ジェロニモス修道院はあまりにも華美過ぎたので、設立者である国王マヌエル一世の名からマヌエル様式と独自の呼ばれ方をしている。

 

ライオンの噴水

15世紀ポルトガルにはいなかったはずのライオンの石像。当時の人は、こんな動物がいるのかと、驚いたことだろう。

 

サンタ・マリア教会の祭壇

修道院と併設されているサンタ・マリア教会。キリストの生涯を描いた大きな壁画が装飾されている。

 

 

もう少し見ておきたいすぐそこの世界遺産

大航海時代の繁栄の象徴はジェロニモ修道院の近くにもう1つ。

 

大航海のシンボル~ベレンの塔~

マヌエル一世がヴァスコ・ダ・ガマの大航海成功を記念して設立した灯台。また、イギリスやオランダの侵入を防ぐ要塞の役目も担っていた。ジェロニモ修道院と並んでマヌエル様式とされている。

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この記事は当ブログのライター「bohemian」が書きました。

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