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代表例は豊胸手術。美容の観点から考える「再生医療」



再生医療

 

「再生医療」とは、事故や病気などにより破壊されてしまった、身体の「細胞」、「組織」、「器官」の再生や回復を目的として行われる医療を指します。
つまり、本来は身体の持つ機能の正常化を図るために行われていた医療なのですが、その応用とでもいうべき技術が、美容外科でも採用されているんです。

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美容外科の再生医療。最大の目的は「本人が望む美しさ」

一般の「再生医療」が「身体の機能の再生・回復」をコンセプトに掲げているのに対し、美容外科では、「美容を目的とする」ことが大きなコンセプトになっており、この部分が両者のもっとも大きな相違点であるといえるでしょう。

都内・某大手美容外科が行っている美容を目的とした「再生医療」では、どのような「再生医療」が行われるのか、美容外科の観点から見ていきましょう。

 

 

「脂肪組織由来幹細胞凍結保存システム」と「幹細胞バンク」

幹細胞バンクとは、自分自身の脂肪から採取した「幹細胞(各組織の元となっている細胞)」をマイナス150℃の窒素タンク内で凍結保存し、将来受けるであろう美容整形手術に備えておこう、というものです。
この仕組みのことを「脂肪組織由来幹細胞凍結保存システム」と呼んでいます。

では、自分自身から採取した「幹細胞」は、どのような美容整形手術に使用されるのでしょうか?

 

代表例は豊胸手術

そのもっとも代表的なものは「豊胸手術」ですね。
これは、採取した脂肪から抽出された「幹細胞」を濃縮し、バストへ注入するという方法で、その大きな特徴は、従来の「豊胸手術」のひとつである「脂肪注入法」と比較した場合、定着率が非常に高いという点にあります。
(個人差はありますが、およそ70%~80%であるといわれています)
また、効果の持続期間が長いということも、大きな特徴であるといえるでしょう。

 

そしてもうひとつ。「若返り」のために「幹細胞」が使用されることもあるんです。
従来の若返り法には、「光の照射によるもの」、「ヒアルロン酸の注入」、「切開法」などがありますが、「幹細胞」を使用する際には、前述の「豊胸手術」と同様、シワやタルミなどが目立つ部分へ注入する方法で、「脂肪組織由来幹細胞移植」と呼ばれています。

また、自分自身の血液を採取して行われる「PPPプラズマ療法」なども、美容外科に於ける分野では、「再生医療」という扱いになるようです。

 

 

美容目的の再生医療に伴うリスク

美容を目的として行われる「再生医療」に、ひとつの大きな問題点が潜んでいることに、お気づきになられましたか?

そう、「美容外科」で行う「再生医療」の手術を受けるには、美容整形手術の中でももっとも大きなリスクを伴う「脂肪吸引手術」を行う必要があるという点。これは、目をそむけられない問題点だとは思いませんか?

 

自分自身の脂肪や細胞を体内に注入する、美容外科での「再生医療」。
一見合理的な美容整形手術のようにも思えますが、その陰には「脂肪吸引手術を行う必要がある」という問題点についても、目を向けておく必要があるのではないでしょうか?

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この記事は当ブログのライター「山田美羽」が書きました。

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