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初心者のための香水講座 最終回:香水のTPOと世界で愛される香水ブランド



香水

 

ふと眼にして買った洋服を、後になって、何でこんな色の服を買ったのだろう、と思ったことはありませんか。
あるいは、今日はどうしてもこの色の服が着たい、と思ったことはありませんか。色彩は心理状態と大きな関係があるのです。

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白いイメージの香水

汚れのない清潔な色です。同時に、汚れたくない、汚したくない、という緊張感も含んでいるのです。
この色のイメージの香水には次のものがあります。
[ピエール・バルマン]の〈イヴォアール〉。
[イヴ・サンローラン]の〈パリ〉。

 

 

黒いイメージの香水

感情を制御するときに選ぶといわれている色です。ファッションとしては、気品があり、ゴージャスに装える色です。
この色のイメージの香水には次のものがあります。
[ランコム]の〈マジ・ノアール〉。
[ゲラン]の〈ミツコ〉。

 

 

赤いイメージの香水

心身共に活動的な状態のときに選ぶといわれている色です。さらにアップする香水をつけて、エネルギーを全開しましょう。
この色のイメージの香水には次のものがあります。
[ゲラン]の〈サムサラ〉。
[ジバンシィ]の〈イザティス〉。

 

 

ピンクイメージの香水

豊かな温もり、幸福を感じさせる色です。バラ色のピンクは、ロマンチックの極みでしょう。
この色のイメージの香水には次のものがあります。
[ランコム]の〈トレゾァ〉。
[ロシャス]の〈ルミエール〉。

 

 

香りを身につけて・TPO

香りのルールはTPOを守ることにもあります。

 

オフィス

オフィスといってもいろいろあります。会計事務などの内勤から、営業の外勤。アパレルやクリエーター。もちろん香水の研究、調香や販売という仕事もありますね。
一般的には、濃度の高い香水は、ほんのポイントに使うだけにしましょう。そして、オードパルファムかオーデコロンをおすすめします。
知的な感じを出すならば、スイートフローラル系もしくはオリエンタル系で、個性を発揮しましょう。
接客の仕事ならば、フローラル系のやわらかい香りかグリーン系、シトラス系のさわやかな香りがふさわしいでしょう。

 

パーティー

ナイトタイムのパーティー用には、セクシーなオリエンタル系が似合います。
あるいは、エレガントを強調したモダンフローラル、シックなシプレータイプ。
パーティーの種類に合わせて、ドレスと香水を選びましょう。

 

結婚式

結婚式もパーティーですが、結婚式では主役は新婦です。主役に花を持たせるように気を使いましょう。
結婚式の披露宴では食事が出ますし、子供からお年寄りまで、幅広い年齢の人々がいます。
その中での香りは、控えめにするのがいいと思います。軽いフローラル系がお勧めです。

 

お茶席

お茶席や会席料理の席では、主人が、もてなしのひとつとして香を焚いています。
ですから、香水をつけて行くのは止めましょう。
先方が、香りも工夫している席へ行く場合には、その心遣いを大切にして、自分の香りは遠慮するのが、もてなしを受ける人の心遣いです。

 

弔問の席

葬儀には、焼香があります。これは、身を清めて死者に手向ける儀式です。
ですから、香りを身につけるのは遠慮しましょう。
ただ、故人を偲ぶため、故人が好きだった香りを身につけたい、ということもあるでしょう。それはそれで、いいと思います。もちろん、できるだけ控えめにつけることが大切です。

 

お見舞い

病人のお見舞いでは、病人が疲れるような、強い香りは避けましょう。
ほのかに香る程度で、清潔感のあるものがいいと思います。

 

 

香りをよく知って・ブランド(その2)

よく知られている香りのブランドをご紹介します。

 

エスティー・ローダー

[エスティー・ローダー]は、エスティー・ローダー夫人によって、1946年にニューヨークで創設されました。
夫人の叔父が皮膚学の権威であり、彼の元で美容医学の勉強をしたのです。そして、医学的、化学的に女性美を追究しました。
最初の香水が、オリエンタルとウッディが調和した〈ユース・デュウ〉です。
夫人は、「美の完全主義者」とまで言われています。

 

エイボン

[エイボン]の創設者は、本のセールスマンであったデビッド・マコーネルです。
彼は、本を買ってくれた婦人客へのサービスとして、香水をプレゼントしました。その香水の方が人気となり、とうとう香水の会社を興したのです。
[エイボン]は、女性の社会進出を推進している会社としても有名です。

 

ジバンシイ

[ジバンシイ]の創設者のユベール・ド・ジバンシイは、「夢と現実のかけ橋」をクリエイティブのコンセプトにしています。
ジバンシイは、友人のオードリー・ヘップバーン専用の香水を作りました。後になって、その香水を販売しようとしたのですが、ヘップバーンは、反対しました。それでも、ねばり強く説得し、ようやく販売することが出来ました。その香水が〈ランテルディ〉、「禁止」という名前なのです。

 

エルメス

[エルメス]は、元々は馬具を作る会社でした。馬具から皮製品一般、さらには貴金属までのトータルファッションを手がけるようになったのです。
1961年、[エルメス]は最初の香水〈カレーシュ〉を発表しました。「カレーシュ」とは2頭立ての馬車のことで、優美と洗練を意味しています。

 

ディオール

クリスチャン・ディオールの父親は、彼を外交官にしたがっていました。しかし本人は、アートを仕事にしたいと思っていたのです。ファッションの世界に入り、第2次大戦後、[ディオール]を創設します。
[ディオール]の最初の香水は〈ミス・ディオール〉で、1947年のオートクチュールの会場で発表されました。洋服と香水を同時に発表するのは、これが初めてのことでした。
ちなみに、「ミス・ディオール」とは彼の妹のことだそうです。

 

イヴ・サンローラン

イヴ・サンローランは、17歳のときに、カクテルドレスをデザインし、国際羊毛事務局主催のコンテストで優勝しました。その後、クリスチャン・ディオールの元で働き、彼の死後に独立しました。独特な才能でオートクチュールに革命をもたらしました。
1977年に、[イヴ・サンローラン]は〈オピウム〉を発表しました。「オピウム」とは「阿片」のことです。美の世界に悪の言葉を使うのはとんでもないことでした。しかし、大ヒットしたのです。

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