遺伝？体質？太っていなくても肉割れやセルライトができる理由

 
どんなに太っていても肉割れもなければセルライトも見当たらない人もいれば、少し太っただけで肉割れができてしまったり、セルライトができてしまう人もいますよね。どうして肉割れやセルライトはできやすい人やできにくい人がいるのでしょうか。

肉割れと体質の関係

体重が100キロあっても肉割れ1つ見当たらない人もいれば標準体重なのに肉割れが酷い人もいますよね。肉割れはできやすい人とできにくい人がいるということでしょうか。

まず理解しておいて欲しいのは、肉割れは急激に大きくなることで皮膚がその成長に追いつかなかった場合にできるということです。ですから100キロ体重があっても子供の頃から太っていて徐々に体重が増えていった場合は、肉割れは起こりにくいのです。逆に、もともと痩せていて急激に体重が増えてしまった場合には皮膚の成長が追いつきませんから肉割れができてしまいやすいのです。つまり、ゆるやかに体重に変動があった場合と急激に体重の変化があった場合には肉割れのできやすさは異なると言えます。

では、スピードだけの問題なのかと言うと、これもまた違います。実は肉割れはできやすい体質の人と、できにくい体質の人がいることが分かっています。これは人種的にも差があり、白人や黒人に比べ黄色人、つまりアジア圏の人は肉割れができやすいと言われています。そして日本人の中でもできやすい体質の人もいればできにくい体質の人もいるのです。

ただ、この体質の差はまだまだ分からないことが多く、どうして肉割れができやすい人と肉割れができやすい人がいるのかは分かっていません。太ったり妊娠してお腹が大きくなったりすることで、初めて自分の体質が分かるというわけですね。

セルライトができやすくなる条件

太っている人には必ずセルライトがあって、痩せている人にはセルライトがないというのは間違いです。太っている人の方がセルライトがある確率は高いですが、必ずしも体形だけがセルライトの有無の判断基準にはなりません。

セルライトができやすい人とセルライトができにくい人にはどのような差があるというのでしょうか。これはリンパの流れが関係していると考えられています。リンパの流れは筋肉量が関係しています。リンパはそれだけでは老廃物を流す力はなく、血流に押されて、また筋肉の動きによって活動しているのです。つまり筋肉量によってセルライトはできやすくもできにくくもなるということです。

思い出して欲しいのは、セルライトは女性にできやすいものだということです。女性の方が筋肉の量は少ないから納得できるのではないでしょうか。脂肪の量が多いことは確かですが、体を鍛えていて筋肉量の多いお相撲さんなどはセルライトが見当たりませんよね。筋肉量が少ない人はセルライトができやすいということなのです。

セルライトができやすい人は肉割れも起こりやすい

肉割れのできやすさに関して、まだ解明されていないということは先ほどお話しした通りですが、実はセルライトができやすい体質の人は肉割れもできやすいのではないかと考えられています。セルライトと肉割れの研究が合同で行われることも多いほどです。セルライトと肉割れは全く別物であるのに不思議ですよね。

セルライトは筋肉量が少ないとできやすいとされていますから、つまり肉割れと筋肉量にも関係があるのではないかと考えられています。肉割れは皮膚、正確には真皮の問題ですから、一見筋肉は関係ないようにも思えます。しかし、筋肉量が多いということはその分血流も良いということになります。これにより隅々まで栄養が届けられます。血行がいいと組織は活動的ですから、皮膚内部の乾燥を防げるのでしょう。

このようにまだまだ分からないことばかりですが、1つ言えるのは、セルライトができやすい体質の方は、肉割れもできやすい体質である可能性が高いため、注意をするべきだということです。

肉割れやセルライトができやすい体質は遺伝するのか

肉割れやセルライトができやすい体質は遺伝するのでしょうか。もちろん筋肉などの後天的な部分も影響がありますが、特に肉割れには遺伝的要因があるとも考えられており、実際に人種別に肉割れのできやすさが異なることから、遺伝的な要因は含まれていると考えられています。まだまだ研究の段階ではありますが、親子でも遺伝する可能性は高いと言えるでしょう。自分が肉割れできやすい体質なのかそうでないのか気になる場合は、自分の両親がどうであるか確認するのも1つの指標になるかもしれません。

遺伝的な要因がはっきりわかる頃になれば、肉割れに対してしっかりとした予防法が確立されることでしょう。両親が肉割れになりやすい体質の場合は、自分も肉割れになりやすい可能性がありますから、しっかり予防することが大切です。セルライトと肉割れの体質に共通点がありますから、セルライトにも注意して筋肉量についても考えるのがベストです。

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