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洞爺湖温泉だけが観光スポットじゃない!洞爺湖有珠山ジオパークのすばらしさ



洞爺湖有珠山ジオパークのすばらしさ

洞爺湖有珠山ジオパークのご紹介です。洞爺湖温泉が魅力の北海道洞爺湖ですが、生きた火山や変動する大地を体感することが可能です。

ジオパーク

 

2009年8月22日、日本初の『世界ジオパーク』に認定された洞爺湖有珠山ジオパーク。
2013年9月、隠岐ジオパークの世界認定と共に『世界ジオパーク再認定』されました。
主なポイントを洞爺湖、有珠山周辺として、伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町がその指定範囲になる。もともと、道内でも人気の観光スポットである洞爺湖と有珠山。
しかし、そこが世界に認定されているジオパーク「大地の公園」であることはあまり知られていない。
絶景に隠された大地の成り立ちと歴史を知る、洞爺湖有珠山ジオパークの旅!


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洞爺湖有珠山ジオパークの魅力

洞爺湖は約11万年前の噴火によってできた大きな凹地(くぼ地)に、雨水などが貯まってできたカルデラ湖と呼ばれる形成を持つ。
カルデラ湖としての面積は、1位「屈斜路湖(約79km)」、2位「支笏湖(約78km)」に次いで、第3位「洞爺湖(約70km)」となっている。また、湖の中心には4つの無人島があり、まとめて「中島」と呼ばれている。
もちろん「中島」も世界認定のジオパーク。

 

 

有珠山は生きた山

また、洞爺湖周辺にある有珠山は、現在も活動中の火山として「生きた山」を観られるジオ最大の見せ場スポットとなっている。

有珠山はしっかりとした観光地なので、ロープウェイや展望台、散策道、商業施設などが充実している。ジオファンほど熱い気持ちがなくても、気軽に行けるジオパークだ。
その他にも、縄文時代の遺跡なども発掘されており、考古学的観点から楽しめるのもポイント。
さらに、洞爺湖有珠山ジオパークは温泉街ということもあり、比較的アクセスが便利。千歳からは道央自動車道を通り、約1時間半30分、札幌市内からは約2時間となっている。ジオを満喫した後は、温泉を堪能できるのも魅力の1つ。

 

 

変動する大地との共生

道内随一の温泉街としても名高い洞爺湖。
しかし、「洞爺湖」に観光に行くというよりも「洞爺湖温泉」に行くというのがメインになっている傾向があるのは事実。
そのため、湖としての観光客誘致には、しばし行き詰っているところがある。
さらに、ネットでの情報収集が欠かせない今日この頃にも関わらず、洞爺湖や有珠山が世界認定のジオパークであるということを掲載しているサイトは意外と少ない。
しかし、温泉も洞爺湖底の火山や有珠山の活動によって生まれたもの。言わば、大地の恵みによって成り立っているものなのだ。
ただの湖や温泉地としてではなく、ジオパークであるというエッセンスを加えることにより、改めて自然のすばらしさを実感できる。
また、活火山のすぐそばに人が住んでいるというのも稀なケースで、まさに洞爺湖有珠山ジオパークのテーマである「変動する大地との共生」を体感できる場所なのだ。

 

洞爺湖ビジターセンターで情報を集めよう

ジオパークの情報収集に、まず訪れたい施設。
洞爺湖周辺、有珠山などの自然にまつわる観光情報もゲットできる。
施設内に入ると、まずは有珠山噴火のイメージグラフィックがお出迎えしてくれる。さらに洞爺湖周辺を空撮した巨大な写真が床一面に貼られており、観察のポイントなどを記しているので、地理を把握することができる。
また、洞爺湖のしくみや湖の成り立ちなどをパネルで解説しているので、ある程度の知識を入れてから現場へ行くことがお勧め。

 

■開館時間:9:00~17:00
■入 館 料:無 料
■休 館 日:休館日:12月31日~1月1日
■所 在 地:北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉142番5
■TEL:0142-75-2555

 

 

火山科学館

洞爺湖ビジターセンターに併設されている火山科学館。
1977年、2000年の有珠山噴火の記念館といったニュアンスの施設。
1977年の大噴火により被害を受けた実際の車や、2000年の噴火時に撮影された映像をシアターで観ることができる。また、噴火のメカニズムや被害対策や防災についてなども解説されており、まさに「火山との共生」を学べる。

■開館時間:9:00~17:00
■入館料(協力金):大人600円、小人300円
■洞爺湖ビジターセンターに併設

 

洞爺湖有珠山ジオパーク火山村情報館

2011年にオープンした有珠山ロープウェイにある火山博物館。規模は小さいものの、有珠山の火山活動について、すぐ麓で知ることができる。
火山科学館に寄り忘れた場合は、是非、立ち寄って欲しいスポット。噴火が起きた時の音や光などを体験できる「噴火体験室」がお勧め。音も迫力満点だが、噴火に合わせて床も揺れるので、ちょっと恐い。
ロープウェイの待ち時間で立ち寄るのに丁度よく、入場無料なのも魅力。また、飲食店やお土産店も充実しており、定番のお土産から有珠山ロープウェイオリジナルグッズまで揃っている。

■所 在 地:北海道有珠郡壮瞥町字昭和新山184-5(有珠山ロープウェイ山麓駅「火山村」)
■入 館 料:無 料

 

洞爺湖に浮かぶ中島

日本第3位の面積を誇るカルデラからできた洞爺湖。約11万年前の噴火によりできたものだ。東西約11km、南北約9kmのほぼ円形をしており、湖の真ん中には、4つの島「中島」が浮かんでいる。この中島は約5万年前の噴火によりできたもので、水面から頭を出していない島が約11個、湖底には存在している。

4月下旬から10月末までは遊覧船で中島に上陸することができ、売店や軽食のお店などもあり、島内はちょっとしたハイキングコースが設けられている。エゾシカが生殖しており、この小さな島にできた生態系かと思いきや、1960年代に放されたオス1頭、メス1頭、妊娠中のメス1頭が繁殖し続け、現在では数百頭にまでなったそう。
そのため、エゾシカ目撃確率はほぼ100%で、奈良公園に負けず劣らず鹿に会える。
さらに、島内のイラストマップには熊出没を漂わせるイラストとコメントが記載されており、まさかとは思いながらも散策の足が速まる。このように、島内で出会える動物は鹿だけではないようだ。自然と生き物を身近で見て、感じることもジオの楽しみ方の1つ。

 

 

洞爺湖を遊覧船で楽しむ

遊覧船には島へ上陸するタイプと上陸せずに周辺を巡るタイプ、ランチクルージングを楽しめるものまである。

メインの遊覧船はフランス語で「希望」を意味する「エスポワール」と名付けられ、多目的アミューズメントシップがコンセプトとなっている。外観は船というより、お城をイメージして造られた豪華客船風。有珠山と昭和新山を眺めながら、名物「噴火湾特製ホタテとイクラ弁当」が食べられる。
また、毎年4月下旬から10月末まで「洞爺湖ロングラン花火大会」が毎晩開催されており、船上から花火鑑賞をすることもできる。
洞爺湖周辺は温泉街となっているので、ジオパークとしてはアクセスが便利で宿泊にも困らないのも魅力。花火鑑賞の後は、温泉宿でゆっくりとくつろぎ、明日のジオ散策に備えるのが鉄則。

 

実は登山ができる有珠山

有珠山ロープウェイは、最大106人乗用可能の大型ゴンドラで有珠山麓から山頂まで、所要時間6分で行くことができる。
15分間隔で運行しているので、気軽さと計画のしやすさはありがたい。

 

体力に自信が無い方はお財布の確認を!

しかし、さすがメジャー級観光地だけあって片道1450円というお値段。
大体の人が帰りも利用することとなるので、往復2900円だ。安いね!とは決して言えないお値段であり、ジオファンが満足できるほど堪能できるかと言われたら、微妙なところがある。

 

90分あれば登山も可能!

ただし、ご安心を!あまり知られていないが、実はこの有珠山は登山ができるのだ。しかも、ビギナー、子供、年配の方でも気軽に登れる易しい登山道となっている。
道央自動車道沿いにある登山口から有珠外輪山展望台まで約90分。登山口からしばらくは、林道を通るハイキングコースで、途中やや急な登り坂があるものの、そこを越えれば展望台まであと少し。突然、開けた場所に出るので、そこが外輪山展望台だ。そして、さらにロープウェイ方面の遊歩道を40分ほど歩くと有珠山火口原展望台へと到着する。ただし、展望台はロープウェイの到着地点でもあるため、登山の格好をしているとやや浮いてしまうが気にしない!

 

 

ついに解禁!外輪遊歩道

江戸時代から現在まで約8回もの大噴火をしている有珠山。
一番最近の噴火は2000年3月31日、有珠山から3.5kmほどの場所にある西山からだ。噴火は予知されていたため、テレビでの生中継を見た人や記憶にある人も少なくないはず。有珠山山頂からの噴火は1977年で、噴煙は上空12kmまでに達する大噴火だった。
その大噴火以降、立ち入り禁止となっていた、『外輪遊歩道』が2004年、ついに解禁となった。
有珠山火口原展望台からマグマの水蒸気爆発によってできた銀沼火口を通り、外輪山展望台まで約50分の遊歩道となっている。
遊歩道からは、幾度もの噴火によりできた火口や断層などを見ることができる。火口付近や山肌から煙が出ている場所があるので、この地面の下で今現在、火山活動がされているのを感じられる。火山だが岩肌の寒々しい雰囲気とは違い、しっかりと四季折々の景色が見られるのも魅力の1つ。

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カテゴリ: 温泉・旅行

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