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鐘楼(ピサの斜塔)だけでは勿体無い!世界遺産ピサの大聖堂の見どころ



ピサの大聖堂
 
ピサと言えば「ピサの斜塔」がまず思い浮かぶ人も多いはず。確かに、あの斜めになった円柱の建物はインパクトといつ倒れるの?という危うさ満点。


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実は、ピサの斜塔は大聖堂の“鐘楼”でメインはあくまでも大聖堂なのだ。あまりにも斜塔が有名なので、ピサの大聖堂と聞いてもぼんやりしているはず。しかし、斜塔だけではもったいない!ピサ繁栄の象徴、大聖堂は必見の価値あり。

 

ピサの大聖堂の見どころ

イタリアのトスカーナ州を代表する世界遺産、ピサの大聖堂。大聖堂と美しいクーポラを持つ洗礼堂、そして斜塔が三位一体となって独特かつ美しい景観を作り出している。この景色は通称「奇跡の広場(Campo dei Miracoli)」とも呼ばれるほど。
大聖堂の建築が始まったのは11世紀、それから完成までに300年もの歳月がかかっている。そのため数多くの建築家や設計士が携わり、その時代の流行建築様式が取り入れられ現在の形に至っている。

 

大理石のファサード

大聖堂の正面玄関は5段のアーチ式装飾がされている。このアーチ柱は、壁全体の重さを軽減する効果があり、ロマネスク様式の特徴ともいえる。アーチ部分の彫刻は大理石とは思えない繊細な模様が施されているので、そこも見逃せない。
また、ところどころ文字の刻まれた柱が使われており、ローマ時代の石材を再利用しているそうだ。

 

クーポラ聖母被昇天

聖堂内のクーポラには「聖母被昇天」が描かれている。クーポラのカーブがうまく利用されており、なんとも立体的。こちらまで天に吸い込まれそうだ。

 

後陣

聖堂内に入ると身廊からメインの祭壇へ向き合うように「玉座のキリスト」とご対面する。半球の天井に大きく描かれたビザンティン様式のモザイク画は圧巻の迫力。

 

身廊

聖堂内は68本の立派な柱がならんでいる。この柱はパレルモ沖海戦で勝利した際の戦利品として運ばれたもので、古代遺跡の再利用。

 

説教壇

ジョヴァンニ・ピサーノが手掛けた、イタリア・ゴシック彫刻を代表する“説教壇”。新約聖書の9つの場面やヘラクレスが彫刻されている。その技法は精巧そのもので、動きのある素晴らしい彫刻だ。
また、ジョヴァンニは洗礼堂の外装も担当。さらに彼の父親も彫刻家で、洗礼堂の説教壇は父親が手掛けた作品。

 

聖ラニエリの墓

聖ラニエリはピサの守護聖人。毎年6月17日は聖ラニエリの日で祝日となっており、「聖ラニエリのレガッタ」というピサの伝統的なお祭りが開催されている。お寺の御開帳のように、6月17日のみ棺の扉が開けられていた。現在はスケルトンの棺に安置されており、常に聖ラニエリに会える。※聖遺骸の公開は日本人にはあまり馴染みのない風習。イメージ的にはミイラ。

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この記事は当ブログのライター「bohemian」が書きました。

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