ダイエットを始めると便秘になりやすくなるのは本当?便秘と体重増加の関係
ダイエットなどをしていると、体重が気になる方が多いと思います。ダイエット時は特に便秘にもなりやすい、綱渡り状態になる可能性が高いです。ダイエット時は食べる物が低カロリー、かつ栄養価値も低い食材ばかりに偏ってしまいます。正常な便を作り排出するには食物繊維などの栄養素が必要不可欠です。それらが足りていないと、身体に様々な不調が現れるようになります。
その結果が便秘となり体重増加に繋がってしまうのです。
しかし、実際のところ便秘と体重増加にはどのような関連性があるのでしょうか。
便秘になることの身体への影響
便秘になると、本来排出されるべき物質が身体に残っていることになるので当然その分は体重が重くなります。食べた物がそのまま体重に直通するわけではなく、水分や栄養が吸収された残りカスが便となって直腸に溜まるのです。一度に排出される便の重さは200グラムぐらいだと言われています。
便秘によって引き起こされる影響は、体重よりも身体そのものへの方が大きいのです。便秘になり便が長い間腸に留まり続けると、便の毒素が身体に吸収されてしまい様々な悪影響を及ぼします。便秘になると肌荒れやニキビができやすくなることはないでしょうか。あれは長期間直腸に溜まった便の毒素と、便秘によって発生したガスなどによって血行が悪くなることも要因の一つです。その他にも食事の栄養素が偏っていて、脂分が多いなどの理由も挙げられます。
便秘と体重増加
便秘になると太る、とよく耳にすると思いますがその理由をご存知でしょうか。もちろん便自体の重さもありますが、それは長期の便秘でも1キロ前後です。
便秘時に体重が増える理由は、便が体内に長く残ることで、血流を悪くして脂肪を蓄えやすい状態にしているからです。便秘によって血流が悪くなり、代謝能力が低下することで脂肪が燃えにくくなり、結果として太ることになります。
その為、便秘を解消すれば血流が良くなり、それまでよりも痩せやすい状態になるということです。食物繊維の多い食材を中心に食べていると、便秘が解消されて代謝も良くなる傾向があります。
便秘は下剤さえ飲んでいればとか、そのうち出ると軽く考えられがちです。しかし重度の便秘は自身での排出が難しくなることもあり、場合によっては手術が必要になってしまうことがあります。そうならないために適切な解消・治療が必要です。
慢性の便秘は一時的な薬や食事で治るようなものではなく、長期的な食生活の改善や適度な運動などを取り入れる必要があるのです。