> >

ただ飲むだけじゃ痩せない?ココナッツオイルの意外な欠点と選び方



ファッション
 
「痩せたい!」と思った時、まず思いつくのはどんなことでしょうか?
やはり、食べる量を減らす、運動をするといったことでしょうか。


スポンサードリンク



 
けれど実践したところで、「食べてないのに……」「最近、走ってるのに……」というような話を耳にすることの方が多いような気がします。

実はこれには、こんな理由が潜んでいるのです。

 

運動しても脂肪が燃焼しない理由

「痩せたい=体についている余分な脂肪を落として、スッキリした体になりたい」という方は、とても多いと思います。
そのためには、体脂肪を燃焼させなければなりません。

「体脂肪を燃焼させる」とは、「筋肉が動くためのエネルギー源として体脂肪を使う」ということなのです。

しかし、動けばすぐに使ってくれるかというと、残念なことに筋肉はまず簡単にエネルギーになりやすいグルコース(ブドウ糖)をエネルギー源として使い、それを使いきったあと、ようやく脂肪を使うようになります。

つまり、脂肪を使ってくれるまでには、かなりの運動量を熟さなければならないということになります。

しかも厄介なことに、運動により血中のブドウ糖が不足すると、脳はすぐにそれを補給しようとするため「空腹」のサインを出してしまうのです。

これは、脳にとってブドウ糖は唯一の栄養源であるため、枯渇してしまうと、その活動に非常に悪影響を及ぼすための防御反応なのですが、痩せたい人にとっては、脂肪は減っていないのに美味しくご飯がいただけてしまうという、負のループのように思えてしまいますね。

そこで、ココナッツオイルの登場です。

 

ココナッツオイルが脂肪燃焼をサポートするメカニズム

脳にとって唯一の栄養源であるブドウ糖ですが、ここにまた唯一、その代りを果たせる物質があります。
それが、体内のブドウ糖が枯渇状態になると、肝臓で脂肪酸を分解して作られる物質『ケトン体』です。

え? それって結局、ブドウ糖が枯渇するまで運動しないとダメなの?

実は、ココナッツオイルの主成分である中鎖脂肪酸は、体内でブドウ糖が枯渇しているかどうかにかかわらず、摂取後直接肝臓に摂り込まれ、このケトン体を大量に生成するという特徴を持っています。

このケトン体が体内で増えることで、筋肉やその他の臓器には「優先的にケトン体を使おう」という指令が送られることになります。

つまり、ブドウ糖よりも先に脂肪酸を分解してできるケトン体をエネルギー源として使うため、脂肪が燃焼しやすくなるのです。

そして、ブドウ糖とその代役を果たすことができるケトン体が存在していることで、脳からも慌てて「空腹」の指令がでることもありません。

 

ビタミンEが豊富に含まれるココナッツオイル

ココナッツオイルは、ビタミンEをとても多く含んでいます。
ご存知のとおり、ビタミンEは抗酸化作用に優れた栄養素です。

よく「体が錆びる」などといいますが、これは鉄などの金属が錆びる(酸化する)のと同じことで、体内の活性酸素により細胞が酸化していることをいいます。
金属であれば老朽化、ヒトであれば老化ということです。

ビタミンEは、この活性酸素を除去する働きで細胞を守り、血管などの体の中だけではなく、皮膚などの老化も防いでくれているのです。

ですので、ココナッツオイルは食べて良し、塗って良しのオイル……なのですが、実はこんなデメリットも持ち合わせています。

 

ココナッツオイルにも利点と欠点がある

ココナッツオイルは、脂肪であるにもかかわらず体に蓄積されない中鎖脂肪酸が主成分であることや、母乳などにも含まれ免疫力を向上させるラウリン酸が含まれているなど、体にとって良いことばかりのオイルのように思えます。

しかし、ココナッツオイルにもやはり、いくつかの注意しなければならない点があるのです。

 

ココナッツオイルは体を冷やす

ココナッツオイルは、南国生まれの果実から採れるオイルです。

例えば、トマト、キュウリ、スイカなど日本でも夏が旬の野菜には、水分をたくさん含んでいるという特徴があります。
実はこれには、「暑い時期に体を冷ますため」というちゃんとした理由があります。

夏野菜や、暑い地域で出来る食物には、もともと体を冷やす作用が備わっているのです。

……ということは、当然、ココナッツにも同じことがいえます。

現に、ココナッツオイルの原産国では、灼熱の太陽から肌を守るためクールダウンを兼ねたサンオイルとして使用されているのです。

こう考えると、日本のような気候の中では、夏場など季節を選んでの使用の方がいいのかもしれませんね。

 

カロリーが高いココナッツオイル

ココナッツオイルの主成分、中鎖脂肪酸は体脂肪にはならない脂肪です。
そして、すぐにエネルギーに変換されるということも、よく知られています。

では、カロリーも低いのでしょうか? というと、そこはやはりオイルです。

スプーン大さじ1杯(約12g)で、111kcal、運動量に換算すると、ウォーキングで40分、ジョギングなら25分、水中ウォークで30分といいますから、消費するにはなかなかの運動量ではないでしょうか?

エネルギーに変わりやすいオイルであっても、活動しなければエネルギーが消費されることはありません。

体に良いオイルでも、摂り方や使い方、そのメリット・デメリットをきちんと理解しておくことで、より有効に利用することができるのではないでしょうか。

 

ココナッツオイル、その他の注意点

●ココナッツオイルは天然成分ですので、体質によっては何らかの拒否反応が起こる可能性もないとはいえませんので、摂取においては、少量から始めてください。

●いくら体に良いといっても、やはり過ぎたるは及ばざるがごとしですので、適量を心がけてくださいね。

●糖尿病の方は、ケトン体は血糖コントロール状態の指標となりますので、医師とご相談の上で摂取可能であるかの判断をしてください。

 

効果の出るココナッツオイルの選び方

ココナッツオイルを含め、キャリアオイルであるホホバオイルや、食卓ではお馴染みのオリーブオイルなども『エキストラヴァージン(ヴァージン)』と表記されているものと、されていない物があります。

この2種類、何がどう違うのでしょうか?
ココナッツオイルについてご紹介します。

 

何が違う? ヴァージンオイルと精製オイル

「精製されているか、されていないか」一言でいうと、こういうことです。

「エキストラヴァージン(ヴァージン)」と表記がある物は未精製のオイル、表記の無いものは精製されているオイル。
ということになります。

 
●エキストラヴァージン(未精製)オイル

ほとんどの場合、収穫後48時間以内のココナッツの実を低温圧搾した、100%天然の添加物を一切含まないオイルのことをいいます。

 
●精製オイル

高温で精製され、漂白や脱臭などの処理がなされており、その過程でいくつかの化学溶剤が添加されることになります。
また、この過程でマグネシウムやカルシウムなどの栄養素も取り除かれている可能性があります。

ココナッツオイルは、抗酸化性に優れているため天然成分のままであれば常温で2年間は保存が可能なのですが、精製することにより逆に保存できる期間が短くなってしまうため、このように様々な栄養素を取り除く必要が出てくるのです。

 

それぞれの長所と短所、選び方

では、2種類の違いが分かったところで、実際に自分が購入して使用する際には、どちらを選ぶべきなのでしょうか?

 
●エキストラヴァージンオイル

低温圧搾法という搾取方法により、ココナッツオイルが持つ栄養素や、体に良いとされる脂肪酸などの状態を全く変化させることなく、そのまま全てがオイルに含まれています。
ですので、あちらこちらで見かけるココナッツオイルの効果を得るためには、ヴァージンオイルがお勧めといえます。

そしてやはり、食品として摂取する場合であれば添加物が混ざっていないに越したことはないのではないでしょうか。

しかし、圧搾しただけのオイルですので、ある程度なんらかの残留物がある可能性や、天然成分特有の下痢などの反応を起こす可能性もゼロではありません。心配な場合は少量から試される方がいいでしょう。

 
●精製オイル

精製されたココナッツオイルには、「RBD(漂白脱臭精製済み)」、「レギュラー」、「オールナチュラル」などの表記がされています。

ここで間違えてはいけないのは「オールナチュラル=未精製」ではないということです。
未精製のオイルの場合、表記は「ナチュラル」ではなく「オーガニック」となります。
オールナチュラルは、「化学溶剤は無添加です」といった意味に考えてください。

精製されたオイルで一番問題になるのは、この「化学溶剤」です。
これには、ヒトの健康に危険を及ぼす水素添加や、トランス脂肪酸といったものが含まれているのです。

 
たいていの場合、精製オイルの方が未精製の物より安価です。精製オイルの方が使いやすいという場合は、水素添加されておらず、トランス脂肪酸が含まれていないことを、商品説明や成分表示で必ず確認してからご購入下さい。

また、これはどちらのオイルにも共通することですが、遺伝子組み換えのものより、組み換えがされていないココナッツから採れるオイルの方が良いとされています。
ご使用の際には、そういった点も注意されるといいかもしれませんね。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク
カテゴリ: ダイエット

Comments are closed.