「屍のポーズ」最高のリラックスポーズをマスターして心地良い眠りを
ヨガのポーズはしんどい、激しい、ゆっくりとはいってもなかなか辛い。体がかたいから無理。という方もいらっしゃると思います。
確かにヨガにはそういうしんどい、辛い、痛いとい感じるポーズはあります。
けれど、他のスポーツとは違って、ヨガには「ご褒美」があります。
ただ激しく筋肉を鍛えるのではなく、リラックスもさせる。それがヨガの醍醐味です。精神的にもストイックに行うヨガもありますが、ほとんどはリラックスからくるシンプルな状態です。
自分を追い詰めるということは、心身共にヨガでは全く行われません。
うまくならなきゃ、というように感じて、追い詰められてしまうのであれば、それはヨガではありません。
今自分が出来るヨガを行えばそれで良いのです。
そんなヨガの中でも「ご褒美」にあたるポーズ、最高のリラックスポーズをご紹介します。
でも、名前は結構ダークなんです・・・。ポーズの名前は「屍のポーズ」です。
屍のポーズの効果や、やり方をご紹介します。
屍のポーズとは
いろいろなポーズをとった後の疲れた体を癒す、最高のリラックスポーズです。けれど、何もしない休憩のポーズという訳ではなく、このポーズには「自分の内面を観察する」という目的があります。
ただ、ダラ~っとしているだけではないので、やり方、正確なポーズは覚えておいてくださいね。
ますはストレッチ
一日の疲れ、一日の動きによる体の歪みをしっかりと修正してから行いましょう。
(ヨガの最後に行う場合は、もう歪みは修整されているので必要ありません。)
夜寝る前などは、このストレッチを行うだけでも寝起きに体がとても軽くなりますよ。
人間の体は小さな歪みを日々起こしています。是非このストレッチは簡単なので、毎日行ってみてください。
1.仰向けに横になります。
2.腕を伸ばし、頭の上で両手の平を組みます。
3.かかとを前につきだして、つま先を上に起こします。
4.息を吐きながら、全身を出来るだけ上下に引っ張って伸ばします。
5.かかとを前につきだして、つま先を上に起こしたままの状態で、上半身を左に曲げます。
(この時、左足をより下に引っ張ってみましょう。)
6.右側も同じように行います。
7.息を吸ったり吐いたりしながら、両手両足を好き放題伸ばしたり、縮めたりします。
(赤ちゃんがお布団の上でじたばたしているような感じですね。)
8.手を横に自然な感じで沿わせます。
9.息を吐きながら、腰を上げます。
10.息を少し止めて、腰は上げたままキープ。
11.息を吸いながら腰を下ろします。
(腰痛がある場合はあまり無理をせず、ゆっくりと行いましょう。高く上げようとしなくても良いので、出来る範囲で行います。)
12.肩を上げて、下げてを繰り返します。
13.全身を小さく左右にゆすり、全身の緊張をほぐします。
これらのストレッチを、気持ちがよいと思う回数行ってください。特に何回と決めることなく、その日の体の状態を感じて、今日は腰を多くしてみようとか、気持ちがよいからこの動きはもっとやろうとかで大丈夫です。
何も決めずに、楽しんで行ってください。
体の歪みを放っておくと、整体に行かなくてはならなくなったり、偏頭痛が起きたりと体の不調につながります。日々のこうしたストレッチで体の歪みを修整していく習慣をつけてくださいね。
屍のポーズ
1.足は、体の中心から、およそ30度に開きます。
2.足の開き具合は左右対称になるようにしましょう。
3.膝は伸ばして、力を抜いた状態にする。
4.骨盤は完全に仰向けになるように。左右どちらかに体重をかけないようにします。
5.肛門の力も抜きましょう。
6.腹式呼吸を行います。
7.腕は足を同じように体からおよそ30度に開きます。
8.手の平は上に向けて、軽く開いて力は抜きましょう。
9.胸は開いて、肩は力を抜きます。
10.肩は出来るだけ両肩とも床、もしくは布団につくように。
11.深い呼吸を意識して、大地の暖かさを感じてみましょう。
12.頭の中は、一日の出来事を振り返ったり、今後の予定を考えずに真っ白にします。
最初はとても無防備なポーズなので抵抗があるかもしれませんが、自分の体と心の緊張や疲れを解放して、大地に横たわる気持ちになれば、このポーズの気持ちよさがおわかりいただけると思います。
細かいことは気にせず、出来ないことを気にせず、ありのままの自分を、その日一日を頑張った自分を受け入れて、ほほえみを浮かべながら眠れることは間違いありません。
屍のポーズの効果
深い深いリラックスが得られます。そして、また頑張ろう、この体と心で頑張ろうというエネルギーが全身に巡ります。