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バジルシードの成分や美容効果。ダイエットにも向いている?



バジルシード

 

バジルと言うと、ピザやパスタのトッピングされる定番のハーブとしておなじみかと思います。
このバジルの種子が、最近ひときわ注目を浴びている、バジルシードです。
バジルシードのいちばんの注目点は、水に浸すと約30倍にふくらむというところ。食べると胃の中でふくらみ、満腹感を得られますから、ダイエットの食事にピッタリ!

 
でも、バジルシードの魅力はふくらむことだけではありません。
ここでは、バジルシードの詳しい成分と健康効果についてお伝えしましょう。

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バジルシードとは

バジルシード(basil seed)は、シソ科オシウム属(和名メボウキ)のスイートバジルの種子です。
もともとは高温多湿の東南アジアに生息し、現地では昔から食べられていました。また、日本でも目に入ったごみを取り除くために、バジルシードの膨張力を利用していました。それで、和名が「目ボウキ」なんですね。

 
水を含んでふくらんだバジルシードは、キウイの種のような少しジャリっとした食感になります。無臭で、タピオカにも似ていますが、歯で噛むと土のような感触があります。これは、固い皮に包まれたツブツブの種子が溶けたりつぶれたりしないからでしょう。

 

 

バジルシードの成分

バジルシードの成分としては食物繊維が注目されますが、オメガ3系脂肪酸やミネラルなど、栄養も豊富になっています。それなのに、100gあたり100kcalと、低カロリーなのもダイエット向きですね。

<バジルシードのおもな成分>
・食物繊維(水溶性と不溶性)
・脂肪酸(オメガ3系αリノレン酸)
・アミノ酸
・ビタミンB群
・ビタミンK
・ミネラル(カルシウム、マグネシウムなど)

ざっと挙げましたが、中でも注目したい、食物繊維、オメガ3系脂肪酸、ビタミンとミネラルについて詳しくみてみましょう。

 

バジルシードの食物繊維

バジルシードのダイエット効果のいちばんの立役者は、水を吸収してふくらむ食物繊維です。
バジルシードには、食物繊維が約50%含まれています。これは、バジルシード4gで摂れる食物繊維がレタス約1個分の計算になるんですよ。驚きですね!

 
ところで、食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があるのをご存知でしょうか?
不溶性の代表格はさつまいも。水溶性の代表格はこんにゃくです。

 
とくに注目したいのは、バジルシードの水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維の一種にグルコマンナンという物質があります。こんにゃくの主成分ですね。これが水分を含むとゼリー状に変化し、お腹に入ると満腹感を与えてくれます。

 
この成分は、人の消化酵素で消化ができません。そのため、ほかの老廃物を巻き込みながら排出されます。それによって、便秘を改善できるというわけですね。
また、グルコマンナンは、コレステロールや糖質の吸収も抑えます。そして、アレルギーを引き起こす原因となるIgE抗体を抑制する効果があることも知られています。

 

 

グルコマンナンの健康効果

グルコマンナンは、コレステロール、糖質の吸収、アレルギー症状も抑える効果があります。
それに関連する研究結果も出ているんですよ。

・グルコマンナン5gを1日2回食事で摂取したところ、血清コレステロール濃度が低下した。
・糖尿病幹事へグルコマンナンを投与した後、食後の血糖上昇が抑えられた。
・コンニャクマンナンを配合したビスケットを高脂血症・高血圧症のⅡ型糖尿病患者に3週間ずつ2回投与したところ、血清フラクトサミン、HDLコレステロール値、最大血圧が低下した。

この結果は一例で、まだまだグルコマンナンの効果を立証した研究結果が蓄積されているんです。難しい医学用語が混ざってしまっていますが、グルコマンナンによって、血糖値や血圧が下がり、脂質の吸収が抑制される、ということになります。

また、粒子状のグルコマンナンの抗アレルギーに関しても研究結果が出ています。

・粉砕されたコンニャクグルコマンナンを含んだ資料を、アトピー性皮膚炎のマウスに与えたところ、皮膚炎予防ができた。くしゃみの回数が減り、花粉症などの鼻炎の防止になった。

ただし、効果がある反面、必要な栄養の吸収も阻害する可能性があるので、栄養不足にならないようにすること、また水分を一緒に摂らないと、おなかの中で体の水分を吸って膨張し、腸閉そくを招くリスクもあるので、適量を守りましょう。
グルコマンナンの1日の摂取量の目安は、上限が4~5gと言われており、バジルシードは1日の摂取目安量が9gと言われています。

 

バジルシードのαリノレン酸

バジルシードには良質の脂肪酸が含まれています。それは、オメガ3系脂肪酸のα(アルファ)リノレン酸です。話題のえごま油、アマニ油にも入っている成分です。

 
この脂肪酸は、体に摂り込まれると、EPAやDHAに変換されます。
EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)は青魚に豊富な栄養分として知られていますね。このような栄養素は、コレステロールや中性脂肪を低下させ、血液をさらさらにし、血管を丈夫にします。

 
αリノレン酸は、健康効果として、動脈硬化心筋梗塞、生活習慣病予防に役立ちます。
さらに、アトピーや花粉症などのアレルギーの症状緩和に効果があるとされており、バジルシードは、グルコマンナンのはたらきと合わせて、抗アレルギーの効果が期待できます。
また、脳機能向上とうつ予防にも効果があります。記憶学習能力、脳細胞の維持に効果があり、認知症の発症を抑えることができます。

 

 

バジルの葉の栄養分

バジルシードのビタミンやミネラルの含有量ははっきりしません。でも、バジルの葉については、研究が進んでいます。そこで、バジルの葉の成分を参考にしてみましょう。

 
βカロテン、カルシウム、ビタミンKの含有量は、野菜の中でもトップクラスの量になっています。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用で老化を防止し、免疫力アップ、発がん抑制の作用があります。
カルシウムを骨に定着させるはたらきのあるビタミンKとの相乗効果に加え、カルシウムが骨から溶出するのを防ぐマグネシウムも豊富です。そのため、骨粗しょう症の予防になります。
バジルシードの栄養と効能は、バジルの葉とは少し違いますが、成分に関しては、シード(種子)にも反映されていると考えられます。

 
バジルシードは、成分から見てもすぐれているのがお分かりいただけると思います。
メインの効能としては、豊富な食物繊維による、整腸作用、便秘改善、肥満防止があり、ダイエットにはうってつけの食材と言えます。

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