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便秘改善には野菜をたくさん食べれば良い?食物繊維を食べれば良い?それは違います!



野菜

 

便秘に一番効果のある食べ物は野菜だと言われていますが実際にはどうなのでしょうか?

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何をどれだけ食べれば効果的なの?

たしかに、野菜は食物繊維が豊富に含まれていますが、便秘解消にどの野菜をどれだけ食べればいいのかということが明記されているサイトや医学書などは少ないと思います。
それでも便秘解消には野菜が良いというのは自然のものをそのまま食べるというプラスのイメージや食物繊維の効能に加え、そのビタミンやたんぱく質など栄養価によるものが大きいと考えられています。

 

 

食物繊維には種類があります

食物繊維は、大きく二つに分けて水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

 

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は果物に含まれるペクチンや今話題のゴボウに多く含まれるイヌリンなどで、食後の血糖量の上昇を緩やかにしてくれるというのもこの水溶性食物繊維なのです。
最近では難消化デキストリンがダイエット飲料に含まれているのが代表的です。

 

不溶性食物繊維

それに対して不溶性食物繊維は豆類やキノコ、葉物野菜などに多く含まれていて水分を含むと10倍ほど膨らみ悪玉菌や毒素を絡め取ったり蠕動運動を促したり善玉菌を増やす働きがあります。
しかし、腸内の細菌では完全に分解しきれないので大量のガスを発生させるため不溶性食物繊維の入った野菜を摂りすぎるとお腹が張ってかえって便秘を悪化させてしまうこともあるのです。
また野菜に含まれる栄養素に関して言うとβカロテンなどは腸壁などの粘膜を強化してくれる作用があるので間接的に便秘解消につながるのです。

 

 

便秘解消=野菜は、危険な考え方

このように野菜の食物繊維の性質や栄養素を考えていくと「便秘解消には野菜」というのはケースバイケースだということが分かります。
そしてこれらの事情を考慮すると食事のバランスの乱れが原因の便秘ならば野菜を摂るだけで便秘を解消出来ますが、それ以外の場合であると野菜による食物繊維の摂取だけでは便秘を治療することは不可能です。
特に大腸がんや先天的に腸の形が便秘になりやすい場合はいくら食物繊維を摂取しても排便が出来ないことが多いですし、近年はIBS(過敏性大腸炎)という便秘や下痢を繰り返す消化器系の病気という場合もあるので病院へ行って専門的な超音波検査などを受けると良いでしょう。

 

それでも、野菜で食物繊維を摂ることは便秘や大腸がんの予防につながるのでオクラやオートミールなどに含まれる水溶性食物繊維を中心にして野菜を積極的に日々の食事に取り入れていきたいところです。
「野菜を毎日取っていても便秘解消に効果がない!」、そう感じたら迷わず消化器科を受診しましょう!

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この記事は当ブログのライター「さっしー」が書きました。

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