日焼け止めや下地、ファンデを重ね塗りするとSPF値は足し算できる?
紫外線は日焼けして黒くなるだけでなく、将来のシミ・シワをつくる原因や皮膚トラブルにもなるので、女性も男性も、子供たちも日焼け止めを使う機会が日常になりつつありますね。
男性や子供たちは日焼け止めだけを塗っているケースが多いのですが、女性の場合、日焼け止めだけでなく、下地やファンデーション、仕上げ用パウダーなどにも日焼け止め成分が配合されていますよね。
そもそもSPFってどういう値なのでしょうか?
このSPF値って重ねて塗った分、足し算した値になるのでしょうか?
SPF値って?
そもそもSPF値(Sun Protection Factor)というのは、紫外線B波を浴びて、赤く炎症を起こす時間を、どれだか先に引き延ばせるかの値です。
SPF1で20分間、炎症を先に伸ばせます。
SPF10で200分(=3時間20分)
SPF20で400分(=6時間40分)
SPF30で600分(=10時間)
朝8時に通学や出勤をして夕方6時に帰宅する場合、外出時間が10時間になります。
このことを考えると、日常生活ではSPF30程度で十分と考えられることがわかります。
SPF値が30以上になると効果は頭打ちに
また、SPFが30以上になると、たとえSPF50でも、紫外線カットに対する効果は変わらないことや、製品に配合する紫外線防止剤の配合量が多くなり、肌に負担をかけることもわかっています。
紫外線に対する健康被害に敏感なオーストラリアでは、SPFは30+までしか表記できません。
その理由が、30以上は効果が変わらないことや紫外線吸収剤の肌への負担からです。
数値の高いものを日常的に使うよりも、SPF30程度のものを昼などに塗りなおすことで、日焼け止め効果が安定させることが賢明です。
SPF値って足し算できるの?
化粧品には紫外線防止成分が配合されているものが複数あって、日焼け止め以外にも下地やファンデーション、パウダーなどにも配合されています。
これらは、同時に使うと、SPF値がアップすると思いますか?
例えば、「日焼け止め乳液SPF30+ファンデーションSPF27+仕上げ用パウダーSPF20=SPF77?」になると思いますか?
残念ながら、SPF値が一番高い商品以上にはSPF値は上がりません。
ですので、上記のケースでは「SPF30」のままです。
紫外線をカットする効果自体は高まる!
ただし、実際の効果としては、
「日焼け止め乳液SPF30」だけよりも、ファンデーションや仕上げ用パウダーなどを併用すると、日焼け止めが崩れにくくなり、重ね塗り効果もでるので、紫外線防止効果が確実に高まり、安定します。
SPF値に関しては、SPF30程度のものをこまめに塗り直し、日焼け止め以外にもメークアイテムでもSPF値のあるものを使うことで、紫外線カットがキープできることを覚えておきましょう。