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便秘を解消する食材ウソホント。本当に効くのはやっぱりアレ!



便秘解消

 

「○○を食べたらすぐに便秘が解消した!」という話をよく聞きますね。はたしてそれは本当でしょうか?
それらの食べ物がお通じにどのように作用していくのか詳しく見てみましょう。

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1.香辛料

「インド人は便秘知らず」と言われるほど、香辛料には便秘に対する効果が高いと言われています。一番大きな原因は多くの香辛料が腸に直接刺激を与え、ぜんどう運動を促すことにあります。
しかし、腸に直接刺激を与えるので即効性はありますが、腸をはじめとした消化器官を傷める原因にもなることに注意しましょう。

 

ショウガは便秘の味方

唯一ショウガは消化器官を傷めない香辛料です。ショウガは体を温め、血のめぐりを良くします。また、体内の機能の滞りを防ぎ、各器官のスムーズな働きを促すことから便秘や下痢に効果があると言われています。
即効性はありませんが、伝統医学で必ず利用されており、根本的な便秘改善に役立ちます。
香辛料は水溶性食物繊維が含まれており、すでに便秘になってしまった人が固くなった便を出しやすくするために有効です。
ただ、ショウガ以外の香辛料は食べ過ぎると消化器官が荒れるような痛みを感じる時があります。
あまり大量に食べすぎないように様子を見ながら食べるとよいでしょう。

 

 

2.コーヒー

コーヒーは便秘解消に効果があると言われますが、逆に便秘の原因にもなると言われています。
その理由はコーヒーに含まれるカフェインとクロロゲン酸にあります。
カフェインには腸の収縮を促進する機能があり、その効果は下剤と呼ばれるほどです。
一方でカフェインには利尿作用もあるので飲み続けると体内から水分が奪われ、便が硬くなり排便しづらくなります。
また、クロロゲン酸はポリフェノールの一種で体には良いとされている一方、腸の動きを抑制してしまうため、継続して飲み続けると便秘を引き起こしてしまいます。
とはいえカフェインの薬理効果は最近注目されています。便秘気味の方は体の調子をみながら試してみましょう。

 

 

3.炭酸飲料

炭酸飲料は二酸化酸素が水に溶け出すことで発砲する飲料水です。二酸化酸素は腸への浸透圧が高いので便をやわらかくし、押し出してくれます。
炭酸ガスは胃酸を分泌して胃の消化を促すとともに胃を膨張させることにより腸の働きを促進すると言われています。また満腹感を得られやすく、食べ過ぎを抑えるのでダイエットにも有効です。
朝は胃腸の動きが活発になる時間帯なので、起きてすぐ冷たい炭酸水を飲むとよいでしょう。ただし、胃に直接刺激を与えるため、胃の調子が悪い時に炭酸飲料を飲むと逆効果になるので注意してください。また甘い炭酸水は肥満のもととなるので無糖の天然ミネラル炭酸水を飲むようにしましょう。

 

 

4.にがり

豆腐の凝固剤として使われる「にがり」。にがりには塩化マグネシウムが含まれています。マグネシウムは腸の働きを良くするだけでなく、大腸で十分に水分を吸収して便を軟らかくしてくれる効果もあります。
マグネシウムには腸の働きを促進するだけでなく、代謝を良くする働きもあるのですが、ストレスや甘いものの食べ過ぎにより体内で消費されやすい成分で、日本人に不足していると言われています。
そんな不足しているマグネシウムを補うために水ににがりをいれて飲むと有効です。1リットルの水ににがりを1~2滴入れるだけなので、簡単に作ることができます。

 

摂取量には注意を!

ただし、にがりは摂取量を増やすと腎臓に障害をきたすといわれています。
腎臓には糸球体(しきゅうたい)という小さな穴から体内の毒素をろ過する機能があります。
糸球体はたんぱく質でできているのですが、にがりはこれを固くして毒素をろ過できなくしてしまいます。
長期間にわたる摂り過ぎには十分注意してください。

 

5.キシリトール配合ガム

虫歯を予防する甘味料として知られるキシリトール配合ガムの商品の裏面を見ると「たくさん食べるとお腹がゆるくなる」旨の注意書きがあります。
キシリトール配合ガムには糖アルコールの一種で、他の糖アルコールと同様に小腸で吸収されにくい成分です。小腸で吸収されにくいため、大腸での浸透圧が増し、排便しやすくなる作用があります。

 
ただし、これはキシリトールを大量に摂取したことによる作用です。キシリトール自体に毒性はないとされていますが、国立健康・栄養研究所の安全性・有効性情報によると長期間大量に摂取した場合の危険性が示唆されています。
とはいえ、重度の便秘に苦しむ人からの根強い支持が多いものでもあるので、長期間にわたり依存することを避け、あくまでも一時的に便秘を解消する方策として活用してみましょう。

 
以上ご紹介したものは胃や腸を直接刺激して排便を促すものです。一時的に排便するには即効性はありますが、根本的な腸内環境の改善にはならないことに注意しましょう。摂り過ぎると消化器官を痛めることにもなりかねません。健やかな腸を作るためには、やはり栄養バランスの良い食事をとることが何よりも大切です。食生活の見直しと並行して身体の調子をみながら活用していきましょう。

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カテゴリ: 便秘解消

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