その肌のくすみ、皮脂のせいかも？皮脂をケアする正しい方法とは

 
肌のくすみが気になる方、ケアしてもなかなか解消されない方、その原因は皮脂にあるかもしれません。
肌のくすみと、テカリの原因になる皮脂は関係がないようにも感じられますが、実は密接な関係にあります。

 
皮脂が原因のくすみは、くすみ対策のケアだけでは解消されません。
きちんと皮脂の性質を理解し、皮脂のバランスを整える必要があります。
皮脂によるくすみの正体とは？　ぜひ知っておいてください。

 

夕方に肌がくすむのはなぜ？

「くすみを感じるのは、いつも夕方」という方、そのくすみの原因は皮脂にあるでしょう。
朝には感じなかったくすみが夕方に現れるのは、単なる加齢によるものではなく、皮脂の酸化が原因です。

基本的にオイルは酸化を起こし、変色を起こすもの。それは皮脂も同じです。
朝にはキレイにメイクを施しても、夕方には油性のメイクと皮脂が交りあって酸化を起こし、肌をくすませているのです。

今、顔にある皮脂が酸化を始めるのは約5時間後。
働く女性の多くは午後2時からお肌の変化を感じ始めるといいます。
夕方には老け顔になってしまうと悩む女性が多いのもこのためです。
疲労によって顔に疲れが表れてしまうだけでなく、顔の上で皮脂の酸化が起きているのです。

 

老化の原因は活性酸素

皮脂が直接肌に酸化を起こすわけではありません。
酸化を起こす原因は、体内にある活性酸素にあります。

活性酸素は近年、老化の原因ともいわれているものですが、本来はウイルスなどを除去し、殺菌させるという大切な働きをするものです。
ですが活性酸素が増えすぎると悪影響を及ぼし、体内にある不飽和脂肪酸と結びついて酸化させ、細胞を老化させてしまうのです。

不飽和脂肪酸のような油分を好む活性酸素は、皮脂も好物です。
皮脂が分泌されると活性酸素も表れ、脂を瞬く間に酸化させてしまいます。
皮脂が酸化する以上、皮脂をのせているお肌のダメージも避けられません。
放っておけば細胞と同じように、肌はますます老化してしまいます。

 

活性酸素に対抗するために

この活性酸素の原因にはいくつかあります。ストレスや紫外線、喫煙や多量の飲酒によって現れます。
ストレスが強い時にくすみが表れる方は、この活性酸素が活発になっているからかもしれません。
ストレスは同時に男性ホルモンの分泌を増やすため、皮脂の分泌も多くなってしまいます。

皮脂と活性酸素が増えれば、お肌はくすむ一方。
このストレス解消に喫煙や飲酒を取り入れてしまえば、肌はさらに老化を加速させてしまうでしょう。
生活を見直し、紫外線対策や過度の喫煙や飲酒を控えるなどの見直しを行ってみてください。
くすみを抑えるためには、日常的な生活の見直しによって皮脂と活性酸素の両方を抑えるための、規則正しい生活が必要になります。

さらに、抗酸化作用があり、ストレスや喫煙、紫外線によって減少してしまいがちなビタミンCを積極的に摂取するのもおすすめです。
ビタミンCは水溶性のため、摂取しすぎても問題ありません。
ただし水に溶けやすい性質のため、一度に大量に摂取しても、体内に吸収される前に排出されてしまいます。
キチンと成分を体内に循環させるように、複数回に分けて摂取するのがおすすめです。

 

肌に浮かんだ皮脂はどうケアするのが正解？

皮脂は酸化を起こすと肌をくすませるだけでなく、放っておくと炎症を起こしてしまうこともあります。
ニキビを発生させやすくなったり、毛穴が目立つようにもなるなど、肌トラブルを起こす原因にもなります。
くすみは放っておかず、肌質を改善させる対策をすぐに始めましょう。

特に気をつけるべきなのは、オイリー肌の人です。オイリー肌は皮脂が多い分、酸化も多く起こります。
生活習慣の見直しや、ビタミンCの摂取による効果はすぐには表れません。
今ある皮脂を放っておかないケアも大切になります。
肌表面に浮かんだ皮脂は、化粧水を含んだティッシュで優しくオフするか、軽く洗顔して流すなどし、こまめに除去するようにしましょう。

また、洗顔をキチンと行い、肌にメイク汚れや古い皮脂を残さないように注意してください。
優しくクレンジングをなじませて汚れを浮かせ、ぬるま湯で洗い流すこと。
洗顔料の泡を転がして汚れを吸着させること、充分にすすぐことを心掛けてください。
優しく洗いつつも、汚れをキチンと落とすことで、皮脂トラブルを回避することができます。

スキンケアには皮脂によるくすみに効果を表すビタミンC導入体入りのものを使用してみてください。
肌をくすませたくないのなら、絶対にメイクをしたまま寝てしまうという行為はしないように気をつけましょう。
寝ている間にも皮脂は分泌を続けています。当日に酸化した皮脂を顔にのせたまま、次の日まで分泌した皮脂をさらに酸化させていくような危険な行為は行わないようにしてください。
帰宅後はすぐに洗顔し、清潔な肌を保つような習慣を身に着けるようにしましょう。

 
皮脂を抑えることができれば、くすみは起こりにくくなります。
忙しい毎日に追われ、生活を正すことやケアを見直すことは大変かもしれませんが、できることから始めてみましょう。