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逆に新しいへちま化粧水!成分・効果とへちまにまつわる面白エピソード



へちま化粧水

 

へちま化粧水と言うと、おばあちゃんが使っていた化粧水と思われる人も多いでしょう。でも、ロングセラーの化粧水で、じつは今でも愛用している人が多いのです。若い人の中でも最近、注目の化粧水なんですよ。
どうしてへちま化粧水が長く続いているのか、その秘密を、まずはへちま化粧水の成分から探ってみましょう。

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ヘチマサポニン~へちまの成分その1

へちまには、「ヘチマサポニン群」という成分の中に、サポニンと呼ばれる成分が含まれています。これは、滋養強壮の食材として有名な朝鮮人参と似た成分です。血行促進や滋養強壮にも効果がありますが、肌に塗ると、次のような作用があります。

・抗炎症:肌荒れやニキビを改善します。
・ほてりを鎮める:日焼け後のケアに効果的です。
・肌細胞の再生:乱れたターンオーバーを整え、肌の調子を改善します。

ヘチマサポニンは、少量でも肌のキメを整えてくれる美肌効果の高い成分です。抗炎症の作用があり、肌荒れにも効果的ですし、ほてりを鎮める効果もあります。また、細胞を活性化するはたらきもあるので、肌のターンオーバーがうながされ、きれいな肌に生まれ変われます。さっぱりとしたへちま化粧水ですが、肌の奥に浸透し、内側から肌の調子を整え、しっとり肌を作ってくれます。

 

 

ペクチン~へちまの成分その2

へちまには、ペクチンも豊富です。ペクチンは、未熟な果物、野菜に含まれている不溶性食物繊維で、植物の細胞をつなぎ合わせる役目を持っています。
有名なのは、りんごのペクチンで、ジャム作りに必須の成分でもありますよね。ジャムを作る時に、果物を砂糖と一緒に煮詰めると、果物に含まれるペクチンが溶け出し、ゼリー化するのです。
このペクチンを体に摂り入れると、腸内の善玉菌を増やすと言われています。肌に塗ると、肌にハリやツヤが出て、シワやたるみが改善されます。

 

 

カリウム~へちまの成分その3

へちまには、天然のミネラルも含まれています。カリウムには、咳止め、むくみ解消、利尿作用などのはたらきがあります。

 

 

アスパラギン酸~へちまの成分その4

へちまには、アミノ酸のアスパラギン酸も含まれています。肌の新陳代謝をうながし、角質の水分を保つ作用があり、保湿効果が期待できます。そのため、アスパラギン酸は、さまざまな化粧品に添加されている人気の成分です。

 

 

小さい分子で奥まで浸透(クラスター)

へちま水のメリットには、肌の奥まで浸透しやすいという点も指摘できます。分子の集合体であるクラスターが水よりも小さいので、吸収が良く、肌なじみも良いのです。浸透が良いので、プレ化粧水として、洗顔後の最初のスキンケアに使い、その後で、美容成分のたっぷり入った化粧水や美容液、乳液などを使うと、後から入ってくる成分の浸透もうながしてくれますよ。

 

 

へちま化粧水(へちま水)とは

さて、ここからは、へちま化粧水の豆知識をお伝えしましょう。古くから長く愛好されてきたへちま化粧水にまつわる話はいろいろと伝わっているんですよ。

 
へちま化粧水は、へちま水による化粧水です。家庭でも手作りできる、天然の化粧水です。作り方は、へちまの茎を切り、切り口から出るへちま水を集め、ろ過するだけで出来上がりです。
へちま水は、「美人水」と呼ばれて使われていたそうですよ。

 

へちまとは(産地など)

へちまは、インド原産のウリ科の植物です。夏に黄色の花が咲き、初秋に長い実がなります。
へちまは実の繊維は、「へちまたわし」としても活用されています。また、へちまの実は、漢方として、咳を鎮め、むくみを取る薬としても用いられています。

 
へちまたわしは、へちまの実を極度に乾燥させて作ります。秋になり、実が全体に黄色っぽくなり、先端が黒くなり、ごつごつしてきたら収穫します。果肉がやわらかくなるまで鍋で数十分煮ます。その後、水で洗い流しながら皮をはぎます。天日干しをして出来上がり。台所の洗い物や靴洗い、お風呂で体を洗うなど、さまざまな用途で活躍します。

 
へちま水の美容以外の伝統的な用法にも触れておきましょう。
へちま水は、飲み薬や塗り薬としても用いられてきました。
飲み薬としては、咳止め、むくみ、利尿作用があるとされていますし、塗り薬としては、あせも、ひび、あかぎれ、日焼け後の手当にも効果があるとされています。

 

へちまの名前の由来

へちまの名前の由来はちょっと変わっています。
江戸時代に日本に渡来した時、へちまの実からは繊維が取れるので、「糸瓜(いとうり)」と名付けられましたが、それが訛り、「とうり」となりました。「いろはにほへとちりぬるを~」といういろは歌がありますが、「と」は、「へ」と「ち」の間にありますよね。そこで、「へ」と「ち」の間、という意味で「へちま」と呼ばれるようになったそうです。現代でも、「糸瓜」と表記して「へちま」と読んでいます。

 
以上、へちま化粧水の成分と豆知識をお伝えしました。
へちまに含まれるサポニンやペクチンは、乾燥した肌にとても効果的!硬い実がやわらかいうるおい肌に役立つなんて、どうやって発見されたのか不思議ですが、昔の人の知恵なのでしょうね。歴史ある化粧水だけに、へちま化粧水にまつわる話も豊富でした。昔からその効果が実感されていて、多くの人に愛好されていたことが、よく分かりますね。

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