ファスティングダイエットとは?メリットと断食との違い
ファスティングとは英語で「断食」の意味です。
断食と言うと、辛い修行みたいだとか、お腹が空いてとても耐えられないと思う人もいるかもしれませんが、ファスティングには様々な方法ややり方があることから、自分に合った方法を選べば、誰でも無理なくファスティングダイエットの効果を実感することができます。
そんなファスティングダイエットとは具体的にどんなものなのでしょうか、ご説明していきたいと思います。
ファスティングと断食の違いは
断食と言うと、古来より僧侶などが行う、過酷で忍耐力のいる修行のイメージがあります。
しかしファスティングと断食は、似ているようで少し異なるものです。
どちらも基本的には、食事や間食を取らないということは同じです。
しかし水を飲む以外に一切の食べ物や飲み物を排除する断食に対して、ファスティングは酵素ドリンクや野菜ジュースを適宜摂りながら、半日または1日から3日間食事を抜く方法です。
このため、断食と比べて苦痛も少ないですし、続けやすいのがメリットです。
期間も数日から1週間以上続ける場合もある断食と比べてとても短いことから、無理なく体をデトックスして、ダイエット効果を得ることができます。
ファスティングダイエットのやり方とは
ファスティングダイエットのやり方には日数の違いや飲むドリンクの違いなど、様々な選択肢がありますが、基本的には食事を取らないで、野菜ジュースや酵素ドリンク、水分のみを摂取します。
短いファスティングでは半日、長いものでは2、3日続けるものもあるので、ファスティングダイエットを初めてやってみる場合は、いきなり2、3日のダイエットに挑戦するのではなく、失敗の少ない半日のファスティングから試してみるのがお勧めです。
ファスティングのやり方(半日の場合)
1.2~3日程前から、脂っこいものや砂糖たっぷりのお菓子、お酒などの嗜好品を避けて、糖質やビタミン、タンパク質のバランスの良い、消化に良い食事で胃腸の調子を整えておきます。
2.朝起きたら水と酵素ドリンク、野菜ジュースを適宜摂るだけにして、固形の食事を食べないようにします。
2~3日続ける場合は、酵素ドリンクや野菜ジュースを飲むことで栄養補給もでき、空腹も紛れて続けやすくなりますが、半日のファスティングなら水のみの摂取でも十分効果を得ることができます。
但し、脱水症状にならないよう、水分だけはしっかり補給しましょう。
3.昼食からは固形の食事を食べますが、ファスティング後はいきなり脂っこいものやカロリーの高いものを食べるのは避けて、うどんや雑炊など、消化に良いものを腹八分目で食べるようにしましょう。
4.夜からはいつも通りの食事で大丈夫ですが、できるだけ消化に良いメニューを選び、この日は飲酒や間食はしないようにします。
ファスティングで得られる気になるダイエット効果は
●内臓脂肪が燃焼される
内臓脂肪は、健康維持のためにもあまりたくさん蓄積しているのはよくありません。
しかしお腹周りについている目で見て分かる脂肪と違って、内臓脂肪はダイエットをしてもなかなか落としにくいのも事実です。
ファスティング中は食事を取らず、短い期間でも水や酵素ドリンク、野菜ジュースなど水分のみを摂取します。
このことから、体内に食事による糖質や脂肪分が入って来なくなるので、内臓脂肪が燃焼してエネルギーとして活用されます。
内臓脂肪は実際に太っているか痩せているかはあまり関係なく、目に見えない部分に蓄積している脂肪で、健康的にダイエットをするためには、是非減らしていきたいものです。
ファスティングダイエットなら、そんな内臓脂肪を燃焼させて、無理なく体の中からすっきりダイエットを実現することができます。
●デトックス効果や便秘、胃の不快感も解消できる
ファスティングダイエットでは、体内に蓄積している毒素や添加物、老廃物などを排出するデトックス効果も期待できます。
体内の毒素や老廃物が排出されると、血液もサラサラになり、血流が改善することで新陳代謝をアップさせることにも繋がります。
新陳代謝がアップすると、自ずと毎日の基礎代謝量も増えるので、太りにくく痩せやすいダイエットに適した体へと変えていくことができます。
また、食べ物を消化し続けることで疲れてしまった胃腸を十分に休ませることができるので、胃腸の働きを改善して、便秘や胃の不快感などを解消する効果も期待できます。
便秘や胃の不快感を解消することは、ダイエット実現にとってもとても大切なことですし、食べ過ぎや飲み過ぎで胃が疲れて重たくなってしまった時に、ファスティングをしてみるのもお勧めです。
半日間ファスティングをするだけでも、胃は十分に休むことができ、粘膜を修復する効果が実感できます。
但し、逆流性食道炎などの胃酸過多が原因の病気や、胃酸過多が原因で胃痛が起きている場合は、空腹になることで胃酸が過剰に分泌され、症状が悪化するおそれがあるので、注意しましょう。