> >

心身のテリトリー、パーソナルスペースを知ることは相手を尊重すること



女性の顔
ヨガを行うと自分の心身のテリトリーに敏感になります。人間関係を良くするのにも役立つ「パーソナルスペース」について知っておきましょう。


スポンサードリンク



 
ヨガのレッスンを続けていると、身体の能力が高まる以外にも、色々な変化が起きます。その中の一つに、体の中心軸をはっきりと意識するようになり、以前よりも自分を独立した存在として感じるというものがあります。自分が個であるという感覚が鋭くなるのですね。自分の周りの出来事に対して細やかに目が届きますし、何かあった時の反応(反射神経)も早くなります。

 

パーソナルスペースとは?

人間には心理学用語で言うと「パーソナルスペース」というものが存在します。自分に人がどのくらい近づくと不愉快になるかという、テリトリーのことです。これは物理的(身体)なもののみでなく、心理的なものもありますが、人間同士が関係を持って社会生活を送るに当たって、この距離感が不適切だとトラブルの原因になるのです。個々人でパーソナルスペースの範囲は異なりますし、相手に対する感情も他の人には見えないので礼儀を持って距離を計らなければなりません。礼とは相手への敬意の表現のみならず、距離を示す印でもあります。人間ではありませんが、例えば小さな臆病な動物に近づこうとする時に、正面から急接近すれば相手は危険を感じて逃げてしまいます。悪くすれば反撃に遭うでしょう。心身のテリトリーを侵されると怒りを感じるのです。満員電車の中で赤の他人に体をくっつけられれば不快になり疲れますし、会話をしていて相手にプライベートなことに干渉されれば、話を打ち切りたくなるでしょう。

 

ヨガで自分のテリトリーを知る

自分のテリトリーを守り、同時に相手のテリトリーに踏み込まないことは、洗練された大人として必要な能力と言えます。本当に信頼できる関係とは、例え家族や夫婦であったとしても互いの境界線を尊重することからしか生まれないからです。大人同士の親密さとは、心身の自立の感覚を習得した者のみが築ける人間関係です。

境界線を確立するには、自分の本音をはっきりとさせることが重要です。自分だけにしか、自分のテリトリーは分かりません。嫌だと不快になったり、違和感を感じたらテリトリーに侵入されかかっているサイレンかもしれません。精神を落ち着けて自分の心と対話をする習慣を持ちましょう。思考や常識の声ではなく、心の声を聞いてあげてください。こうしたところでも、ヨガや瞑想を実践することは役に立つのです。

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク
この記事は当ブログのライター「小笠原ちひろ」が書きました。

Comments are closed.