冷えでホルモンバランスの不調がわかる?女性ホルモンと冷え性
女性に冷え性の方が多いのは、脂肪が多く、筋肉不足であることと、女性ホルモンが関係していると言われています。
女性ホルモンがなぜ、冷え性体質を作ってしまうのか?
その原因と女性ホルモンの働きと性質について、よく知っておきましょう。
女性ホルモンと冷えとの関係
女性ホルモンは大脳でコントロールされている、生理や妊娠、出産などに大きく関わる大切なものです。
特に毎月ある生理の周期と深く関わり、この周期に冷えが関係してきます。
女性は月経から排卵までの時期にはエストロゲンが働き、体温が下降。
排卵から月経まではプロゲステロンが分泌され、体温が上昇します。
この2つの女性ホルモンと影響し合うのが、同じ大脳の視床下部にある自律神経です。
女性ホルモンのバランスが崩れれば、自律神経のバランスも崩れ、体温調節がうまくいかずに体温が低くなってしまいます。
体温調節がうまくいかない状態を放っておけば、当然体は冷えた状態のまま。これが冷え性です。
また、月経中に冷えを感じる女性も多いはず。
これは腹部に血液が集中してしまい、全身に血液がいきわたらなくなってしまうため、体が冷えを感じやすくなるためです。
月経から排卵までという、ほぼ半月以上の時間、女性の身体はホルモンによって冷えやすくなってしまいます。
常に体温を上げたり、体を冷やさない工夫をしなければ、冷え性を防ぐことはできないのです。
エストロゲンの不足が招く体の不調
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには血管をやわらかくし、血流を良くするコレステロールのバランスを保つ役割があります。
このエストロゲンが不足してしまえば、たちまち血管が固くなり、ドロドロ血を作る悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
自律神経との調和にも関係し、代謝を促す大切なエストロゲンを減らさないように注意しなければいけません。
冷え性が女性ホルモンに影響を及ぼすことも
冷え性の原因が女性ホルモンの乱れでありながら、冷え性がひどくなると、逆に女性ホルモンにも影響を及ぼします。
冷え性のままでは自律神経がうまく働かないため、女性ホルモンの分泌するバランスが崩れ、血行がひどくなります。
このような悪循環に陥ると、改善することが難しくなります。
まずは、冷え性を治し、女性ホルモンを正常に保つように心がけましょう。
ホルモンバランスを改善するために必要なこと
薄着をしたり、外気に肌をさらすファッションを見直し、食事には体を温める食材を用いるようにしてみてください。
規則正しい生活と、ストレスを解消させる習慣も、女性ホルモンを正常に保つためには大切です。
女性ホルモンが整えば、冷え性を改善する手助けをしてくれます。
大切な子宮や卵巣などの器官を守るためにも、冷え性には敏感になって注意したいもの。
健康の為、美容の為にも冷え性には充分注意しましょう。