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敏感肌とは何か?バリア機能低下の原因とメカニズム、肌の構造を解説



敏感肌

巷ではよく、肌のタイプを「オイリー肌」、「乾燥肌」、「混合肌」、「敏感肌」などと特徴別に分けて、化粧品やフェイシャルエステのカウンセリングを行っています。
簡単に言えば、オイリー肌は肌への皮質の分泌が盛んで、脂取り紙を当てるとしっかりと皮脂がつくタイプの肌、乾燥肌は肌の水分や皮脂が十分に保てずにカサカサになりがちな肌、混合肌は両者のMIXした肌のことですが、今回は「敏感肌」に焦点を当てて、肌がどういう状態になってしまっているのかを説明したいと思います。

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ズバリ!敏感肌とは?

敏感肌といえば、肌がデリケートで外部からの刺激に弱く、香料やアルコールの強い化粧品を使うと、ヒリヒリとした痛みや赤みを生じやすい肌質のことです。
これは、肌のバリア機能が低下して、外部からの刺激をガードすべき場所で十分に止められていないことが原因であり、敏感肌の持ち主は、大抵は同時に乾燥タイプの肌質でもあります。

 

肌の構造を知っておきましょう

敏感肌について詳しく説明する為には、まず肌の構造を簡単におさらいしておく必要があります。
肌は、コラーゲンなどが貼りを保っている真皮という層の上に、0.1mmほどの表皮が被さった構造をしています。
表皮の一番底の基底層と呼ばれる場所では細胞分裂により新しい表皮の細胞が生まれて、だんだんと肌の表側へと押し上げられていきます。
このサイクルがいわゆる肌のターンオーバーと言われるもので、健康な状態で28日間かかりますが、加齢や睡眠不足などで、このサイクルが遅くなる場合もあります。

 
肌の表面まで押し上げられた表皮細胞は死んだ細胞としてしばらく表面にとどまり、やがて垢として剥がれ落ちていきます。
この死んだ表皮細胞の集まりが形作っているのが、角質層と呼ばれる、肌の一番表側の層になります。
角質層は、皮膚が触れるものから皮膚を守るバリアーとしての働きと、皮膚の水分が表に蒸発しないように抑える蓋としての役割を持っています。
この角質層が健康な状態ではなくなり、外部の刺激が表皮にまで簡単に届いてしまう状態の肌が、敏感肌なのです。

 

角質層はとっても薄い!

大事なバリア機能を担う角質層ですが、顔ではわずか0.02mmほどの厚さしかありません。
ここでは死んだ細胞がレンガを積み重ねた様に並び、その間を角質細胞間脂質という物質が埋めて、細胞同士をつないでいます。
角質細胞間脂質は表皮細胞で作られるのですが、セラミドを筆頭に様々な脂質が混ざり合って構成されています。
この角質細胞間脂質が十分にないと、角質細胞同士の間に隙間があき、また細胞もしっかりと固定されずに剥がれやすくなってしまいます。

 
すると、もはや角質層が十分なバリアとして働けなくなりますので、外部からの刺激が表皮に直接伝わり、また水分の保湿能力も低下して肌が乾燥してしまいます。
敏感肌の対策は、内部から、または外部から、この細胞間脂質を補充して、角質層の細胞のレンガブロックを強固に作り直すことが肝心になります。

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