ココロにも悪影響……便秘とストレス・精神的症状の意外な関係
便秘と精神的な症状は、全く関係がないものと考える人もいると思います。
ですが、実は便秘と精神的な症状というのは深いところで、つながっていると考えられている面もあり、決して無関係であるとは言えません。
排泄することとストレス
代表的なものが、うつ病です。
現代ではうつ病が盛んに取り上げられていく中で、治療法や解決策など数々の対策情報が行き交っている状況です。
そのような中で、便秘との関連性も見られるようになってきています。
どのようなことかというと、
まず便をするということの精神的な意味を見ていきます。
排便をするというのは、体の中の不要物を排泄するという意味合いもありますが、排泄することによる、「すっきり」した感覚というのは、非常に大きなストレス減少効果を持っていると言えます。精神衛生的に見て大きなメリットがあると言えるでしょう。
つまり排泄というのは精神的な健康を保っていくためにも必要なことになると言えます。
逆に、排泄が上手くできなかったり、数日間排泄の機会がないと、「すっきり」という感覚は味わえなくなり、知らないうちに、ストレスというのは溜めてしまっています。
便秘からなる体調不良がストレスを生むことも
便秘になってしまうと、体の異常として倦怠感や、モチベーションの低下などをもたらすことも多いです。「すっきり」感がなくなってしまうことと、倦怠感を感じる、モチベーションが上がらなくなることが重なると、精神的に非常に不安定になってしまうことすらあります。
この状態が長期的に続いてしまうと、自分のミスが増えたり、いつもなら気にしないことが気になってしまったりなど、連鎖的にストレスを蓄積してしまう状態になる傾向が強くあります。
精神的な不安定さというのは「うつ病」の基盤を作ってしまったり、さらには別の精神的な症状の原因につながってしまうこともあります。
このようなことから便秘というのは精神的な症状とのつながりがあると言えます。
薬の副作用で起こる便秘
うつ病の治療やくや精神疾患の治療薬の中には、大腸の動きを抑制してしまうものもあります。
そのため服薬していくごとに、便秘が進行してしまうということもあります。
精神疾患治療では、この便秘の進行に対してもっと重要視していかなければいけないと考えている人も多く、精神疾患治療と便秘の解消の関連性について、検討している人もいることになります。
実際、体と心というのは非常に密接なつながりを持っていることになるので、便秘が精神疾患に影響しているというのは、不自然なことではなく、非常に自然なことと言えるでしょう。
便秘についての解消が、精神的な疾患における重要なポイントになる可能性は十分にあります。