ヨガが身体と生き方にもたらす効果 その3
ヨガが身体に良いと言われている理由を紐解いています。
身体だけでなく精神も鍛えられるヨガ。始めてみませんか?
左脳の活性化
瞑想を行うと、左脳の前頭葉皮質の活動が活発化することが知られています。
左脳前頭葉皮質が活性化すると、多幸感を得る事ができ、性格は温和で柔軟になり、怒りや欲求不満といったマイナスの感情を抱きにくくなります。
この研究の被験者の内、最も左脳を活性化したのは、チベット仏教の修行を積んだ被験者でした。
仏教の高僧は温和である事で知られるように、これは彼が普段から瞑想によって温和・柔和な性格であることによるものと考えられます。
神経伝達系のバランス回復
ベナレス・ヒンドゥー大学の研究によると、3~6ヶ月に渡ってヨガを行うことによって、うつ病が軽減されることが分りました。この研究ではヨガのポーズ、呼吸法、瞑想法を用いて行われました。
ヨガを行ったうつ病患者のグループと、抗うつ薬で治療を受けたうつ病患者のグループで対照実験を行ったところ、どちらのグループでも同様に神経伝達物質の濃度が改善されました。
ストレスを軽減させるセロトニンが増加し、コルチゾールは減少したのです。往々にして、神経伝達物質の濃度がこのように変化する事によって、情緒が安定するものです。
コルチゾールの減少
ストレスを強く感じる状況に身をおいておくと、コルチゾールの濃度が高まり、免疫系に悪影響を及ぼします。
ヨガを行う事でストレスを解消してリラックスし、コルチゾールの濃度を下げることによって、免疫系を改善する事ができます。
糖尿病の改善
糖尿病患者がヨガを行う事によって、ヘモグロビンA1c値が下がります。
これは空腹時の血糖値と長期的な血糖値に好影響が出ている事を示すものです。
ヨガを行う事によってコルチゾールとアドレナリンの濃度が下がった事によるものと考えられます。
ヨガによって減量されると、インシュリンの効果が高まります。このことによって血糖値を低下させる事ができ、ヨガが糖尿病の改善に役立つ事が分ります。
高血圧の改善
高血圧は心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。ストレス反応が強くなると動脈が収縮して塩分や水分が溜まるのが高血圧の原因です。
ヨガを実践することで、運動による効果と体重の減少により、高血圧が改善されます。とくに、動脈の収縮がストレス反応から引き起こされている事から、ヨガのリラックス効果が影響しているようです。
コレステロールの低下
コレステロールには悪玉と善玉とがありますが、ヨガを行う事によって、悪玉コレステロールや中性脂肪といった血中脂肪を下げる効果が確認されています。
これはヨガのストレス解消効果によるものです。ストレスがある状況下では、善玉コレステロールよりも悪玉コレステロールのほうが大きくなる傾向があるのです。
また、ヨガのダイエット効果に余地、体重を減少させる事が出来る為、中性脂肪値を下げ、善玉コレステロール値が上がります。これによって血中脂肪を解消できるため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが低下します。