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日本酒化粧水は妊婦さんが使っても大丈夫?妊娠中の注意点は?



アロマテラピー
 
日本人の肌に合うと言われる日本酒化粧水ですが、アルコールが主成分だから妊婦さんにはNGでは?という意見があります。本当のところ、日本酒化粧水とお酒の関係はどうなっているのでしょうか?


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日本酒化粧水のアルコール分

日本酒化粧水のアルコール分がどのくらいなのか、気になるところだと思います。飲む場合には、15%くらいが標準的ですが、化粧水として作られている場合は、1%以下とも言われています。
つまり、日本酒化粧水だからと言って、とくべつにアルコールの量が多いわけではありません。日本酒を使っていない化粧水でも、エタノールを添加しているものは多いですから、そういったコスメとあまり変わらないと考えて良いでしょう。

ただし、日本酒化粧水には、エタノールが添加されているものとされていないものがあります。米由来のアルコール分だけなのか、ほかの植物原料由来のアルコール分が入っているのかは、成分表示をよく見ると分かります。
日本酒を指すコメ発酵エキスが、純米酒由来であれば米由来のアルコール分だけです。でも、化粧水を作る過程でエタノールが添加されている場合はあります。
一方、日本酒の中でも吟醸酒、大吟醸酒、本醸造酒などを原料としていれば、醸造アルコールとしてのエタノールが原料に含まれていることになります。

 

醸造アルコールとは

醸造アルコールには、香りを引き出す効果、味の切れを良くする効果があります。香りの成分が水よりもアルコールに溶け込みやすいので、良い香りを引き出すのに効果があるのです。また、酒の原料となるもろみに含まれる糖や酸を抑えるので、サラリとした切れ味を引き出すことができます。

醸造アルコールの原料は、サトウキビが主となっています。植物原料という点は安心です。サトウキビの糖蜜に酵母を加え、発酵と蒸留、精製を通して、エタノールが作られています。
添加の量は、本醸造で3%が標準で、吟醸酒、大吟醸酒になると量が減ります。
ちなみに、酒類のアルコールのほとんどがエタノールです。焼酎の場合は含有量がもっと多くなり、エタノールが25%以上のものが甲類焼酎と呼ばれています。

 

妊婦さんはアルコール厳禁?!

妊婦さんはアルコールは厳禁と考える人が多いと思います。たしかに飲酒はお腹の赤ちゃんに悪影響があることが分かっています。でも、化粧品はどうなのでしょうか?

まずは、飲酒の問題点を挙げてみましょう。
1日1杯程度であれば、安全であると考えられています。もっと万全を期したい場合は、1週間に1杯にすれば問題ありません。

飲酒の問題点は、アルコールが胎盤を通り抜け、赤ちゃんに届いてしまう点にあります。普通は胎盤がフィルターの役目をして、有害な物をシャットアウトするのですが、アルコールはすり抜けてしまいます。
ワインは175ml、日本酒はグラス半分、ビールは、350mlを8杯以上飲むとアルコール症候群の発症が3割から5割増えます。

アルコール症候群とは、アルコールによって赤ちゃんの発育が遅れ、脳の発育が不十分になるというものです。ひどい場合は、頭が小さく生まれたり、未熟児で生まれることもあり、成長しても言語に問題が出ることもあるということです。

このように、妊娠中の飲酒はできるだけ控えたいということになります。では、アルコールを含む化粧品を肌に塗る行為は、赤ちゃんに影響するのでしょうか?

 

化粧水に含まれるアルコールは赤ちゃんに影響する?

日本酒化粧水はもちろん、そのほかの化粧水でもエタノールが含まれているものはよくあります。また、エタノールは、ウェットティッシュにも配合されています。
結論から言って、化粧品に含まれるアルコールは、気にしなくても大丈夫です。ですから、日本酒化粧水も問題ないということになります。

化粧品に含まれるアルコールは、肌につける量としては多くなく、揮発性と言って、問題となるアルコール分はすぐに蒸発する性質がありますから、とくに問題視する必要はありません。
日本酒化粧水のほかに、日本酒風呂や酒粕風呂などもありますが、肌に浸透する程度では飲酒のような影響が出ることはありません。

ただ、妊娠して体質が変わり、アルコール系の美容が合わなくなる人はいます。もし肌の調子が悪くなるようであれば、使用を控えたほうが良いでしょう。でも、それはアルコールフリーの化粧品でも同じことが当てはまるのですが。

 

日本酒化粧水を妊婦さんが使うには

日本酒化粧水は、妊婦さんが使っても問題ありません。
でも、気になる場合は無理に使用するのは、ストレスになりますから控えましょう。また、妊娠線予防にお腹に塗るのも、気になる人はやめておきましょう。お腹に使っても科学的には問題はないのですが、顔のスキンケアに使うのと、お腹の赤ちゃんにとても近い部分に使うのとでは、やはり気分的に違うと思います。

アルコールを飲むことによる赤ちゃんへの影響は大きいものがありますので、塗る場合も心配な気持ちがある人は使用しないほうが無難です。これは、赤ちゃんへの影響と言うよりも、ママの精神的な部分への影響を考慮してのことです。

心配がある人は、赤ちゃんが生まれてからの自分のスキンケアにどうぞ。もしお酒が好きな人だったら、ほんのり香る日本酒の香りにいやされると思いますよ。

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