カユプテ:カンファー調のすっきりとした香りとフルーティーな甘さがある精油
アロマテラピーが日本に浸透してくることによって、いままで知らなかったアロマも沢山紹介されるようになりました。
特に、アロマテラピーは古くから民間療法として用いられてきましたし、副作用がないのが魅力的です。
小さい子どもやペットなどにも使うようになってきて、ますます新しいアロマが注目される環境になっています。
そんな中で、優れた殺菌作用があり、ユーカリやティートリーといったなじみのある精油と同様にその効能が期待されているカユプテというアロマがあります。
カユプテは別名ホワイトティートリー
カユプテは、ユーカリやティートリーと同じフトモモ科の植物です。
ユーカリ等は刺激が強いわけではないのですが、香りが強いので人によっては使うのをためらってしまう方もいたと思います。
その点、カユプテはカンファー調のすっきりとした香りはそのままに、少しフルーティーな甘さもあるので、子どもや強い香りが苦手な人にも安心して使ってもらえるアロマです。
実は、東南アジア原産のカユプテは、樹皮が白っぽいのでホワイトティートリーとも呼ばれています。
生命力がとても強く、ベトナムやマレーシアでポピュラーな植物です。
マレー語の白い木という意味で、カユ・プティと呼ばれたことから、カユプテという名前がついたそうです。
薬としても利用されてきました
原産地以外にも中国などでさまざまな病気にも効く薬として重宝されてきました。
やけどや切り傷の治りにも効果を発揮してくれるんです。
他にも、筋肉痛や歯の痛みなどにも活用されていたようですが、今はのどや咳の痛みを解消してくれる作用が特に注目されています。
従って、クリームにブレンドして、咳が続くときなどに使うと痛みを緩和させることができます。
また、発汗作用や解熱作用といったものもあると報告されており、風邪の初期症状に活躍してくれることが期待されています。
アロマバスなどで身体を温めると、回復を早めてくれるそうですよ。
相性の良いアロマも数多い
サイプレスのような樹木系、ジュニパーベリーといったハーブ系とのブレンドもおすすめできます。
どちらも、森林を思わせるような香りで、空気を清浄にしてくれる効果があります。
もし、カンファーの爽やかな香りが苦手ならば、ローズやそれに似たゼラニウムのアロマとブレンドすると効能も失うことなく香りを楽しむことができます。
ローズは花を大量に消費して採取するアロマのため、希少で高価ですが、ハーブであるゼラニウムならば、比較的安価なので、普段使いにカユプテとブレンドすることが可能です。