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バラは香るもの~古代から愛され続けてきたバラの魅力とは?



ビンに入った香水
 
この星には数え切れないほどたくさんの花が存在しますが、バラほどに多くの人に愛された花が他にあるでしょうか。
もちろん目で見る美しさもバラという花の魅力ですが芳香もまた、バラが人々に愛された要因です。
四大フローラルの一つにして大人気の香りです。


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歴史上の女性たちに愛されたバラの香り

現在の感覚ではバラはそんなに匂いの強い花と言うイメージではないかもしれません。
しかし、かつてはバラと言うものは見た目の派手さ以上にその香りの良さを愛されていた花でした。
(本種改良の面においてもモダンローズは見た目に美しく、オールドローズは香り高い傾向にあります。)かのマリー・アントワネットもバラの香りを愛してその香水をよく使い、ローマ皇帝ネロも自分の妃にバラの香りをつけた風呂を使わせて、彼女から漂う芳香を楽しんだと言われています。ネロは他にも、庭にバラ水の吹き出す噴水まで作っていました。
美女と名高いエジプト女王クレオパトラも接待の席では船の床にバラを敷き詰めてその芳香を立ち昇らせたといわれています。
中世ヨーロッパではバラの美しさや香りは人の心を惑わすとしてタブーとされた歴史まであるのですから、バラがどれほど愛されていたのかがよく分かります。

 

壁画の中に描かれたバラ

バラを愛でることに関しては非常に歴史が古く、古代バビロニアにおいて既にバラが存在していたことがわかっています。
またクレタ文明のクノッソス宮殿の壁画(紀元前1600~1450年頃)にバラらしき花(バラかどうかは現在論争中)が描かれているくらいです。
それほど古い時代からいろんな国の人に愛されていたバラ。
芸術が国境を越えるように馨しい芳香もまた、言葉なく人を魅了する力を持っています。
香りを抽出する技術も古く、精油やローズウォーターの作り方が各地に伝えられています。

 

化粧品にも利用されるダマスクローズ

そんなバラの中でも香りの面で高い人気を誇るのがダマスクローズです。
正式にはロサ・ダマスケナと言う名前ですが日本ではダマスクローズの方が通りが良い名前と言えるでしょう。香水としてだけではなく、石鹸やハンドクリームなどの化粧品、サプリメントなど様々な商品に使われています。

また、こうした天然香料だけでなく、バラは多くの合成香料も作られています。
その数は膨大でまさにバラだけでも百花繚乱の勢いです。

とはいえやはりここは好みが反映されてしまうところです。若い方には「バラの香りはきついから嫌い」という方もいますが、同じバラでも千差万別ですのでいろいろ試してみるのもおすすめです。
中には優しく軽やかな香りもたくさんありますので。

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