> >

ひっかき傷でできる膿皮症(のうひしょう)は感染が原因



ちょっとひっかいただけなのに、傷口からとびひになり、挙句の果てに化膿してしまった。
これはパンティラインやヒップ全体に起こりやすい症状で、悪化すると「膿皮症(のうひしょう)」という厄介な病気に発展してしまうこともあるんですね。

 

膿皮症

 

ところで、「膿皮症」という言葉、聞き慣れない方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?
「膿皮症」の症状に関するご説明と、治療の方法についてお話します。

スポンサードリンク


 

 

膿皮症の原因は細菌。ほうっておくと顔にも症状が

「膿皮症」の多くは「ブドウ球菌」、「連鎖球菌」などの細菌による感染が原因となっており、皮下に袋状の「化膿巣」が作られます。
そして「化膿巣」にはどんどん膿が溜まり、やがては痛みを伴い、外部かららは大きく盛り上がって見えます。
特に「アテローム」と呼ばれる「膿皮症」では、毛穴の奥の部分にある「毛包(もうほう)」が炎症を起こし、角質層で作られた「化膿巣」に身体の代謝物が閉じ込められることにより発症するため、「化膿巣」を取り除かない限り、自然治癒することは難しく、放置すればするほど、悪化の進行は早まります。
また、「アテローム」の場合には、頭部や顔をはじめとする全身に症状が現れるのが特徴です。

 

 

膿皮症は医療機関で完治します

「膿皮症」を完治させる方法、それは抗生物質の服用と切開手術以外にありません。
また、頭部や顔にできたものに関しては、はじめは小さく、非常にわかりにくい場合もありますが、特に顔は最も目立つ場所であるため、早期に切開手術を行うことにより、傷痕はほとんど目立たなくなります。

 

その問題の切開手術ですが、何科で診察を受ければ良いのか、迷う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「膿皮症」の治療を行えるのは、「皮膚科」と「形成外科」ですが、どちらかというと美容外科の要素が強い「形成外科」が最適です。

 

また、切開手術の方法は、患部の状態により異なり、小さな場合には皮膚を切開し「化膿巣」だけを取り出す手術を行います。この場合には入院の必要はありません。
ですが、「膿皮症」は再発しやすい病気であるため、患部が大きくなってしまった場合には「化膿巣」と、その周囲の組織を丸ごと切除する「くりぬき法」となる場合もあります。この場合には、手術個所や患部の大きさにより、1週間程度の入院が必要となる場合もあります。

 

「膿皮症」がどのような病気か、ご理解頂けましたか?
もしもあなたが、上記のような症状に悩まされているのであれば、それは「膿皮症」を疑ってみる必要がありますので、「皮膚科」または「形成外科」で診察を受けて下さいね。

 

 

形成外科での膿皮症治療で傷跡が残ったら?

そして、手術後に傷跡が目立ってしまった場合には、美容外科での「レーザー治療」がオススメですが、患部の大きさなどにより、「ハイドロキノン」、「トレイチノン」という軟膏で対応できる場合もありますので、迷わずに相談してみましょう。

 

 

「膿皮症」を予防するには?

最も大切に考えて頂きたいのは、「清潔さを保つ」ということ。特に夏場には汗をかきやすく、パンティラインなどは、衣類が吸い込んだ汗が滞留しやすい場所ですので毎日きちんとシャワーを浴び、清潔に保っておく必要があります。
また、小さな傷が「膿皮症」の原因となることもあります。
お風呂で身体を洗う際には、硬いナイロンタオルでゴシゴシこすり過ぎないよう、くれぐれも注意して下さいね。

また、ひっかき傷などができてしまった場合には、直ちに「消毒用エタノール」などで消毒を行い悪化するようであれば、「皮膚科」または「形成外科」で診察を受けることをオススメします。

 

 

このエントリーをはてなブックマークに追加


スポンサードリンク
スポンサードリンク
タグ:
この記事は当ブログのライター「山田美羽」が書きました。

Comments are closed.