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おいしいプーアル茶の淹れ方お教えします【味・特徴・歴史】



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お茶というと、毎日よく飲む緑茶やほうじ茶、玄米茶などの日本茶の他にも、ティータイムに欠かせない様々なフレーバーを楽しむことができる紅茶やハーブティー、中華料理との相性もばっちりのウーロン茶などの中国茶があります。

そんな数あるお茶の中でも、とりわけ優れたダイエット効果があるとして人気なのが、中国茶です。
脂肪を分解することで知られているウーロン茶や、華やかな香りが魅力的なジャスミン茶など、様々な種類がある中国茶ですが、その中でも近年注目されているプーアル茶についてご説明していきたいと思います。


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プーアル茶とはどんなお茶?

プーアル茶というお茶は、市販されているものや中華料理店などで主に出されるものは、色はまるで紅茶のような褐色で、ほんのり香ばしい燻したような香りのする、コクのある飲み口のものです。

そんなプーアル茶の原料は、緑茶やウーロン茶と同じ、チャノキの茶葉です。
茶葉を発酵させずに作る緑茶や、半発酵させて発酵を止めるウーロン茶と異なり、日本で主に飲まれているプーアル茶は茶葉を麹などと一緒に熟成させる、後発酵という製法で作られた熟茶と呼ばれているもので、独特の何とも言えない香ばしくて優しい風味が特徴です。
熟茶の他にも、生茶と言われる半発酵のものがありますが、こちらは製造方法が大量生産に向かないことから、日本ではあまり一般的ではないようです。

販売されているプーアル茶の茶葉は、その形状によって呼び方も変わり、茶葉をそのまま固めずに袋詰めしたものを散茶、円形にまとめたものを餅茶、丸くお椀の形に固めた沱茶(とうちゃ)、正方形に固めた方茶、一番歴史が新しいと言われている、長方形のレンガのような形に形成された磚茶(たんちゃ)などと分類されています。

市販でドラッグストアやスーパーなどで販売されているプーアル茶は、主に散茶と言われる茶葉がそのまま袋詰めされたものや、1回分ずつ小分けされて使いやすいティーバッグに入ったものが多く見られます。

 

プーアル茶の歴史

プーアル茶は日本では比較的新しい部類のお茶ですが、中国ではその歴史はとても古く、遣唐使でもお馴染みの唐の時代まで遡ります。

やがて16世紀になると、交易によって東南アジアやヨーロッパにまで広がっていきますが、度重なる戦争などで紆余曲折を経て、さらに1960年代後半から70年代前半に起こった文化大革命では、その手間のかかる製造方法が否定されることで生産が中止されたことから、多くのプーアル茶が台湾などの海外へ持ち出されたと言われています。

現在ではダイエットに効果のあるお茶として世界中で飲まれていることや、製造の合理化がされたことから、たくさんのプーアル茶が流通しています。

 

プーアル茶のおいしい淹れ方

プーアル茶は緑茶と同じ茶葉が原料でありながら、独特の香りや風味のある、とても飲みやすいお茶です。
また、カフェインの量も生茶で150mLあたり30mg、発酵の進んだ熟茶では15mgから30mg前後と、ウーロン茶やほうじ茶とほぼ同量で、胃腸への負担も少ない、体調を問わず飲みやすいお茶と言えます。
そんなプーアル茶を美味しく頂くための淹れ方をご紹介したいと思います。

茶葉をお湯100ccあたり、1g用意します。
だいたいコップ3杯分である500ccを作る場合は、茶葉は5g必要になります。
プーアル茶は茶器ややかんの種類を選ばないので、急須でもコーヒーポット、紅茶ポットでも好きなもので淹れることができます。

急須やコーヒーポットでプーアル茶を淹れる

(1) まず、急須にプーアル茶の茶葉を入れ、お湯を少量注いで茶葉を軽くくぐらせ、10秒程でお湯を捨てます。この手順は「洗茶」と呼ばれる手順で、茶葉の埃を落とすとともに、抽出しやすいように茶葉を温める効果があります。

(2) 次に急須に再びお湯を飲む分量だけ入れて、5分間しっかり蒸らします。

(3) カップに注いで出来上がりです。
この時に急須のお茶を残さず淹れれば、二杯目は再び熱湯を飲む分量注ぐところからでき、しっかり抽出した美味しいプーアル茶を何度も楽しむことができます。

カップで1杯ずつプーアル茶を楽しむ

(1) カップにプーアル茶の茶葉を3g程度入れて、お湯を少量注ぎ10秒程してお湯を捨てる、洗茶を行います。
ティーバッグの場合も同様の手順で行います。

(2) カップにお湯を注いで、1分程蒸らして抽出されたら出来上がりです。

プーアル茶を淹れる際に注意すべきことは、茶葉をしっかり解すということです。散茶やティーバッグの場合はそのままでも問題ありませんが、それ以外の形状で固まっている場合は、ポットやカップ、急須に入れる前にしっかり解しておきましょう。

また、急須やコーヒーポットで淹れた場合は、一度抽出したお茶は残さずコップへ注ぐと、二杯目以降のプーアル茶を淹れる際に、おいしくお茶を抽出することができます。

カップに1杯ずつ淹れる場合は、茶葉がカップの底に溜まるので、お茶が少なくなって濃くなったら、その都度お湯を足して調節しながら飲んでいくことをお勧めします。
何度も抽出していくと、茶葉の成分も色も薄くなってしまいます。抽出時間を長くするなど工夫して、おいしいプーアル茶を楽しんでいきましょう。

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