お尻から悪臭が…？肛門の臭い、考えられる4つ原因とその対処法とは？

 
ふとした瞬間に、なんだか便のような臭いがする……。誰かがオナラをしたわけでもなさそうだし、なぜ？という場合は、もしかしたら自分のお尻が臭っているのかもしれません。

原因と対処法をご紹介します。

お尻が臭ってしまういくつかの原因

お尻は排便をする場所なので、体の中でも特に不潔になりやすいところです。もし、排便の際に拭き残しがあればもちろんそれは悪臭を漂わせる原因になりますが、それ以外にも、お尻を臭わせてしまう事情があるのです。

まず考えられるのは、汗です。汗はそれ自体は無臭なのですが、そこへほこりや皮脂などが混ざり合い、さらに細菌がそれらを分解することで臭いを発するようになります。

次に、脱肛の可能性があります。脱肛とは、直腸粘膜が肛門の外に飛び出している状態のことで、排便のあとで何度紙で拭いてもキレイにならない、手で肛門を触るとビー玉のようなものがあるというようなことがきっかけで気付くことが多いです。脱肛になっているということはそれだけ肛門の締まりが悪いということなので、隙間から便臭が漏れてしまうことがあります。

お尻の臭いの効果的な対処法

1. 原因が汗の場合

お尻の臭いが汗によるものであれば、カバンの中にウェットティッシュを入れて持ち歩き、汗をかくたびにこまめに拭き取るといいでしょう。かいた汗が細菌によって悪臭に変わるまでには多少時間を要しますので、そうなる前に細菌もろともクリーンな状態にしてしまえば臭いが出るのを防げるわけです。下着を換えてしまうともっと安心です。

2. 原因が脱肛・痔核の場合

脱肛によるものの場合は、まず飛び出てしまった直腸粘膜を元に戻してあげることが必要です。指でぐっと押しこめば戻る場合はそれでいいのですが、なかなか戻っていかないときはお尻を高く突き上げた四つん這いの姿勢をとり、指にワセリンを付けて少しずつ押し込んでみましょう。痔核が原因となっている場合は肛門科を受診し、痔核切除術を受けることも考えてみてください。

3. 原因が肛門括約筋の緩みの場合

また、出産などが原因で肛門括約筋がゆるんでいることが原因の場合は、肛門を３秒ぐらいずつキュッと締めることを５分ほど繰り返す運動をすると効果があります。

4. 原因が毛の場合

人によっては、肛門のまわりに毛が生えていることがあります。その量が多ければ多いほど排便の際に汚れが残りやすくなり、キレイにしようにも限界があるので、肛門まわりの毛を処理することも必要です。

とはいえ、肛門は自分ではなかなか見えにくく、お手入れをすることがむずかしい場所。近頃ではそうした悩みに対応してくれるエステサロンも増えているので、プロの手で脱毛してもらうのもひとつの方法です。自宅で処理をする場合は、肛門を傷つけないようじゅうぶんに注意しながら行ってください。

症状が悪化しないうちに早めの対処を

お尻の臭いはなかなか人に相談しにくく解決が遅れがち。でも、放っておくとどんどん悪化するので、思い当たることがあれば早めに対処するようにしましょう。

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