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認知症の症状緩和にアロマテラピーを!患者と介護者のためのレシピ



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最近増えてきているのが、認知症の問題です。年々数が増えてきており、とにかく記憶が脳に残らずに社会生活に支障をきたす病です。周囲のサポートが必要になりますが、患者側もケアする側もストレスを感じやすいことで知られています。そこで、アロマテラピーを活用してストレスの軽減や脳の働きを活発にするような生活を取り入れてみることをオススメします。


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朝に使いたい交感神経を優位にするブレンドレシピ

昨今、嗅覚が記憶に関わる脳の海馬を刺激することが判明しました。そして、アロマテラピーが認知症患者の症状緩和に役立つという研究報告も出ています。体の働きを整えるためにも、朝は交感神経を優位にするアロマを使って、記憶力や集中力を高めるようにしたいものです。

具体的には、朝の時間に芳香浴をするだけの簡単レシピです。夜よりも朝にやる方が効果的だとされています。芳香浴には、ディフューザーを用いても良いですし、マグカップにお湯を張ったところにアロマを数滴垂らすだけでもOKです。オススメのブレンドとしては、ローズマリー・カンファー×レモン、もしくはクスノキ×モミなども向いています。

ローズマリー・カンファーは、ローズマリーのアロマの中でもカンファー成分が多いので、神経に対しても刺激が強いとされています。14世紀のハンガリー王妃エリザベートが、化粧水として使用していたことが伝わっています。若返りの水として有名ですが、実際にローズマリーを使用したかどうかは分かりません。ただ、ローズマリー自体に収れん作用があるので、くすみがたるみが気になる人にはオススメのアロマです。

 

夜に使いたい副交感神経を優位にするブレンドレシピ

認知症に限らず体のリズムを上手く作るのは健康な生活には大事です。朝は脳を活性化するレシピを活用したら、夜は副交感神経を優位にするリラックス効果の高いアロマレシピを芳香浴で用いましょう。不眠やうつ病にもアロマテラピーの成果が出ています。

おすすめのアロマレシピとしては、ラベンダー×オレンジ・スイートや、パルマローザ×ベルガモットといったハーブ系と柑橘系の組み合わせです。クロモジ×ユズといった和精油も年配の方には懐かしい香りに感じる傾向があります。こういった芳香浴は、途中でやめてしまうと元に戻ってしまう可能性があるので、継続的にやるのが向いています。

ラベンダーは、古くから民間薬として使われてきた万能アロマです。ニキビケアや日焼け後のアフターローションとしても活用できます。リナロールという成分に鎮静作用もあり、就寝前にお風呂に入れたりすると寝付きがよくなったりもします。冷涼な地を好むラベンダーは、日本では北海道産がよく知られています。標高1000m以上の高地で育つラベンダーは、未だに手作業で収穫されており、その分高級品でもあります。

 

心に安心感をもたらすブレンドレシピ

それと、脳を刺激するだけでなく、アロマテラピーは安心感もたらしてくれます。特に人は緊張すると手が固くなるので、手をマッサージするだけで、気持ちもほぐれたりするものです。手先の感覚は敏感なので、手を触るだけで脳にも伝わるものがあります。指の先に少しアロマ入りトリートメントオイルをつけるだけで違います。

あまりブレンドしすぎると脳が混乱するので、患者さんにトリートメントするときは、単体のアロマを使うのがオススメです。特にユズやサンショウ、モミといった日本生まれのアロマが好ましいです。

ユズは、高知県を中心とする四国地方で栽培されている植物です。柑橘系の中では耐寒性があって、東北地方でも栽培が可能です。ユズは柑橘系に分類されますが、その香りが他の柑橘系と違うのはユズノンという成分の違いです。それと、アロマの抽出方法として、水蒸気蒸留法と圧搾法の二種類が行われていますが、成分構成にいたって大きな差はありません。成分のリナロールが特に副交感神経を優位にすることで知られています。

 

介護者の心身のケアにおすすめのブレンドレシピ

 あとは、介護者のケアも重要になってきます。休憩を上手に取りながらケアしたいものですが、長く時間がとれない時は、短時間でできる手浴がオススメです。1分程度温かいお湯に手を浸し、アロマの香りを嗅ぐだけで、リラックスできます。オススメブレンドとしては、フランキンセンス×マージョラム・スイート、もしくはジンジャー×ゼラニウムあたりです。モミ×トドマツのブレンドは、森林浴をしている気持ちにさせてくれます。

マージョラム・スイートは、地中海沿岸原産のシソ科の植物です。ヨーロッパでは古くから、お肉料理やトマト料理に活用されてきました。学名は山の喜びという意味があり、ギリシャ神話の女神アフロディーテがこの植物に香りを与えたという伝説があります。それゆえ、古代ギリシャ時代には、幸福の象徴として、新婚夫婦の頭に飾ったりする風習があったほどです。死者の冥福を祈るという意味で、墓にたむけられることも多いです。精油としては、中世フランスで眠りと健康を導くものとして活用されていました。リネン類の香りづけや、悪魔除けのために床にまくこともあったそうです。

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この記事は当ブログのライター「saya」が書きました。

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