辛い症状の原因は便秘かも?便秘によって引き起こされる体調不良
「風邪は万病の元」という言葉がありますが、便秘もまたさまざまな不快症状や病気の原因になることがあります。
いつまでも健康で快適な毎日を送るためには、まず便秘症状を改善することが大切です。
便秘が原因で引き起こされるおもな症状
痔
便秘と痔は切っても切れない関係にあるといっても過言ではありません。
堅い便で肛門を傷ついて切れ痔・いぼ痔になると、痔の痛みで排便が苦痛になりますます便秘が悪化する負のスパイラルに陥ってしまいます。
腹部膨満感
宿便や腸内ガスがたまることで、いわゆる「下腹ポッコリ」状態やお腹の張りの原因となります。
腹痛
宿便を排出しようとして腸の蠕動運動が激しくなると、おもにS字結腸(左下腹部)の部分に痛みが起こります。
食欲不振・吐き気・嘔吐
腸の働きが低下して消化管に消化液がたまり、食欲不振や吐き気・嘔吐の原因となります。
肌荒れ
体内にたまった毒素(老廃物)がお肌に回ると、ニキビやシミなどの原因となります。
口臭・体臭
便秘がひどくなると、腸内の毒素の腐敗臭が口臭・体臭となって現れる場合があります。
さらに便秘が悪化すると、便そっくりの口臭・体臭になるのだとか…。
腰痛
宿便や腸内ガスが血管を圧迫して血流を悪化させ、腰痛の原因となります。
頭痛・めまい・肩こり
腸内の毒素が自律神経に悪影響をおよぼし、さらに血流の悪化も加わって、頭痛・めまい・肩こりなどが起きやすくなります。
アレルギー
腸内の毒素がアレルゲン(アレルギーの原因)となり、各種アレルギー症状(じんましん・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・気管支ぜんそくなど)の原因となります。
動脈硬化
悪玉コレステロールが排出されず、血管内に蓄積されて動脈硬化の原因となります。
病気や薬の副作用が原因で便秘になるケースもある
食事や生活習慣にどれだけ注意しても便秘が治らなかったり、何の心当たりもないのにある日突然便秘になったりした場合は注意が必要です。
このような場合は排便機能そのものに問題があるか、大腸がん・腸閉塞などの病気が隠れているケースがあるため、遠慮せずにお医者さんに見てもらいましょう。
「便秘ぐらいでわざわざ病院に来るなんて」と怒られることはありませんし、いま現在大きな病気にかかっていないことを知るのも大切です。
また、鉄剤や血圧を下げる薬などの副作用で便秘になることもあります。
このような場合は自己判断で薬を飲むのを止めたり市販の下剤を使ったりせず、必ずかかりつけのお医者さんに相談しましょう。