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高齢者便秘はリスクも高く危険が多い。対策は水分を意識して取ること。運動も有効です



便秘解消

 

高齢者は、加齢に伴い消化力が落ちてきますが、特に腸管を動かす筋肉の力も弱くなってきています。このため弛緩性便秘を起こしやすくなっています。
また直腸の貯留機能も加齢とともに低下してくるので、結腸性便秘と直腸性便秘の両方を併発するケースも多くあります。
さらに便意を感じにくくなっていたり、排便反射の機能も衰えたりして便秘になりやすい状態になっています。

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高齢者の弛緩性便秘は筋力低下プラス機能低下

筋力の低下からくる弛緩性便秘は、高齢者のみならず筋力の弱い女性や産後の便秘等にも見られます。
しかし高齢者は筋力が弱いことに加え、加齢で内蔵機能も同時に低下していて便秘が重症化しやすくなっています。腸内に便が溜まっているためお腹が張り、その圧迫感から食欲低下が起こり、便量が減ることで腸のぜん動運動は鈍くなり便秘が悪化してしまいます。
日頃から運動不足解消に気をつけ、腹筋運動をしたり、食生活などの生活習慣を改善し、便秘になりにくい体質にしておくことが大切です。
特に中年男性に腹が出ている人が多いことからもわかるように、腹筋は日頃運動していないと落ちていく一方で、年をとるといきむ力も弱くなり便が出しにくくなってしまいます。

 

 

便意に気づかないことも高齢者の便秘の原因

高齢者に弛緩性便秘と並んで多いのが直腸性便秘です。
直腸便秘は便意を我慢する人に起こりやすい便秘ですが、高齢者の場合は少し理由が違います。
加齢とともに便意に気づきにくくなっていることが原因になっています。
便意に気づかずに便がたまり、便が硬くなり排便が困難になってしまいます。
ただでさえ便を押し出す力が弱くなっているのに加え、加齢とともに直腸は太くなっていく傾向が見られ、そうなると便が太くなる傾向となり、ますます排便がつらくなってしまいます。

 

加齢による便秘の対策は水分をきちんと取ること

この対策としては、きっちりと水分を補給することです。
高齢者で熱中症の人が多いのは、水分が足らなくなったときに喉の渇きを感じにくくなっているからと言われていますが、特に高齢者の場合は水分を意識して摂ることが大切です。水分をしっかりとることにより便がやわらかくなって排便しやすくなっていきます。

 

 

便秘の高齢者に潜むリスク

高齢者の死因で多い脳卒中ですが、特に注意したいのが、便秘の高齢者です。眠ってから便意を感じて、夜中トイレに起きた時は特に要注意です。
眠りから覚めたことにより交感神経の働きで血圧が一時的に上昇します。
特に冬だと暖かい布団の中から寒い布団の外に出ると血管が収縮しさらに血圧が上がりやすくなります。
そしてトイレでいきむことによりさらに血圧が上がります。しかも筋力が落ちているので余計に力んでしまいます。したがって血圧が上がりやすく脳卒中になりやすい状況が重なってしまっています。
いきみすぎずにゆったりとした気持ちで無理をしない排便を意識するようにしましょう。

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この記事は当ブログのライター「yakujiman」が書きました。

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