腸と心の動きはリンクしていた！便秘解消に効果的なストレス対処法

 
自律神経のバランスは便秘に大きく影響します。
自律神経の乱れは誰にでもあることですが、上手にコントロールすれば便秘解消に役立つだけでなく、生活の質を向上させ、快適に過ごすことができます。

便秘はなぜストレスと関係あるの？

重度の便秘症の人は便意の消失という現象が見られます。
便意がおきない背景には仕事や家庭のストレスや排便しにくい環境にあるストレスなどさまざまなストレスが関与しています。
心がリラックスして副交感神経が優位になると排便しやすくなりますが、過度のストレスは交感神経を優位にしてしまい、腸に便がたまっても脳に指令が行かず、便意が起こりにくくなるのです。

ストレスはどうすればコントロールできる？

ストレスは誰にでもあり、適度なストレスは人間にとって必要なことです。
しかし、過度のストレスは自律神経のバランスを崩し排便障害につながるのでしっかりとコントロールすることが大切です。
どうすればストレスと上手につきあえるか詳しくみていきましょう。

睡眠をしっかりとる

睡眠不足になると体力が落ちるだけでなく、感情のコントロールがしにくくなり、自律神経のバランスが崩れます。
また、副交感神経は夜中24時以降にもっとも優位になるといわれています。腸はこの副交感神経が優位になると活動を活発化します。
さらに22時～24時までに分泌されるホルモンが「若返りホルモン」と呼ばれ、細胞を新しく生まれ変わらせ、腸の活動を促します。

生活を体のリズムに近づける

人間は体内時計を持っていると言われ、長らく脳が制御しているとされてきました。
しかし、最近になって時計遺伝子というものが細胞レベルで時間管理をしていることがわかってきたのです。
時計遺伝子は1日24時間より若干長いとされ、それだけでも体内のリズムがずれやすくなりますが、さらに不規則な生活習慣を続けるとリズムの崩れを増長します。
このリズムの崩れがストレスに耐える力を奪っていくのです。
生活を体のリズムに近づけるためには、朝決まった時間に起きることが大切です。
そして、朝起きたら、カーテンを開けて朝日を浴びることで自律神経が副交感神経から交感神経が優位に働くようスイッチされます。
さらに朝食をとることで腸を刺激し、腸にある時計遺伝子も一日の始まりとしてリセットされます。

ストレスに有効なリラックス方法は？

忙しい時ほど体は疲れているのに、目がさえて眠れないといった経験はありませんか。
日常でストレスはつきものですが、ストレスの負荷が高いなと感じた時は応急処置をして、しっかりと自律神経のバランスを元に戻しましょう。

自律訓練法

ドイツの精神科医シュルツ博士によって考案された自律訓練法はうつ病の治療などにも適用され、効果が認められています。

 
１．ベッドに横になり、手足を軽く広げます。
２．両手のひらを天井に向けて力を抜きます。
３．手のひらの温かさを感じるよう意識します。
４．足の重たさを感じながら力を抜きます。

 
自分自身を「リラックスしている」と感じさせながら催眠状態に入る方法です。
ヨガの「シャヴァ・アーサナ（亡骸のポーズ）」という休憩のポーズでも同様の方法をとっています。
寝る時に行うと熟睡でき、心もすっきりするのでぜひ試してみてください。

アロマテラピー

精油の芳香や植物に由来する芳香を鼻や皮膚から取り入れる方法です。
胃や腸の動きを良くする効果がある精油もあります。
入浴中に液を湯船に入れることで全身の皮膚からアロマの有効成分を取り入れることができます。
アロマポットを使って部屋に拡散させるとリラックスして眠りに入れます。

音楽療法

音楽は心だけでなく、腸をリラックスさせる効果があります。
ゆっくりとしたテンポの曲を聞くと心拍数が下がるということも確認されています。
心拍数が下がるということは副交感神経を優位にすることにつながるのです。

日常で心がけたい精神バランスの整え方とは

自律神経のバランスやリズムをうまく活用すれば仕事や生活の質の向上にも役立てることができます。
ちょっとした心がけでできる方法をご紹介しましょう。

心が乱された時はとりあえず笑う！

どうしていいかわからずパニックになったときや、周囲の人の心ない言葉に心が反応した時は神経が高ぶるというもの。
でも、口角をあげるだけで副交感神経を活発にさせることができるのです。
怒りをぶつけたい場面でもにっこり笑って冷静になってから行動を起こすと自律神経のバランスもとれます。

穏やかな口調で話す

人から穏やかに優しい言葉をかけてもらうと気持ちがほっこりするものです。
周囲の人に穏やかに話しかけて幸せな気持ちを伝えると相手にも伝わり、よい関係が築けるでしょう。

精神状態に応じて呼吸を変える

心がたかぶって感情があらわになるときはゆっくりとした呼吸をすると副交感神経を優位にします。
逆にぼんやりしてなかなか集中できない時は呼吸のリズムを早めると交感神経を優位にします。
自分の心の状態に応じて呼吸を変えてみましょう。

 
腸の動きが精神の状態に深く関係していることが便秘解消の難しさとも言えます。
これらの自律神経コントロールの方法を活用して便秘解消していきましょう。

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