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肌あれと便秘「肌荒れ便秘」って何?



「肌あれ便秘」は、肌があれている状態の便秘を言います。

 

便秘

 

正式な病名として「肌あれ便秘」というものがあるわけではありませんが、便秘の人は吹き出物や肌あれに悩むケースが多いことから便秘に伴って肌あれが起きていたりする場合に使われたりします。

 

 

あなたのその肌あれ、便秘が原因かも

肌あれは、紫外線や乾燥などの外部環境や、生活の乱れからくるホルモンバランスの崩れなどいろいろ原因があり、そのいくつかが複合的に組み合わさって起こっている場合もあります。
その肌あれの原因の1つとして、便秘が考えられます。便という老廃物が長時間腸内に滞在することによりその悪影響が肌に出てきます。
便秘に悩んでいる女性は48%という調査結果もあるようですが、調査会社インテージが『便秘対策に関する意識』について20~69才の男女1000人を対象に行ったインターネット調査においては、便秘を経験・気になったことがある人は約2割で、男女比率では3対7で女性が多くなっています。少なくとも、多くの人が便秘の経験があったり気になったりしたことがあるということがわかります。
つまり、もし肌あれがある場合、便秘がその一因としてからんでいる可能性が十分に考えられます。

 

 

この肌荒れは便秘なの?

平成22年の国民生活基礎調査によると、症状を訴えている人の割合をみると1000人あたり男性で24.7人、女性で50.6人となっています。女性だと20人に1人ということになり随分少ないという印象になりますが、これは「あなたはここ数日、病気やけがなどで体の具合の悪いところ(自覚症状)がありますか」という質問なので、ここ数日、自覚症状が強くない人はチェックしません。従って便秘経験者の割合と比べると割合が少なくなっています。

 

ちょっとコラム

便秘の診断には、専門的には、Rome Ⅲ(ローマ基準)という国際的診断基準があり、半年以上前から少なくとも3ヵ月間ある症状で、便が残った感じや硬い便、便が出やすいかどうかなどを組み合わせて判断されます。
しかし、実際には今ある便秘によるお腹の張り、腹痛、肌あれなどをどうにかしたいのが現状で、一般的には、数日以上排便がなかったり、便が出ても硬く、排便後も爽快感がなく便が残った感じがしたりする場合は、便秘と判断しいろいろと対策をとられます。

日本内科学会では、排便が3日以上ない状態、もしくは排便が毎日でも残便感(便がのこっている感じ)がある状態としています。
排便習慣には個人差があり、また生活習慣によってもまちまちで、何日以上便がでていないから便秘なのではという明確な判断は難しい場合もあります。

 

 

どうして便秘だとお肌があれるの?

昔から「肌は内臓の鏡」とよく言われています。

実際に便秘だと肌あれを起こしやすくなるという統計データもあります。
便秘ぎみの人は、吹き出物が多く肌があれていて、肌トラブルを起こしやすいと言われていますが、それにはきちんとした理由があります。

私達の体は、食物を摂取し必要な栄養素を吸収し、体にとって不要なものや有害なものを肝臓で解毒したり、尿や便で排泄しています。しかし便秘になると体の中の大腸に便がたまってしまいます。そうすると腸内で便が異常発酵し、腸内環境が乱れてしまいます。

そこで発生した有害ガスや有害物質が発生してしまいます。

 

便秘で便としてうまく排泄できないと、体は尿や汗としてその有害物質を体の外に出そうとします。そのため有害物質が血液中に入り全身を回っていきます。そして一部は汗や尿となってうまく体の外に出されます。

さらに肝臓で解毒されたりしますが、肌組織にも血液を介し一部の有害物質が届き、それが肌の新陳代謝機能を乱してしまいます。肌の新陳代謝がうまくいかないと、肌あれ等の肌トラブルが起こってしまいます。

そしてその有害物質がアレルギー性を引き起こしやすいものであれば、湿疹やじんま疹といった肌トラブルも引き起こしてしまいます。

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この記事は当ブログのライター「yakujiman」が書きました。

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