左下腹部を触れば判る便秘サイン!S字結腸の溜まる便とガス対処法
便秘のサイン、それはお腹の大腸の部位であるS字結腸のある左下腹部のところを触るとわかります。
まず、S字結腸とは上行・横行・下行・S字結腸という4つの部位に分けたとき、便が直腸へと向かう最後の場所にあってその名の通りS字の形をしているのが特徴で、その形から便やガスがたまりやすい場所でもあります。
便秘の人の多くはこのS字結腸のところで便(厳密にいうとこの段階ではドロドロとした便汁)やガスがたまっている、ということなのです。
トラブルが起こりやすい場所、S字結腸
そして便やガスがたまっているということはすなわち滞留便が腐敗しているということなので、食欲不振や吐き気、さらに口臭などの体臭の原因にもなってしまうのです。
また、S字結腸は便による圧力にさらされている証拠として大腸ガンや大腸ポリープが出来やすい場所でもあるのです。
このようにS字結腸は大腸の中でもいろいろとトラブルの起きやすい、いわば「問題児」のような部位と言えるでしょう。
対処しやすいS字結腸の便秘
しかし、S字結腸の便秘は自らの左下腹部を軽く押すだけで分かるのでここが原因(あるいは便がたまっている)の便秘は対処しやすいと言えます。
なのでツボ刺激・マッサージで便秘を解消する場合、お腹のS字結腸のところをゆっくりと刺激すると「便やガスがたまってるな」、というのが確認できるので実践してみましょう。
マグネシウム錠の便秘薬が有効
また、参考にしてほしい情報ですが、腐敗した滞留便を出す方法に一つとしてはマグネシウム錠の便秘薬を用いると解消出来ることがあります。
腸管に水分を集めることで便に水分を含ませるのがマグネシウム錠の役割ですが、器質性便秘(腸の形や腸閉塞、あるいは大腸ガンなどが原因の便秘)の場合は効かないことがあります。
(市販の便秘薬を用いる場合、薬局の薬剤師さんに症状を説明して薬を選んでもらうのが望ましいでしょう。)
マグネシウム錠が効かない場合
このマグネシウム錠が効かない場合は先天的に腸の形が悪いか、軽い腸閉塞の場合が考えられますので消化器科か内科の医師を受診して精密検査されることをおすすめします。
しかし、便秘と下痢を繰り返したり細い便や血便が認められる場合はS字結腸ガンの可能性がありますので素人判断はしないで医師の診断を受けることをお勧めします。
便秘は万病のもと
最後に、忙しい毎日で腸や便秘の事を考える暇はあまりないと思いますが、前述のとおり「便秘は万病のもと」なので便秘は早めに解消することはもちろん、
S字結腸マッサージや規則正しい生活を心がけて便秘の予防もしっかりと行いましょう。