化粧水と美容液の効果の違いを徹底追及してみました

 
スキンケアにおいて、何となく化粧水の後に塗るものとして認知されている美容液ですが、実際化粧水と比較してどのような美容効果があるのかご存じでしょうか。

美白やアンチエイジング、保湿、抗酸化作用など、様々な効果を持つ商品が販売されている美容液ですが、同じように化粧水にも同様の効果が謳われているものが存在します。

 
同じ効果なら化粧水だけでいいのでは？と思われがちですが、化粧水と美容液は根本的にスキンケアの役割が違うものなのです。
そんな意外と知られていない化粧水と美容液の違いを、徹底追及していきたいと思います。

 

化粧水と美容液の最大の違いはスキンケアの役割

美白にアンチエイジングにと高機能な化粧品が増えている今日ですが、同じような効果が謳われていても、化粧水と美容液には根本的な違いがあります。
その最大の違いは、何といっても役割です。

水分補給が主な役割の化粧水に対して、美容液の主な役割は保湿です。
そのため配合成分も、多くの化粧水に基材として使用されているのは水ですが、美容液は化粧水に比べて水分の割合が少なく、その代わりヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分や、美白成分、アンチエイジング成分など、様々な有効成分がそれぞれの目的に合わせてたっぷり配合されています。
また、テクスチャもさらさらした水のようなものから、少しとろみのついた高保湿タイプのものまで基本は水の域を逸しない化粧水に対して、美容液は液状からジェル状のものまで様々で、粘度があるものが多いようです。

このように根本的に形状も目的も異なる化粧水と美容液は、どちらを省略することなく、両方使用することでお互いの効果を高めることができます。
同じような成分だからと敬遠せず、美容液も毎日のスキンケアアイテムとして取り入れて行きましょう。

 

凝縮された有効成分でピンポイントのケアもできる美容液

美容液に配合されている美容成分は、水がメインの成分である化粧水と比べて高濃度な場合がほとんどですし、多くの美容液には保湿成分もしっかり配合されています。
そのため、化粧水でたっぷり水分補給した肌に美容液をつけると、潤いが角質層にギュッと閉じ込められるので、肌の潤いをアップさせ、長持ちさせることもできます。

また、化粧水と違って美容液には粘度があるものが多く、少量ずつ出すことができるので、ピンポイントでスキンケアしたい場所にも適しています。
例えば肝斑と言われるシミや乾燥によるシワの気になる目元は、なかなか化粧水だと目の際までスキンケアをするのが難しいですが、美容液なら簡単にスキンケアをすることが可能です。
それ以外にも、ニキビが悪化してクリームなどの油分が使えない場合や、敏感肌でなかなか合う乳液やクリームが見つからない場合の保湿剤としても、美容液はお勧めです。

ただし、忘れてはいけないことは、美容液はあくまで保湿アイテムということです。
美容成分が凝縮されているなら、美容液だけでいいかも、と手抜きをしていると、やがて肌は水分不足に陥り、様々な肌トラブルの原因となってしまいます。
必ず化粧水と併用して、美容液を効果的に使っていきましょう。

 

化粧水と美容液の価格の違いは成分の濃度の違い

化粧水と美容液で、大きく違うのが価格です。
同じメーカーの同じシリーズだと、化粧水も美容液も同じくらいの価格帯ということが多いですが、その容量は化粧水がだいたい100ml～200mlくらい入っているのに対し、美容液は20ml～50ml前後しか入っていません。
同じ価格帯なのに、量は数分の一しか入っていないとなると、美容液が何だかとても割高なものに感じられますが、これにもちゃんと理由があります。

まず、ほとんどの化粧水は配合成分の大半が水ですが、美容液は美容成分や保湿成分の割合が化粧水より高く、配合濃度も化粧水より濃い場合が多いようです。美容成分や保湿成分を多く配合するとなると、自ずと原料費も高くなるので、価格も化粧水より高価ということになってしまいます。

 

複数使用すると相乗効果を発揮する美容液

化粧水は水分補給が目的のスキンケアアイテムだけに、何度も重ね付けしたり、ローションパックをしたりなど、一度にたくさんの量を使用しますが、美容液は成分が凝縮されているので、米粒大から1円玉程度で顔全体をスキンケアすることができ、重ね付けの必要もありません。

また、美容液はそれぞれ機能や目的に応じて成分が特化されているものがほとんどなので、複数の美容効果を期待したい時には、いくつかの美容液を重ね付けすることも効果的です。
特に保湿美容液に多く配合されているヒアルロン酸やセラミドと、アンチエイジング美容液でお馴染みのコラーゲンやビタミンC誘導体は、重ねることで相乗効果を発揮したり、お互いの働きを助けたりするのでお勧めの組み合わせです。

一見似ている化粧水と美容液ですが、それぞれの役割も使い方も異なるスキンケアアイテムです。両方のアイテムの違いを理解して、より効果的にスキンケアを楽しんでいきましょう。