アイクリームとフェイスクリーム、違いは何?
目元の乾燥やたるみは気になるけれど、アイクリームって本当に必要なの? そう思っている人は意外と多いのではないでしょうか。
確かに化粧水やクリーム、乳液、美容液も、肌を保湿することができるし、潤いをキープすることもできるアイテムです。
しかし目元の皮膚はとても薄く、他の顔の部分と違って皮脂の分泌もとても少なく乾燥しやすいデリケートな場所です。
そんな目元のために作られた専用のスキンケアアイテムであるアイクリームは、他のスキンケアアイテムと比べて、少量なものや高価なものが多く、何だか割に合わない気がして、同じく美容成分がたっぷり配合された美容液や保湿クリーム、高機能なアンチエイジング成分たっぷりのクリームで代用すればいいのでは、と考える人も少なくないことと思います。
確かに一見、顔用のクリームとアイクリームの違いは分かりにくいものです。
配合成分の表示も似ているかもしれません。
しかし顔用のクリームとアイクリームは、似ているようでも同じではないのです。
そんなアイクリームと普通のクリームの違いをご紹介したいと思います。
一番の違いは水分と油分のバランス
目元は毎日約2万回も瞬きを繰り返したり、パソコンやスマホを長時間見たりして、知らず知らずの間に酷使されている部分です。
しかも皮膚はわずか2ミリととても薄く、顔の他の部分と比較しても皮脂腺が少なく、乾燥しやすいのが特徴です。
そんなデリケートな目元は、化粧水をつけただけではあっという間に乾燥してしまいますし、顔用のクリームは保湿力は高いけれど、デリケートな目元の乾燥対策には、油分ばかりが多すぎて使いにくいものです。
しかしアイクリームは、水分と油分のバランスが目元用に配合されているので、これ一つで目元をしっかり保湿することができ、皮脂が少なく皮膚の薄い目元の乾燥を防ぐ高い効果が期待できます。
また、顔の他の部分と比べて敏感な目元に配慮した成分が配合されているものが多く、目元の肌トラブルや眼精疲労などによる血行不良を改善するのに効果的な保湿、美白、アンチエイジングなどの美容成分が配合されているので、あらゆる目元の肌の悩みを予防、解消するために最も適したアイテムと言えます。
多すぎる油分は目元には重たい
顔をスキンケアするときは決してゴシゴシ擦らず、よく泡立てた洗顔料で洗顔したり、手のひらで包み込むようにして保湿アイテムをつけるのが鉄則ですが、わずか2ミリしかない目元の皮膚は顔の他の部分と比べてさらにデリケートな部分なので、顔のスキンケア以上に注意しなければならないところです。
それは過剰な摩擦や刺激の強い配合成分だけでなく、油分が配合された顔用のクリームをたっぷりつけることも同じです。
顔の他の部分なら、クリームをたっぷりつければ、翌朝しっとり保湿された肌を期待することができますが、目元にたっぷり顔用のクリームをつけ続けていると、クリームの重さが目元の皮膚の負担となり、やがてたるみなどの原因となってしまいます。
肌はしっかり保湿することで生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを正常に保ち、美肌やアンチエイジングを実現することができますが、こと目元に関しては、あまりゴテゴテと油分たっぷりのクリームを厚塗りし続けていると、逆に肌トラブルの原因になってしまうので注意が必要です。
普通のクリーム以外にも、固形の馬油やシアバターなどのバームタイプのオイルや、ワセリンも同様です。朝晩のスキンケアの蓋としてつける場合はごく薄くすることを心がけるとともに、日中に目元に重ね付けする際は、やはり油分のバランスが目元に適しているアイクリームを使うことをお勧めします。
アイクリームの正体
アイクリームには、目元のアンチエイジングやたるみ、シミやちりめんじわなどを改善するために、美容液や高機能クリームにも負けない多種多様な美容成分が配合されているものです。
アイクリームのパッケージの成分表示だけを見れば、これなら美容液や高機能クリームでも大差ないと思われがちですが、やはり美容液や高機能クリームとアイクリームでは成分の配合割合が異なります。
美容液にも保湿効果はありますが、薄い目元の保湿には単体では役不足ですし、最新の美容成分が配合された高機能クリームは、デリケートな目元に一日に何度も頻繁に使用すると、刺激を感じることがあるかもしれません。
目元のたるみやちりめんじわ対策には、美容成分だけでなく、適度な油分も必要ですし、皮膚が薄く粘膜に近い目元に頻繁に使用するものは、顔全体に使用するものよりさらに成分を配慮されたものの方が安心です。
このように油分と水分、美容成分のバランスや、目元の皮膚を考えて成分が配合されているアイクリームは、美容液や高機能クリームとも異なる、より目元のことを考えて作られた、目元のための頼れるスキンケアアイテムなのです。