敏感肌の原因は肌のバリア機能の低下。「セラミド」で対策
加齢と敏感肌には大きな関係があるということを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
若い頃にはどんな化粧品を使ってもまったく問題を起こさなかったのに、年齢を重ねてくると今まで使っていた化粧品が突然肌に合わなくなってしまったり、些細なことで肌が敏感に反応してしまうということです。
敏感肌というと生まれつきの肌の過敏な人、アレルギー肌の人というイメージがありますが、このような先天性の敏感肌じゃなくても敏感肌になってしまう人は予想以上に多いのです。
加齢による肌のバリア機能の低下が一番多い原因
この原因は加齢による肌のバリア機能の低下が一番大きいようです。肌には天然のバリア機能があり、それは肌のうるおいが蒸発するのを防ぐのと同時に、肌が外部から刺激を受けるのを防ぐというダブルブロックの働きをします。
このバリア機能の主成分はセラミドというものです。
セラミドは乾燥肌対策の化粧品には必ずと言っていいほど配合されているので広く知られています。
セラミドを与えてあげて、肌のバリア機能を高めれば年齢による敏感肌は改善できるのか?というとそう簡単なことでもないのです。
セラミドにも色々な種類があります。
セラミドの種類とそれぞれの役割
化粧品に使用されているセラミドは7種類あります。
セラミド2 保湿力
セラミド3 水分保持とシワ抑制
セラミド4 角質層の脂質バリアを作る
セラミド5 セラミド4と同じ働き
セラミド6 セラミド3と同じ働きとターンオーバーを助ける
セラミド7 細胞の増殖をコントロールして皮膚の常在菌バランスを整える
このようにセラミドにも種類によって色々な役割があるのです。皮膚アレルギーのある人や、敏感肌の人はセラミド3とセラミド6が少ない人が多いようです。
化粧品を選ぶ時に成分表のセラミドの種類を詳しく調べてみると敏感肌に合うものを見つけやすくなります。
そしてセラミドには製造方法によって全く違う性質を持っているという一面もあります。
天然セラミド、活性型セラミド、疑似セラミドです。
天然セラミドは動物などの天然成分から作られるもので人の肌との相性が高いのが特徴です。
活性型セラミドは人の肌にあるセラミドと同じ割合で合成されたセラミドです。ヒト型セラミドとも言われています。
天然型セラミドと同レベルの効果があるのに天然型セラミドよりも低価格というメリットがあります。
疑似セラミドはセラミドに似ている成分でセラミドとは別のものです。
化粧品メーカーが独自に開発したものなので成分表にはセラミドとは表記されていませんが、「セラミド様成分」などとアピールされると一般的にはセラミドと思ってしまうので注意しましょう。
年齢を重ねて過敏になってきた肌を感じたら、セラミドに注目して化粧品を使ってみてはいかがでしょうか。
エイジングケアに効果のある成分は数えきれないほどありますが、セラミドは年齢を問わず美肌に欠かせないものです。自分自身の肌と親和性の高いセラミド配合の化粧品と出会うことができればいいですね。
敏感肌の人は健康なお肌の人に比べて10歳以上老けて見えると言われています。まずはトラブルを起こさない強い肌に育てることで年齢に負けない肌に育てていきましょう。