脂性肌対策のスキンケア…間違ったスキンケアは皮脂の過剰分泌を招く

 
脂性肌をなんとかしようとして、気合を入れて顔を洗っていませんか？　皮脂を落とそうとして、ゴシゴシ洗いたくなる気持ちはわかりますが、洗い過ぎは禁物です。ゴシゴシと強く洗うことで、デリケートな肌にダメージを与えてしまうのです。それに、力を入れて洗顔することで、皮膚に本来必要な分の水分や油分まで落としてしまう危険もあります。

皮脂の過剰分泌を招くスキンケア方法

洗顔のしすぎで脂性肌に

脂性肌の原因は、その内側が乾燥していることにあるのですが、洗いすぎて必要最低限の皮脂まで取ってしまうと乾燥してしまいます。内側から乾燥すると、そのカサカサを潤そうとして、過剰に肌が皮脂を分泌します。皮脂の分泌は、内側の乾燥に加え、男性ホルモンのはたらきが活発になることで更に促進されます。ホルモンのはたらきはフィードバック機能により、やはり分泌以上にこまめに油分を落とすと、肌を保護する油分が足りないと判断して過剰に分泌されますので、これが脂性肌の原因のひとつといえるでしょう。

あぶらとり紙は肌を傷める？

皮脂を落とす方法は、洗顔だけにとどまりません。たとえば、気軽に使える「あぶらとり紙」ですが、軽くお肌をおさえるだけで十分に皮膚表面に浮いている油分を取ることができます。そのため、強くお肌をおさえたり擦ったりすると、必要な油分もおとされてしまったり、逆に毛穴の奥の方に油分が入り込んでしまったりします。これも、お肌にダメージを与えてしまいますね。

スクラブ入り洗顔料はトラブルのもと

脂性肌の原因となる洗顔では、ゴシゴシ洗いすぎることも問題ですが、そもそも避けたい洗顔料もあります。よく男性向けの洗顔料に多い「スクラブ入り」のもの。店頭でも目立つし、毛穴の汚れをごっそり落としてくれそうな宣伝で、つい買いたくなる人もいると思います。スッキリ爽快な洗い上がりになりそうなイメージですが、スクラブはいくら泡立てても洗顔時に摩擦でお肌を傷めてしまいます。脂性肌の方の場合、肌に傷がつくことでニキビや嚢胞といった二次災害が起こりやすくなるリスクもありますので、刺激の強いスクラブ入り洗顔料は避けて、優しい泡立ちのものを買うようにしましょう。

洗顔後の基礎化粧品の選び方

洗顔後は、落とした油分をそのままにして乾燥させないように保湿をしっかりするのを忘れずに。化粧水はだいたいの方が使うものの、その後の乳液はどうでしょうか。肌がべたつくと、脂性肌には逆効果ではないかと感じて乳液の使用を控えてしまう方もいるようです。しかし、それこそ逆効果で脂性肌を招く間違ったスキンケアなのです。

化粧水をつけただけは、すぐにお肌の表面から乾燥していきます。そのため、美容液、化粧水で肌を潤わせたら、その潤いを逃さないように乳液でカバーする必要があります。油分（皮脂）は外部からではなく自前でいくらでも補給できるので、ベタベタと付けすぎるのはよくありませんが、乾燥を防ぐために適度に乳液を塗るようにしましょう。

また、「ミント成分入り」や「アルコール成分入り」の化粧水や乳液はお肌への刺激が強く水分を逃してしまうので保湿効果が低く、避けた方が良いと思います。選ぶときには、爽快感を売りにしている商品よりも、低刺激なものを選ぶようにしましょう。

脂性肌のためのスキンケアの方法

日々のスキンケアひとつで、脂性肌のケアは変わってきます。大切なのは、必要な皮脂は残すこと、優しく洗うこと、しっかり保湿すること。優しく洗ってお肌を保護する皮脂を残し、皮脂分泌を正常に戻して脂性肌から脱却することがポイントです。

洗顔の際にはたっぷり泡立てて

優しく洗うということは、力をいれすぎないこともそうですが、しっかり弾力のある泡をもちもちと泡立てることが重要です。水っぽくて泡立ちが足りないと、手の力がダイレクトにお肌に伝わり、お肌への負担が大きいうえに、洗浄成分が毛穴の奥まで入り込んでいかないので、効果的な洗顔にはなりません。最近は、100円ショップでも泡立ちネットが売られています。自分の手で泡立てるのもなかなか難しいので、どうせ洗うなら泡立てネットを湿らせてたっぷり泡を作る習慣をつけましょう。

そして、どんなに泡立てても洗顔料は長い時間肌につけているだけでお肌にダメージを与えてしまいます。つまり、洗い終わったら早めに泡を流してしまうようにしましょう。洗い残しで泡が残ったりすると、お肌へ悪い刺激を与えるだけでになってしまうので、きちんと流せているか鏡で確認することをお忘れなく。

洗顔料を使うのは1日1回でも十分

回数ですが、洗顔は１日に１回で十分です。脂性肌の人は、浮き出る皮脂を落としたいがために、１日に何度もせっせと洗顔を頑張っている方もいるかもしれません。そんな方は洗顔料を使った洗顔は１日１回にとどめて、あとはぬるま湯のみでさっぱりと洗うのも良いかと思います。特に女性は、メイク落としも兼ねて夜にしっかり洗顔料で一日の汚れを落とし、忙しい朝はぬるま湯でささっと洗顔する、というスキンケアスタイルはどうでしょうか。

脂性肌を改善する運動習慣

適度な運動が美容や健康に良いのは、誰でもイメージできることでしょう。
運動不足が招く肌トラブル、脂性肌の悩みとは一体どんな仕組みで起きるのか、ご存知ですか？

まず、運動が足りないと便秘になりやすく、血液の循環が悪くなって冷え性体質になります。血液は全身に酸素を運び、細胞を活性化させるはたらきをします。そのため。血液の循環が悪い人は代謝が低くお肌のターンオーバーがうまくいかず、古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わりにくくなってしまいます。その結果、皮脂の分泌コントロール機能が低下するという仕組みです。運動不足は、皮脂の分泌過多による脂性肌の原因の一つと言えます。

適度な運動を習慣づけることで、血液循環を改善し、お肌が本来持っているはずの皮脂コントロール機能を向上させることができます。また、ストレスがたまっているのも、脂性肌にはよくありません。運動をしてリフレッシュすることで、精神的にも健康的になり、結果的に美肌効果にもつながるのです。

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