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お肌にバリアを!スクワランがお肌を守り美肌に導くメカニズム



シミしわ
 
皮脂膜って聞いたことがありますよね?
ヒトの皮膚の表面にあり、お肌のために様々な働きをしている脂分のことです。

脂分ときくと、どうしても、ベタつきやニキビなどの原因! と考えてしまいがちですが、実は、これがなければ逆に多くの肌トラブルに見舞われることになりかねません。

「スクワラン」は、そんな、お肌に欠かすことのできない皮脂に大きく関係しているのです。


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そもそも、皮脂膜って?

皮脂膜とは、体内から分泌される皮脂と角質由来の成分からなる「皮表脂質」と、汗などの水分とが合わさってできた、その名の通り”皮脂による保護膜”です。

何を保護しているのかといえば、もちろん、お肌。
(体内では、細胞膜として体の至るところにある細胞を保護する役割を担っています。)

皮表脂質に含まれている、コレステロールやリン酸などが乳化剤の役割を果たすことで、クリーム状となった皮脂膜がバリアの様に肌の表面を保護する役割を担っています。

この皮脂膜は、ヒトの肌の表面に約0.5ミクロン(1/2000mm)という、とても薄い層を作っています。
これは、常にPH4.5~6.0の弱酸性に保たれており、酸に弱い細菌やカビなどが肌の上で繁殖しにくい環境を作ってくれていいるのです。

皮脂の分泌量は、年齢や性別により異なり、気候などでも変化しますが、平均的には1日1~2g程度分泌されています。
しかし、女性では20代、男性なら30代をピークにし、その後は年齢と共に分泌量は減少していきます。

 

皮脂とスクワランの関係

では、その皮脂とスクワランはどんな関係にあるのでしょうか?

一言でいうと、スクワランはヒトの体内でも生成される皮脂に含まれる成分の一つです。

正確には、体内の皮脂細胞から生成されているのは「スクワレン」という成分です。
このスクワレンは非常に酸化しやすい性質を持つため、化粧品などの成分として利用する際に、人口的に水素添加を行ない、酸化しにくい状態にした物がスクワランです。

ですので、天然の状態ではスクワランという成分は存在しませんが、酸化しやすいか・しにくいか、という点以外での大きな差はありません。

この皮脂に含まれているスクワレンは、普段、体内では細胞膜として、あらゆる細胞の保護をする役目を、表皮では肌細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルが正常な状態に保てるよう促し、肌のハリやツヤを維持する役目を担っています。

しかし、先程も述べたようにスクワレンは皮脂の分泌と同様、年齢と共にその量を減少させていきます。
ですので、健康で若い肌を保つために適度にスクワランを補給する必要があります。

 

スクワレンと肌トラブルの関係

皮脂は、皮膚にある皮脂腺から分泌されています。
皮脂腺は、髪や体毛などを生やす毛器官にあり、毛穴一つに一つずつ存在しています。
けれど、その発達具合は部位によって違い、それによって皮脂の分泌量にも差があります。

一番分かりやすいのは、ニキビができやすい、テカリやすいところは皮脂の分泌量が多く、乾燥や、かさつきやすいところは分泌量の少ないところということです。

顔のTゾーンやUゾーンと呼ばれる部分は、正に皮脂腺が多く存在する部位です。
このような部分に、古くなった皮脂を残したままにしておくと、酸化しやすい性質を持つスクワレンが紫外線により過酸化物となることで、細胞膜を傷つける、皮膚を硬化させる、など、肌の老化を促進させてしまう原因となってしまいます。

 

スクワランの効果と補給方法

スクワランの補給には、2つの方法があります。

1つは、サプリメントとして販売されているスクワレンを体内から補給する方法。
2つ目は、美容液として販売されているスクワランオイルなどを、肌の表面から補給する方法です。

 

スクワレンのサプリメントの効果

●体内細胞の酸素不足の改善
●新陳代謝の促進
●肝機能障害の改善

 
成人の場合の1日当りの摂取量の目安は、1,000~2,500mgとなっています。
スクワレンそのものの過剰摂取による障害等は認められていませんが、サプリメントによりスクワレン以外の成分が複数含まれている場合がありますので、ご購入の際は必ず成分表をご確認ください。

 

美容液としての効果

●新陳代謝の促進
●保湿効果
●古い角質の除去効果
●肌の保護効果
●抗酸化作用

 
化粧水で肌を整え、まだ肌が湿っている間に数滴のスクワランを美容液として塗布するのが効果的です。
ボディケアとして使用する場合は、入浴後、肌が濡れている間に数滴伸ばしてご使用ください。

どちらの場合も、肌を清潔にした状態で使用すると浸透効果が高まり、また、塗り込むように軽くマッサージをすることで新陳代謝の促進や、古い角質の除去にも効果があるようです。

もともと、ヒトの皮膚に存在するスクワレンと同じ成分であるスクワランは、肌への浸透性が非常に高く、肌にとってとても安全なオイルです。
しかし、純度の低いもの(精製がきちんとなされていないもの)の場合、酸化や変質の可能性が高く、それが肌トラブルに繋がりますので、必ず純度の高いもの(高精製のもの)を選んで購入してください。

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