ビタミンCは肌につけないで!正しい日焼けケアと確実な紫外線対策を
「色白は七難を隠す」
古くから日本に伝わるこのことわざを耳にしたことのある方は多いはず。
日焼けしたお肌が健康的に見えることもありますが、30代を過ぎると日焼け痕がなかなか治らずに、ついにはシミに変化!などというトラブルの発生が多くなります。
また、10代、20代の若い世代の方であっても、日焼け後のケアを怠っていると、30代以降に紫外線を浴びたことによるシミが現われてくることもあります。
紫外線を浴びたあとにはまず保湿を行い、お肌の炎症を抑えることが先決。
ですが、日頃からのケアはもっと大切。
ここでは、日焼けに効果の高い食品をご紹介するとともに、日焼けに対する身体の内外からのケアについて、考えてみることにしましょう。
ビタミンCは日焼けに逆効果?
日焼けのケアにはビタミンC。
確かに、これは正しい考え方です。
ちなみに、ビタミンCを多く含む食品には「レモン」、「グレープフルーツ」、「イチジク」、「イチゴ」などのフルーツや「パセリ」などがあります。
じゃあ、そういう食品を使ってお肌のパックを行えば日焼けは解消できるんじゃないの?
そのような発想が浮かびますが……。
ダメです。
これらの食品には、紫外線をお肌に取り込みやすい「ソラーレン」という成分を含んでいるため、直接お肌につけてしまっては逆効果。
日焼け痕やシミを悪化させる原因となってしまいます。
問題は「ソラーレン」
でも、ビタミンCを含んでいるんでしょ……?
ここで混乱してしまったあなた。
詳しくご説明することにしましょう。
ビタミンCは、確かに日焼け痕や美白には効果的な成分です。
ところがそれをお肌に取り込むためには、ビタミンC誘導体、あるいは科学的に処理されたビタミンCであることが必要なんです。
つまり、「ビタミンC誘導体配合」または「ビタミンC」配合と明記されているコスメには、上記のようなビタミンCを含んだ食品の成分が直接配合されているのではなく、科学的に処理された成分が配合されているということなんですね。
また、そのようなコスメに「ソラーレン」が配合されていることはまずありません。
ビタミンCの補給は食品から!
つまり、市販されている食品からビタミンCを体内に取り込むためには、食品として経口により摂取することが効果的であるということです。
また、ビタミンCを含む食品の中に「ソラーレン」が含まれていたとしても、「ソラーレン」が体内で悪さをすることはありせん。
「ソラーレン」は、あくまでも紫外線に反応する成分であることを覚えておいて下さいね。
ビタミンCの効果は他の成分とのバランスが重要
このようなお話をすると、ひたすらビタミンCを多く含む食品ばかりを摂取し続ける方がいらっしゃいますが、それでは栄養が偏ってしまいます。
ビタミンCはほかの栄養素もきちんと摂取することにより、はじめて効果を発揮することができるということを知り、バランスのよい食品の摂取を心がけましょう。
また、いつまでも日焼け痕が治らずにシミになってしまった……という方は、お肌のターンオーバーの遅れが大きな原因となっています。
このような場合には、身体の外部からのケアももちろん大切ですが、「バランスの取れた食品の摂取」、「十分な睡眠」、「ストレスからの回避」など、心や体の内部からのケアも同時に行う必要があります。
正しい知識を持ち、くれぐれも間違ったケアを行ってしまわないよう気をつけましょう。