脚がむくむ、顔がむくむ…内臓の病気の症状として現れる浮腫み
脚がむくみやすい人に多い病気として下肢静脈瘤があります。
この下肢静脈瘤は見た目に発見できることができますし、有効な治療や手術方法もあります。
生命にかかわる病気ではありません。
しかし、むくみくらいで心配することはないと油断していると大変なことになってしまう可能性があります。
むくみという自覚症状で考えられる内臓の病気もあるので注意しておきましょう。
心臓の病気が考えられるむくみ
血液を送り出し、血液を集めて再生してまた送り出す。
心臓がどれほど身体に重要な臓器であるかは誰でも認識があると思います。
その心臓に何かしらの疾患があると、心臓の筋肉(心筋)の動きが低下してしまいます。
血液が送られることに滞りが起きることは、他の臓器にも多大な影響を与えてしまいます。
しかし、心臓の機能の低下は自分では自覚しにくいものです。
喫煙の習慣がある、少し運動すると動悸が激しくなり息苦しい、低血圧といったことに当てはまる方で、脚がむくみやすい人は少し注意してみましょう。
腎臓の病気が考えられるむくみ
むくみが出る病気としてもっとも広く知られているのが腎臓の病気です。
腎臓では体内の水分を排出するための働きをしていますので、腎臓の病気になると水分が排出されなくなり、むくみが出てしまうのです。
腎臓疾患が酷くなると、人工透析という腎臓の働きを人工的に行う治療が必要になります。
人工透析をしながら社内生活を送ることは大変な苦労がありますので、腎臓の健康を害さないように注意しましょう。
腎臓の病気でむくみ場合は、脚だけではなく顔や手の指など全身がむくみます。
健康診断の尿検査などで判断できることなので、社会人になってからも定期健診は必ず受けましょう。
肝臓の病気が考えられるむくみ
肝臓は体内に入り込んだ毒素を分解して排出するという役割をしています。
毒素をわざわざ身体の中に入れているつもりがなくても、食品などに含まれる添加物や食品が消化、分解されるときに発生する物質の中には毒素として身体に影響を与えるものもあります。
身体の中の不純物をろ過する臓器というのが肝臓なのです。
肝臓では、毎日フル回転で毒素の分解をしていますが、アルコールを大量に飲むとむくみやすくなるのは、一時的に肝臓の機能を超えてしまうからです。
これが一時的ではなく、毎日のように肝臓に負担をかけていると、毒素を排出できなくなりむくみやすくなるのです。
肝臓の病気でむくむ場合も腎臓と同じく全身がむくみやすく、さらに黄疸という症状も伴います。
肝臓が負担を感じているサインとしてむくみがあることを頭に入れておきましょう。