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香水や香りにまつわる名言 芳香は嗅覚とともに心を捉える



香水を嗅ぐ女の子
 
香水は嗅覚を介して人の心に様々なものを訴えかけます。
視覚的に捉えることができない故、多くの人がイメージで持ってその姿を捉えるのです。
香りは目に見えないからこその感動や哲学を人の心に生み出します。花の香りからは季節を、石鹸の香りからは清潔感や少しの艶めかしさを、温かいスープの香りからは幸せな家庭を連想します。
ましてや人の手で趣向を凝らした香水については尚更のことです。


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纏う人、他者からの香りにときめく人、まだ手に入れることのできない高価な香水に憧れる人……。
香水は人々の心をうち続けます。
そしてそういった香水に対する気持ちや感情を表す言葉があります。
そのいくつかを紹介して行きたいと思います。

 

ココ・シャネルの名言

「A women who doesn’t wear perfume has no future.(香水をつけない女性に未来はない。)」

いくらなんでも言い過ぎでは……と思ってしまうこのセリフはデザイナー、ココシャネルのものです。
言わずと知れた、あの有名ブランドの創始者であり多くの人に知られたデザイナーです。
服はもちろん、いくつもの香水も発表しており、それらは発表から長い時間の経った今でも多くの人々に愛されています。

特に有名なのはシャネルNo.5。
かのマリリン・モンローが「寝るときは何をまとって寝ますか?」という質問に「シャネルのNo.5を」と答えたという逸話はあまりにも有名です。
シャネルの香水の特徴は、画期的な処方と万能と言っても良いようなバランスの良さです。
例えばNo.5の場合、発表当時としては珍しい合成香料を多く使用する点や今だ香水のスタンダードと言っていいほどの万能性があります。
今の日本でこそ高級服で気取ったイメージでこのブランドを見る方もいるかもしれませんが、彼女はむしろウーマンリブ、能動的で活発に社会で動く女性を考えたコンセプトで服を作り続けた人でした。

実際に彼女は当時としては非常に画期的な服を提案し続けています。
シャネルの生きた時代、女性は窮屈なコルセットを着用するなど大変動きにくい服装をしていました。
シャネルは紳士服のデザインを女性の服に取り入れるなどより動きやすく、アクティブで自立した女性の為の服を作り上げます。
女性の服に実用に足るポケットを付けたのも彼女です。
そう言った生き生きした女性を念頭に置いた彼女の言葉だと思えば、香水が女性の活力にどれほどの影響力を持っていたのか考えさせられます。

女性が、自分自身のためにまとう。それが香水というものだとすれば、なるほど、香水をまとわない手は無いのかも知れません。

 

ラルフ・ワイド・エマーソンの名言

「幸福は香水のようなものである。人に振りかけると自分にも必ずかかる。」

こちらはラルフ・ワイド・エマーソンもしくはユダヤの格言です。
他者に良いことをすれば必ず自分にも福が帰ってくる、という言わば「情けは人の為ならず」という意味の言葉です。
他者に幸福を分け与える美徳についての考え方も素敵なのですが、単純に「幸福は香水のようなもの」という言葉にも心ときめくものがあります。
幸せはただそこにあるだけで心地よく香り立つもの。香水を纏うことは幸福を纏うことに似ているのです。
そしてそれは自分だけでな他者にも香り、他者に良いことをする(他者に香水をかける)ことで、自分もまた芳香を纏うことができる。
言葉の意味するところも、表現の方法も素晴らしいと思います。

 

マーク・トウェインの名言

厳密には香水の名言ではありませんがこんな言葉もあります。
アメリカの小説家マーク・トウェインさんの名言です。

「許しとは、踏みにじられたスミレの花が、自分を踏みにじったかかとに放つ芳香である」

香りとはそれそのものに人のこだわりやイメージがあります。
しかし共通して言えるのは言葉としては、やはり「匂い」に比べて馨しいもののみを「香り」「芳香」と言うのでしょう。
幸福の象徴であり、優しい心の代用として表現に使われるもに、それが「香り」なのです。

また香水作成の上で、スミレはフローラル系の香りの中でも重要なものですが、ゴージャスなバラや華やかなジャスミンと違い、どこか奥ゆかしいイメージを持っています。
この言葉に他の花ではなく、わざわざスミレをチョイスしたところにもそれなりの意味が伺えます。
もし踏みにじられたスミレが怒りや憎しみに燃えていたら靴のかかとは悪臭を放っていたでしょう。
優しいスミレはそうはしなかったのです。
ただ許すだけでなく馨しい香りまで与えたスミレの心でいられたなら、この世から諍いさえも無くなってしまうのではないでしょうか。

ちょっと違う話になりますが、無臭の人より癒し効果のある香りを纏った人の方が他者から懐かれやすいと言われています。
口調や顔立ちの他にも人をイメージ付け、印象を良くすることのできるならば香水を日常の身だしなみに加えて損はありません。

会話の中でもきついイメージを相手に持たれずにすむかも、というと言い過ぎかもしれませんが可能性はあります。
許しと共に香りを残したスミレのように優しい香りで相手にアピールすることができるかもしれません。

 

インウイのキャッチコピー

最後にこの言葉を紹介いたします。

「香りは、女の、キャッチフレーズ」
資生堂・インウイの広告コピー 土屋耕一

あなたを象徴するものはなんでしょうか。髪型? 声? 口癖? 色々あると思いますがその中に「香水」を入れてみてはいかがでしょうか。
あなたらしさを込めて、香水をまといましょう!

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