体に嬉しい緑茶のカフェイン効果。1日の適量は何杯?
多くの人が日常的に飲んでいるお茶である緑茶は、カロリーも殆ど無く、あまりにポピュラーな飲み物なことから、その栄養や成分まで意識している人は少ないかもしれません。
しかしそんな緑茶には、健康や美容に効果的な様々な成分が多く含まれています。
その中でも特徴的なのがカフェインです。
コーヒーや紅茶に含まれていることでもお馴染みのカフェインは、健康に優れた効果があると言われる反面、刺激が強いことから摂取する量に注意が必要な成分でもあります。
そんな緑茶のカフェインについて、ご説明していきたいと思います。
緑茶に含まれるカフェインの量は?
カフェインを含む飲み物と言うと、真っ先に思いつくのがコーヒーです。
目覚ましにブラックコーヒーを飲む人が多いように、150mlに約130mgのカフェインが含まれています。これは飲料の中でも多い方なんですよ。
コーヒー以外にも、紅茶やココア、コーラや栄養ドリンクにも多く含まれているカフェインですが、緑茶にもカフェインはしっかり含まれています。
最も多くカフェインを含む緑茶は高級茶葉として有名な玉露で、150mlあたりのカフェイン含有量は約160mg。ブラックコーヒーよりも多いということになります。
しかし日常から自分用に玉露を飲んでいる人は少ないものです。
市販されている緑茶と言われているお茶は、150mlあたり約30mgとカフェインの量もコーヒーより少なく、ウーロン茶と同程度だと言われています。
成人の1日あたりのカフェインの摂取量は100mgから300mgとされていることから、緑茶を三度の食事の後や、間食に飲む分には何ら問題ない摂取量だということになります。
但し、カフェインは胃腸の負担になる場合があるので、元々胃腸の弱い人や、調子が悪い人は摂取量を減らすように心がけましょう。
カフェインは疲れた時や眠気覚ましに効果的
まだ仕事中なのに体が疲れて力が入らない時や、寝不足でどうしても眠くて堪らない時など、何とかして体をシャキッとさせたいものです。
ガムを噛んだり、外の空気を吸ったり、トイレへ行くなど、体をスッキリさせる方法は色々ありますが、一番効果的なのは、やはりカフェインを摂取して体の内側から働きかける方法です。
眠気覚ましと言うとカフェインを多く含むブラックコーヒーが思い浮かびますが、緑茶にもコーヒー同様カフェインが含まれているので、眠気や疲れた体をスッキリさせる優れた効果があります。
カフェインは体内に取り込まれると、脳の中枢神経に覚醒作用を与えるため、眠気が冷めて頭がシャキッとし、作業の効率がアップします。
これはデスクワークなどの知的作業だけでなく、運動という点でも同じなので、運動する前に緑茶でカフェインを摂取することで、より運動のパフォーマンスを上げる効果も期待できます。
利尿作用でデトックス効果やむくみを予防できる
緑茶は他の飲み物と比べて、飲むとトイレに行く回数が増えます。
これは緑茶に含まれるカフェインによる利尿作用で、同じくカフェインを多く含むコーヒーや紅茶でも同じです。
体内の毒素は尿と一緒に排泄されるので、利尿作用がある緑茶を飲むことで、より効果的にデトックスする効果が期待できると言えます。
また、体は水分の取り過ぎや体調によっては、体の中に水分を溜めてしまいむくむことがありますが、緑茶を飲む習慣を続けることで、このむくみも解消することができます。
尿をたくさん出すということは、他にも高血圧の改善にも効果があるので、気になる人は1日2、3杯の緑茶を飲む習慣を始めてみましょう。
脂肪を分解するダイエット効果も
緑茶のカフェインには、脂肪を燃焼しやすくする効果もあります。
よくスポーツ選手などが練習の30分位前にカフェインを取るという話を聞きますが、これもカフェインによる血流の改善と脂肪燃焼効果のアップを期待するからです。
また、緑茶には血糖値の急激な上昇を抑制する効果もあることから、食事や間食と一緒に摂取することで、より脂肪がつきにくくなる効果も実感することができます。
朝食や昼食と一緒に緑茶を飲んで、気になる血糖値をコントロールしながら、効果的に脂肪を燃焼させて理想のスタイルを目指していきましょう。
心臓病や脳卒中を予防できる
緑茶にはカテキンによる殺菌作用があるので、風邪などの感染症や虫歯、ガン細胞の抑制に効果があることは有名ですが、緑茶に含まれているカフェインも、優れた健康効果が期待できる成分です。
緑茶を毎日飲む習慣を続けると、心臓病や脳卒中のリスクを下げることができると言われています。
これはカフェインが滞りがちな血流を改善し、血管を健康な状態へと修復する効果があることに拠るとされています。
カフェインの取り過ぎは体への負担になってしまいますが、毎日2、3杯の緑茶を飲む習慣を続けることは、健康面においても大きなメリットとなります。
怖い病気のリスクを軽減するためにも、緑茶を飲んでカフェインの健康効果を実感していきましょう。