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脂質異常症(高脂血症)は生活習慣病。毎日の習慣と気持ち次第で一生防げる症状なのです



メタボリックシンドローム

 

皆さんは「脂質異常症」という病気をご存知ですか?
これは、血液中のコレステロールや中性脂肪が増えてしまう病気で、以前では「高脂血症」と呼ばれていました。

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自覚がないまま進行する脂質異常症

「脂質異常症」の恐ろしいところは、はっきりとした自覚がないまま、症状がどんどん進行してしまうことにあります。
早期発見が難しいため、血管内には脂質が溜まり続け、血管の内部を傷つけることになります。
これが「動脈硬化」の原因となり、これも放置しておくと、今度は「心筋梗塞」や「脳梗塞」など、生命の危険を伴う場合もある、恐ろしい病気を引き起こしてしまう確率を高めてしまいます。
つまり、「脂質異常症」を発症しないための予防が大切であるということですね。
「脂質異常症」を発症しやすいのは、「動脈硬化」の危険因子である「糖尿病」、「高血圧」、「肥満」などの症状のある方です。
中でも「肥満」は美容上好ましくないだけではなく、目に見える病気の判断材料ともなります。

 

 

「メタボリックシンドローム」の基準値

皮下脂肪よりも厄介な内臓脂肪である「メタボリックシンドローム」の基準値について、触れておくことにしましょう。
基準となるものはウエストの周囲で、男性では85センチ以上、女性では90センチ以上と定められています。
さらに、血液検査により「脂質異常(中性脂肪、コレステロール値の異常)」、「高血圧値」、「空腹時の血糖値異常」の中のふたつ以上が該当した場合には、「メタボリックシンドローム」と診断されます。
そしてこの「メタボリックシンドローム」こそが、「脂質異常症」に由来しているといわれているんです。
つまり、食事療法により、血液中のコレステロールと中性脂肪を減らすことが必須となるわけです。

 

 

コレステロールを増やす食品と減らす食品

血液中のコレステロールを増やす食品は、動物性脂肪に多く含まれている「飽和脂肪酸」であり、反対に血中のコレステロールを減らす食品は植物性脂肪や魚の油に多く含まれている「不飽和脂肪酸」です。
つまり、同じ炒め物であっても、バターよりはオリーブオイルやゴマ油、菜種油などの「オレイン酸」や「α-リノレン酸」などの成分を含んだ油の使用が好ましく、ステーキやハンバーグよりかは煮魚や焼き魚の摂取のほうが適切であるということです。

 

 

エステや脂肪吸引でなんとかなる?

でも、食事制限は苦手だし、「脂肪吸引手術」や「エステ」の施術でなんとかならないの!?
そんな声も聞こえてきそうですが・・・。
残念ながら、「脂肪吸引手術」で除去できる脂肪や、「エステ」の施術で落せる脂肪は「皮下脂肪」と呼ばれている皮下組織の脂肪であり、内臓脂肪は落とすこととはできません。
つまり、食事療法と運動療法、そして薬物療法以外に治療方法はないということです。

 

 

「脂質異常症」と診断されたら?

では、万が一「脂質異常症」という診断を受けてしまったら?
厚生労働省の基準に基づく、以下の治療が必要となります。
1.禁煙
2.食生活の是正
3.適正体重の維持
4.運動の増加
上記の「食事療法」、「運動療法」そして「薬物療法」です。
ただし「薬物療法」は、患者本人の意思では生活習慣を改善することが難しい場合に適用されることが多いようで、これは担当医の判断によるところが大きいのだとか。

 

「脂質異常症」は、いわゆる「生活習慣病」であるため、「薬物療法」だけで症状が改善されるというものではありません。
医師の指導のもと、生活習慣に打ち勝ち、さらには「脂質異常症」に打ち勝つ努力が必要です。

 

 

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この記事は当ブログのライター「山田美羽」が書きました。

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