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消臭、殺菌、癒やし…看護や介護福祉の場面で活用されるアロマの効果



デコポン
 
高齢化社会が進む現代。介護される人も増える一方、それと同様に今や一人で2人・3人も介護をしている方もたくさんいます。そして負担は計り知れません。


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私の身内はまだ介護は必要な者はいませんが、この先あと何年で介護する立場になるか。その不安もたくさんありますがそんな時こそ少しでもアロマを取り入れられたらなっと思っています。

 

暗い雰囲気を一新するアロマの香り

以前、義父が脳梗塞で倒れたことがありました。今はリハビリをし自分で身の回りができるぐらい回復しましたが、入院中身の回りの世話に行くといつも感じていたことがありました。それはやはり病院内の暗さです。同じ病院でも産婦人科の産まれたての子供がたくさん病棟とはくらべものにならないぐらい静かでどんよりしていて……いや、(苦笑)たぶん私の気持ちがどんよりしていたからこそ、そう見えたのかもしれません。しかし、あの病院の消毒のような何とも言えない匂いは、はっきりと覚えています。

そんなどんよりした雰囲気でしたがある時だけパっと明るくなる時がありました。それはいつも義母が買ってくるデコポンを食べるときです。病室中に柑橘系の香りが広がりその瞬間はそれはそれは華やかで(笑)

時期的に市場にデコポンの出回る季節だったのもありますが、義母は「リンゴも栄養があるんだろうけどなんだか買い物に行くとこの香りが良い匂いでまた買ってきちゃうのよね」と言っていました。その頃の私はアロマの勉強をしていなかったので、良い香りだし栄養もあるしいいねっぐらい思っていませんでしたが、今アロマの勉強をし気づいたことがあります。

 

柑橘系の香りにはリラックス効果がある

デコポンはスイートオレンジやマンダリンと同じ種の果物だと思います。オレンジや特にマンダリンには甘くて穏やかな香りがします。不安や抑うつにも役立つと言われています。柑橘系の中では交感神経を鎮静しリラックス効果が強い精油です。義母は突然倒れた夫にさぞかし驚き緊張や心配、不安や恐怖でいっぱいだったことでしょう。知らず知らずのうちに肩に緊張が溜まり毎日毎日張りつめていたのではないでしょうか?精油を採取するためにはものすごい数の植物が必要になります。たった数個のデコポンに精油と同じぐらいの高濃度の作用があるとは言えないと思いますがきっと、本能的に義母は自らスーパーでたくさんある果物の中からこのデコポンの香りに癒しを感じ毎度買ってきていたのかもしれません。

 

高齢者がいる環境にはアロマスプレーを

また、介護ではどうしてもおむつのにおいや体臭で部屋の空気や汚れが気になる時があります。ご自宅で介護をされている方も精油を購入しにくる場合もあります。そしてそういう方こそご自宅のにおいに敏感になっています。消臭効果や殺菌効果だけじゃなくより濃い匂いを求めます。もうその作用など関係なく重い香り、ずっと残っていそうな、どんな匂いにも負けなそうな香りを求めます。そしてその精油を部屋中、家中に使いたいというのです。来客があった時の玄関のにおい、トイレのにおい、廊下のにおい、すべてが要介護者のにおいに感じるというのです。

しかし、高齢者にとってはちょっときつい香りもあります。本人の体調や持病がある場合は使用できない精油もあります。

そんな時私は、アロマスプレーをすすめています。持ち歩くこともできますし、気になったときサッとひと吹きすることもできますね。
使う精油よっても香りも変わり気分転換にもなりますし、感染症が気になる季節はユーカリラディーアータなどをすすめています。要介護者の方も好きな匂いで気分が落ち着くかもしれません。

 

好みの精油で気分を落ち着けて

そしてもうひとつ、介護をする人のためにお好きな精油や鎮静効果のある柑橘系の精油をおすすめしています。自分一人になったとき、就寝前のひと時など、ほんの一瞬でもホットできリッラクスできる環境があれば色んな事に向き合えるのではないでしょうか?!

実際購入していかれた方よりお礼の連絡を頂いたこともありました。これからどんどん増えるだろう介護施設や住宅介護世帯の方たちにアロマが活用できればいいなと思います。

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この記事は当ブログのライター「小春」が書きました。

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