O脚を作るあんな癖、こんな癖。O脚の原因と改善のためのポイント

 
子供を産んでも妊娠前のスタイルに戻るお母さん方に代表されるように、昨今は年齢や出産経験を問わず街の至るところで線の細いスラリとした女性を見かけるようになりましたね。柳腰、なんて昔の人はうまいことを言ったもんですが、最近の女性は腰だけでなく二の腕や太ももなどの、本来多少太くても許される部位まで細い方が多く驚かされます。きっとそのスタイルを維持するために、食事制限や運動など、皆さん涙ぐましいほどの努力を重ねられているのでしょう。

 
しかし、どんなに細い人が増えたと言っても、その全ての方々を一概に、スタイルが良い、ということはできません。細い＝良いこと、素敵なこと、素晴らしいことという風潮がもてはやされる中にあって、では何故それをスタイルが良いと言い切れないのか……？

 

大切なのは全体のバランス

なぜならば、そこには身体の線が細いということだけでなく、身体全体をトータルで見たときに、それをかたち作るもののバランスが必要になってくるからです。

例えば、体重も軽く手足も細いのに腰にくびれがなく”ずん胴”であったりだとか、華奢な見た目に素晴らしいバストなのにその位置が下がっているだとか、そういったスタイルの方は自身のスタイルにコンプレックスを持っていないと思いますか？　いいえ。ほとんどの方が、こういったあともう少し！な弱点部分を何とかしようと努力されています。だからこそ世の中にはウェストニッパーや寄せて上げるブラなどの研究が重ねられ、毎年のように新しいポイントをうたった商品が発表されているのです。

つまり、いくら細くても今ひとつスタイルが良いと言い切れないのは、こういったトータルバランスを見て判断されるためなのではないでしょうか。

 

下着などでの補正が効かないO脚

スタイルの良さには全体のバランスが大切、ということを重視して考えると、多くの女性がコンプレックスとして抱え、何とかしたいとお悩みなのがO脚ではないでしょうか？　O脚は、ウェストニッパーやブラジャーなどで補正して見せることができません。春夏の薄着になる季節には、ファッション誌や美容雑誌でもO脚改善についての特集が多く見られるようになります。

細いウェスト、高く整えられたバスト、下がることなく重力に抵抗しているヒップなど、俗に言うボン・キュッ・ボンのスタイルでも、足が真っ直ぐでない、曲がって見えるというのは、全体のバランスを崩し、かえって目立ってしまいます。これにより、いくら体のラインが綺麗でもスタイルが良いとは見られないため、パッと見には細い方でもお悩みなのがO脚だったりするのです。

O脚には下腿部と呼ばれるヒザ下が湾曲して見えるものと、股関節と下腿部が湾曲して見えるXO脚タイプがあり、タイプ分けはされているものの、足が曲がっている、という点においては同じことです。ちなみに、補正して見せることができない、と書いたO脚ですが、改善させるためのツールとして靴屋さんやディスカウントショップなどでO脚改善をうたったインソールやサポーター、サンダルなどを利用することはできますね。

 

O脚の原因になる姿勢や動作のクセ

ではなぜO脚になるのか。これについてご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょう？
O脚の主な原因は生活習慣や日常のクセにあります。
例えば椅子に座ると脚を組んでしまう、立ち姿勢の時やや後ろに体重がかかる、こういったクセに覚えがある方はいらっしゃいませんか？

また、床に座るときには正座を崩したような形でお尻を両足の間から床にぺたんとつけて座る、歩くときはつま先が外を蹴るような形で歩く、それとは反対に極端に内股で歩くなどのクセは……？これら全てO脚の原因として考えられます。

このようにO脚の原因ひとつひとつは小さなことです。しかしこれが毎日頻繁に繰り返されるクセとなり、少しずつ積み重なっていくことで本来の姿勢を保とうとする筋肉が疲れ切ってしまいます。これにより骨格を支えきれなくなり、その結果骨格がねじれてしまってO脚になってしまうのです。
つまりO脚は骨が曲がっているのではなく、骨格がねじれて両足の間に隙間ができている状態なんですね。

 

放置は厳禁！O脚が引き起こす怖い病気

骨が曲がっているわけではないのなら、自分は美容的にもスタイルには特にこだわってないから気にしなくていい、とこれを放置しておくことは止めましょう。体重の負担がねじれてしまったひざ裏に一極集中することで、変形性膝関節症という辛い症状を引き起こしてしまう可能性があります。ただ単に見た目、スタイルが悪く見えるというだけでない怖さがO脚にはあるのです。

このO脚を治すということは、美容的にも健康上の観点から見ても一石二鳥ということになりますね。
スタイルアップを目指して、体重やバストの大きさを気にかけることも良いでしょう。しかしそれだけで満足するのではなく、スタイルのバランスにまで気を配ることができたなら、その時あなたの美的ポイントはワンランクもツーランクもアップして、より磨かれた美しさを手に入れることができるかもしれませんよ。