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米ぬかオイルの成分には米由来ゆえの魅力がたっぷり!



米
 
最近、注目されている米ぬかオイル。お米に油分なんてあるの?と思いますが、お米を精米する時にできる米ぬかには、約2割の割合で油分が含まれているんです。
米ぬかオイルは、調理に使う時には「米油」とも呼ばれますが、スキンケアに使うと、お肌をしっとり保湿し、美白効果もあるすぐれた美容成分です。


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すぐれた美容効果を引き出すには効果的な成分があるはず、ということで、ここでは、米ぬかオイルの成分についてまとめてみましょう。

 

米ぬかオイルの成分

米ぬかオイルの成分は、バランスの良い脂肪酸組成と、特徴成分であるγ-オリザノール、トコトリエノール、豊富なビタミンEや植物ステロールが特徴です。

 

脂肪酸

大さじ1杯14g中14g

オレイン酸 約45%
リノール酸 約35%
パルミチン酸 約15%

保湿効果と抗酸化力のオレイン酸がメインです。必須脂肪酸のリノール酸は、摂り過ぎは良くありませんが、美白効果や抗炎症効果があります。
パルチミン酸は、オレイン酸と同様にもともと肌の細胞間脂質に含まれる成分なので、肌なじみが良く、保湿効果を高めます。

 

植物ステロール

大さじ1杯14g中150mg

別名「油の食物繊維」とも。悪玉コレステロールの吸収を抑える効果があります。米油には、植物油の中でもきわめて豊富な植物ステロールが含まれています。

 

ビタミンE(α-トコフェノール)

大さじ1杯14g中3.5mg

抗酸化作用の高いビタミンEの一種です。細胞の酸化を防ぎ、健康に保ちます。米油は、ビタミンEの栄養機能食品に指定されています。

 

トコトリエノール

大さじ1杯14g中5.6mg

米油とパーム油にだけ含まれている特有の成分です。トコフェノールと同様にビタミンEの一種ですが、トコフェノールの数十倍の抗酸化力があり、きわめて抗酸化力が高いので、スーパービタミンEとも呼ばれているほどです。細胞膜への浸透力も高いので、スキンケアにも大きな効果を発揮します。

抗酸化作用が高いということは、肌に生じる活性酸素を抑えることになります。そのため、肌細胞が破壊されるのを防ぎ、皮脂が酸化するのも防ぐことができます。血行を促進し、肌再生を正常にし、肌をやわらかくする効果もありますよ。豊富な美容効果で、しわやシミ、毛穴に効果を発揮します。

 

γ-オリザノール

大さじ1杯14g中14mg

ポリフェノールの一種で、米油特有の成分です。熱に強く、抗酸化力があります。酸化防止剤として食品添加物としても用いられています。血行を促進してコレステロールを下げるはたらきもあります。更年期の症状をやわらげ、自律神経を整える作用もあるんですよ。

肌に塗ると、紫外線を吸収して肌を守ります。血行促進の作用、皮脂量の調整、メラニンを生成するチロシナーゼの抑制効果もあるので紫外線対策にも効果を発揮します。抗アレルギー作用もあり、かゆみやアトピーのケアにも使えます。

 

フェルラ酸

ポリフェノールの一種で活性酸素を抑制します。美白効果、紫外線カット、細胞の酸化を予防します。紫外線を吸収する力が強く、同時にお肌を保護する力もあるので、手作りの日焼け止めや高級クリームの材料としても重宝されています。

 

その他の成分

植物性スクワラン、植物性セラミド、GABAなど。

 
以上が、米ぬかオイルに含まれるおもな成分です。
さまざまな成分が含まれていて、栄養豊富なので、肌の修復、再生、美白、収れん作用もあり、美容に使えば、肌に栄養を与えて健康な肌をみちびいてくれます。
また、抗酸化成分が豊富というのも大きなポイントです。加熱しても安定していて、長期保存も可能です。

脂肪酸の組成は、オレイン酸とリノール酸のバランスが絶妙です。この割合は、同じく食用にも美容にも使えるセサミオイル(ごま油)に近くなっていますが、米油のほうがさらっとした使い心地になります。
美容に使うと、保湿力があり、さっぱりとした使い心地でしっとり感も得られ、保湿効果が長持ちするのも特徴です。

 

米ぬかオイルは国産の貴重な油

じつは、日本は油脂の輸入大国です。ほとんどの油の原料を輸入に頼っている中で、米ぬかオイルは、貴重な国産の油と言えます。

米作を行っている全国各地に原油抽出工場があり、米ぬかが抽出されています。
ただし、そのままでは肥料や飼料にしか使えないので、高い技術を持つ精製工場で精製され、石けん、化粧品、食用に使える油として出荷されます。

ほかの天然オイルに比べて安価なのも、国内で原料調達と生産ができるからなのでしょう。
日本人にとっては使い勝手の良いオイルだと思います。

 

米ぬかオイルのネーミングは多種多彩!

ところで、米ぬかオイルは、製品によって名称がさまざまです。成分とも関係することなので、この機会に調べてみました。
セサミオイルとごま油のような例もありますが、それよりもはるかにバラエティに富んでいるんですよ。米ぬかオイルの名称をご紹介しましょう。
*Google検索でヒット数が多い順に並べてみました。( )内は、2015年10月現在のヒット数です。

米油(3,760,000)
ぬか油(926,000)
ライスオイル(883,000)
玄米油(624,000)
米胚芽油(562,000)
米ぬか油(400,000)
米ぬかオイル(380,000)
ライスブランオイル(41,600)

ざっと調べただけでもこれだけ出てくるのですから驚きです。
シンプルなネーミングのものが上位になっていますが、詳しく内容を見ると、成分としては、どれもが同じ油を指しています。玄米を精米した時にできる米胚芽と米ぬかを原料とし、油を抽出したものということですね。

日本人にとっては、米は古くから主食の食材です。魚も日本人にとっては身近な食材で、魚の名称もとても多いことが知られていますよね。それと同じで、米に関する用語もどうしても詳しくなってしまうのかもしれません。

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